2009年07月27日

ドラマ鹿鼎記(張紀中版)6

 このシリーズの最終回。全体的にほぼ原作通りに話が進んでいて、無理な設定がない。省略があって説明不足になることもあるが、矛盾というほどではない。NHKの大河ドラマのようにナレーションを入れることは考えていないのかな。そうするとすっきりするのだが。

第四十一回
 皇帝に天地会の香主であることがばれてしまい、城内の旧居に軟禁状態になる。小説を読んでいれば、なぜばれているのか判るが、ここまでは一度臭わしているだけ。小説でもこんな感じだったかな。皇帝もかなりの情報網を持っている。
 城内の旧居には係りの宦官がいるのに、まるで掃除をしていない。机や椅子にまで蜘蛛の巣があり、あたりを叩けばほこりが舞い上がる。それでいながら沢山の蝋燭が煌々と照らす。このギャップはなんだろう。そういえば海大富が生きていたときも、大事な仏壇に蜘蛛の巣があった。
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2009年07月16日

ドラマ鹿鼎記(張紀中版)5

今回は、省略された場面を中心にして考えてみる。

第三十一回
 韋小宝たちが雲南から帰る途中、一度東に逃れ、途中の柳江で碧血剣を思わせる筏舟上の決闘が行われる。小説では大河だが、ドラマは漓江のよう波のない浅い小さな川だ。それがいきなり大波の打ち寄せる海岸に変わる。そして海からひとっ飛びで川に戻る。無茶だ(^。^))。
 まあこれは中国の川がそれほど広いと言いたいのであろうが、それなら初めから海岸にすればよさそう。すべて川での戦いで済ませられなかったものか。
 その海の…もとい広い川の様子が桃花島の海岸というのは、撮影の都合上しかたないかな。
 それにしても、こんなメチャクチャなシーンがあると、文句を言いながら面白く思うわたしは天の邪鬼か。ついでに言うと、海のシーンはいつも桃花島のラブラブ海岸(^_^)。郭靖と黄蓉のラブラブな様子がちらついてしまう。
    chizu3-600.2.jpg   地図参照
 実際に見たり歩いたりした、桃花塞やこの海岸が舞台になると、背中がかゆくなる。

 ところでなんで韋小宝たちは柳江を下ったのか説明がない。小説では本来の道は伝書鳩で連絡して集めた呉三桂軍が待ちかまえている。その襲撃を恐れて、険しい道だが広州に向かう。この説明がないと、柳江を下った理由が判らない。
 柳州でもいろいろあるが柳江の戦い以外はほとんど省略。今の地図で見ると柳江の川幅は三百メートル以上ありそう。
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2009年07月07日

ドラマ鹿鼎記(張紀中版)4

 下巻に入る。
 ここまでドラマはほとんど小説通り、新たな付け加えは見当たらない。安心して見ていられる。
      rokuseiki.sono2.jpg

 いよいよ建寧公主が、雲南の平西王呉三桂の息子呉応熊に嫁すことになり雲南に行く。呉応熊は苦労知らずのお坊ちゃんだ。雲南で王子として育ったためか空気が読めず、大事な場面でも神経が明後日に向いていて、改易の危機だというのに、目の前の状況を無視して嗅ぎ煙草を手放さない。
 雲南平西王呉三桂の立場は危うい。清朝はなんとか落ち度を探して除こうとしており、沐府の一族遺臣は雲南を取り返そうと狙っている。天地会と九難は別々に明朝の裏切り者として狙っている。
 呉三桂はじめ臣下の者たちは、万一落ち度があっては、と神経を張りつめている。そんな呉三桂の息子がこれでは、呉三桂も内心気が気じゃないだろうな。
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2009年06月19日

ドラマ鹿鼎記(張紀中版)3

第十七回
 初めて神龍島が出てきたが、もろ桃花島ではないか。桃花塞のコンクリートの遊歩道。黄薬師山庄(荘)。手前の八卦堂と池。向こうの山には試剣亭が小さく見える。
 そのあと神龍教徒の“千手観音”(^。^))。いやわたしは見ていないのですが…。
(中国の聾唖者の劇団の“千手観音”が評判になった)

毛東珠(にせ皇太后)・皇太后が 高遠(天龍八部・刀白鳳)以外にも
銭老本(天地会)は 李明(碧血剣・胡桂南、神G侠侶・裘千尺)
徐天川(天地会)は 楊念生(碧血剣・程青竹)
行顛(順治帝の従者)は 周剛(神G侠侶・ダルパ。あの巨漢)
ケ炳春(毛東珠の兄弟弟子)は 周暁濱(碧血剣・洪勝海)
 など、おなじみの俳優が目に付く。陳阿珂を李莫愁姉さんと見間違えたように、よく似た人がいるので、指摘するには確認が必要。

第二十二回
 五台山で韋小宝が九難に掠われ、二人で北京に行き、まず煤山に行く。九難の父崇禎帝が自決した所。それがなんと断崖絶壁が目の前にある。ウワー思わず声を上げてしまった。
  rokuteikikeizan2.jpg
 首を吊った樹という。

 下は紫禁城からの写真。
  rokuteikikeizan1.jpg

 紫禁城の後ろにある煤山は、籠城の時の燃料である石炭の山という俗説があった。だから煤山という。そんな小さな人造の山だ。隣に見える北海の池を作るとき、その土を積み上げたとも、元(蒙古)の北京城を取り壊した廃物を積み上げた所とも言う。わたしも行ったことがある。
 現在は景山公園。なお、途中に崇禎帝が首を吊ったという小さな木もある。本物ではない。そこの視界は狭い。

 このあたり、古龍だったらかまわないが、金庸なら困る。わたしは金庸小説は、半分歴史小説として読んでいるからだ。古龍はSF。架空の王朝、架空の土地だ。
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2009年06月10日

ドラマ鹿鼎記(張紀中版)2

 第五回
 にせ皇太后と海大富の戦いが始まる。その前の会話を韋小宝は盗み聞きしてしまう。国家機密の重大な情報。
 にせ皇太后の役者は高遠、天龍八部・刀白鳳(段誉の母)役でおなじみ。

 第六回
 海大富はにせ皇太后との戦いで命を落とす。
 ここで韋小宝と皇帝は、少年から青年に変わる。つまり配役が交代するが、まだオーバイは生きていた。
 オーバイが牢にいたのはどのくらいだろう。小説ではわずかの日数だ。
 韋小宝が天地会に追われて牢の格子の間からオーバイの牢に入るときは、十三か十四で小柄で痩せていたので入れた、というのが小説の設定。
 ドラマでは何年か過ぎたようだ。オーバイの弁髪の剃ってあった部分が五十センチ以上に伸びている。三年くらい過ぎているか。
 オーバイを殺害したあと、天地会に掠われるが、この時韋小宝は十七歳と言った。小説とは3〜4歳の差がある。役者の交代をこんな形で無理なく行った。
 この失われた3年は何をしていたのだろう。皇帝の述懐に韋小宝が遊んでくれないという場面がある。韋小宝はそれを聞いて、また遊びはじめる。その間の三年。

 話を戻して韋小宝がオーバイのいる牢に出かけるとき、午門から出ている。午門前もセットができているとなると、先の午門の前後に大和門があるシーンはどういうことなんだろう。編集の勘違いということはないだろうな。

 今回のこのシリーズのオープニングとエンディングの歌(曲)が楽しくない。何回聞いてもBGM程度。
 このあたりでこのシリーズの問題点というか、気になるようなことはほとんど出てきたのではないか。あとは俳優とその演技力の楽しみ。
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2009年06月01日

ドラマ鹿鼎記(張紀中版)1

     rokuteiki1.jpg

 第一回
 ようやく上巻が配布された。おそらく、テレビ放送が終わるのを待っていたのであろう。
 前に見た1984年の劉徳華・梁朝偉版と比べると、当然ながら迫力があって、ストーリーが自然に流れている。少年韋小宝の子役がいい。少年韋小宝は十三歳ほどだが、十歳より下に見える。少し幼なすぎるようだ。演技力は特筆されよう。いわゆる子役ではない。
 茅十八は江湖に生きる者、それなりに迫力がある。
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2008年02月09日

鹿鼎記のあらすじ

    金庸  訳 岡崎由美・小島瑞紀  徳間書店
 書庫 鹿鼎記八冊の紹介の抜粋です。能書きや説明を削除し筋だけを残して通しました。 

一 少年康煕帝
 康煕初年、揚州の花街で育った十二三歳の無頼少年「韋小宝」が江湖の「茅十八」に連れられて、揚州から北京に行き、二人そろって、宦官の海大富にさらわれ紫禁城に入る。「茅十八」は天地会に助け出され、韋小宝は偶然の積み重ねで、目の見えなくなった海大富の小姓の小桂子になりすまし、紫禁城で生活することになり、少年康煕帝にであう。
 康煕帝と韋小宝は、二人で協力して、越権の多いオーバイを牢に入れる。
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2008年02月07日

鹿鼎記の世界

 まず史実から。
☆1644 北京落城、崇禎帝死去。ここに明朝は終わる。
☆1646 崇禎帝の娘、長平公主死去。
      崇禎帝に斬りつけられたため、左腕が利かなかったという。清朝では丁重に扱っていた。
☆1661 順治帝死去もしくは隠棲。
      三男の愛新覚羅玄Y(げんよう 1654〜1722年)が康煕帝として八歳で即位する。
      ソニン(素昵)、スクサハ(蘇克薩哈)、カピルイ、オーバイの4人が補佐する。
☆1662 康煕初年、康煕帝八歳。
☆1667 ソニン死去、その後オーバイがスクサハを殺す。
      康煕帝十三歳。
☆1669 康煕八年、康煕帝はオーバイを殺害させた。
      康煕帝の親政が始まる。康煕帝十五歳。
☆1673 康煕十二年、三藩の乱起こる。
☆1678 康煕十七年、呉三桂が病死。康煕帝二十四歳。
☆1681 康煕二十年、三藩の乱が終わる。康煕帝二十七歳。
☆1683 康煕二十二年、台湾の投降。康煕帝二十九歳。
☆1695 紫禁城太和殿が完成。当時はまだ紫禁城そのものが建て替え中であったのか。
     …………………………
   rokuteikichizu.jpg
(この地図はゆがんで見えるが、少し回転させると違和感が少なくなるようです)

 第一巻は康煕初年としながら、実際は康煕帝十四歳から十五歳のころ。康煕七年から八年であろう。半年ほどの間に、韋小宝が揚州から北京に来て、ソニン死去、スクサハ刑死をえて、オーバイ暗殺にいたる。
 カバーの絵はどう見ても九歳のころであろう。康煕初年である。
 物語の中に太和殿が登場するが、現在の太和殿の前身のような太和殿と名の付いた建物があったのだろう。

 清朝初期に中国で集めた宝物のありかが、四十二章経に隠されている。一般には清朝の龍脈があると言われている。
 二十年もかけて、四十二章経を盗もうとする神龍教(北京入城後二十五年だが、四十二章経が作られてから二十年経っているのかな)。秘密を知らない皇帝と清朝。反清復明の組織天地会。同じく反清復明の沐王府の遺臣。清朝の臣でありながら反乱して皇帝になろうとする雲南の呉三桂。明の裏切者呉三桂を仇と狙う者。
 その間を巧みに泳ぎ回る韋小宝の物語。

     …………………………
       登場人物
☆韋小宝 :主人公。揚州の遊女の子、父親が判らない。
  口が悪く、要領がいいが怠け者。茅十八について北京に行く。海大富に紫禁城に連れていかれ、海大富に仕える小桂子を殺し小桂子になりすます。
  康煕帝に見込まれ、オーバイを殺したことにより、清朝の高官となり、また反清復明の天地会では香主となる。また神龍教で白龍使となり、教主に次ぐ。そして大金持ちともなる。
☆韋春花 :揚州の遊女、韋小宝の母親。
☆茅十八 :江湖の侠客。天地会の総帥陳近南に憧れている。
☆双児  :韋小宝の小間使いとなる。
  美少女ながら武芸の達人。前の主人である荘家の夫人は、オーバイと呉之栄を一族の仇と狙う。
  韋小宝がオーバイを殺したため、双児を貰い受ける。
☆曾柔  :王屋派の女弟子。韋小宝を慕っている。

 ☆清朝つまり満州
☆康煕帝 :愛新覚羅玄Y(げんよう)。この時代の皇帝。八歳で即位した。名君といわれている。
 順治帝(行痴):康煕帝の父親、六歳で即位し、二十四歳で隠棲して、五台山清涼寺で出家して行痴となる。
  物語に登場するのは三十二歳くらい。
☆海大富 :宦官。ぜんそくが酷い。韋小宝を紫禁城に掠ったころ、薬害で目が見えなくなる。
☆小桂子 :海大富の世話をする少年宦官。韋小宝に殺される。
☆オーバイ:満州第一の勇士といわれる。
  康煕帝を補佐する四人のひとり。実力は筆頭。
☆ソニン・スクサハ:オーバイとともに康煕帝を補佐する重臣。
☆ソエト :ソニンの息子。オーバイ失脚後の事後処理に当たる。
  韋小宝とは義兄弟になる。御前侍衛の副総監。
 トルン :御前侍衛の総監。義兄弟の契りを結んだ韋小宝に背後から匕首で刺される。命はとりとめる。刺したのが韋小宝だとは気づいていない。
☆康親王 :重臣。
☆皇太后 :順治帝の皇后。偽皇太后に幽閉されている。後に助けられ復権。
☆柳燕  :偽皇太后の腹心の侍女。
☆陶紅英 :宮女。明朝の宮女だった。韋小宝の義理の叔母となる。
☆蕊初  :偽皇太后に仕える宮女。少女。
☆瑞棟  :御前侍衛の副総監。武芸の達人。偽皇太后に従う。
☆建寧公主:康煕帝の妹(正しくは偽皇太后の娘で妹ではない)。呉応熊(呉三桂の息子)に嫁す。
☆施琅  :福建水軍の提督。もとは鄭成功の臣。
  鄭成功に一家を殺され、清に仕える。韋小宝に取り立てられる。
☆呉之栄 :オーバイに取り入り揚州知府となる。
  呉之栄の讒言によって陥れられた荘家は、男は皆殺しになり、女は仇討ちを誓った。双児もそのひとり。

 ☆天地会
☆陳近南 :天地会総舵主。武林中から尊敬を受けている。
  鄭成功の命を受け天地会を作る。
☆玄貞道人・徐天川・樊綱・風際中・銭老本・高彦超・呉大鵬・王潭:天地会の一員。
☆李力世・関安基・賈老六:天地会青木堂の幹部。
☆呉六奇 :洪順堂の香主。
☆馬超興 :家后堂の香主。

 ☆雲南沐王府(世界遺産の町麗江の一画に、近年、木府が再建されている)
☆沐剣声 :雲南沐王府の末裔、若者。
☆沐剣屏 :沐剣声の妹、群主(姫)とよばれる。純粋無垢な少女。
☆方怡  :柳大洪の弟子、雲南方氏の末裔。少女。
  韋小宝が最初に目をつけた女。
☆柳大洪・白寒風・蘇岡:沐王府の遺臣。
☆劉一舟 :柳大洪の弟子。方怡の恋人だったが。
☆呉立身 :柳大洪の弟弟子。劉一舟と一緒に囚われの身になる。

 ☆雲南平西王府
☆呉三桂 :平西王。明朝の将軍だった。清軍に国を開け渡した売国奴。
  後に三藩の乱を起こす。(注:清軍と対峙しているとき、李自成によって明は滅び、背中に李自成の攻撃を受けて、清に下ったのであり、売国奴は濡れ衣であろう。三藩の乱も、追いつめられて仕方なく起こした)
☆呉応熊 :(ごおうゆう)呉三桂の息子。父に代わり参勤交代で北京に赴く。
      建寧公主を押しつけられるが不仲。
☆楊溢之 :呉応熊の筆頭護衛。忠臣であるが故に悲惨な最期。
☆廬一峯 :呉応熊のお供。
☆陳円円 :呉三桂の妻。本人はなにもしていないのに、売国奴といわれる。
  呉三桂は李自成に陳円円を奪われたので清に国を売り、陳円円を取り戻した。(注:これは有名だが俗説)

 ☆五台山清涼寺
☆澄光  :清涼寺の方丈。少林寺の十八羅漢のひとり。
☆玉林  :清涼寺老僧、行痴の師。
☆行痴  :もと順治帝。
☆行顛  :行痴の弟弟子で護衛。

 ☆少林寺
☆晦聡禅師:少林寺の方丈。
☆澄光禅師:清涼寺の方丈でもある。
☆澄心禅師:達磨院の首座。
☆澄観禅師:般若堂の首座。武林の生き字引。考え方に柔軟性がない。

 ☆チベット密教
☆バヤン :ラマ僧、行痴を掠おうとする。
☆皇甫閣 :バヤンの助っ人。
☆サンチュ:ラマ僧、四十二章経を狙っている。
  呉三桂と組んで清朝転覆をたくらむ。

 ☆鉄剣門
☆九難  :片腕の尼僧。明朝の長平公主。「碧血剣」の阿九。
  韋小宝も弟子にする。呉三桂を明朝の仇として狙っている。
☆陳阿珂 :九難の弟子。絶世の美少女。陳円円の娘。
  二歳の時に九難に掠われる。九難は陳阿珂(ちんあか)と呼ぶ。父は李自成だが、九難は呉三桂だと思っていて、呉三桂殺しの刺客にしようとする。韋小宝に目をつけられている。
☆王阿h :九難の弟子。

 ☆台湾延平郡王府
☆鄭克ソウ(土+爽):台湾延平郡王の次男(鄭成功の孫)。
  反清を掲げているが、一族のはぐれ者。
  当時は台湾は国外であり、一族は唐王の子孫を皇帝とすべく、亡命政権を形作っていた。天地会もこの亡命政権を支えている。内乱があり、次男の克ソウがあとを継ぐ。後に陳近南を殺す。清に投降する。
☆馮錫範 :(ふうしゃくはん)鄭克ソウの師父。延平郡王の将軍。

 ☆神龍教
☆洪安通 :神龍教の教主。呉三桂などと結託し、清朝転覆を目論んでいる。
☆蘇セン :(センは、くさかんむり+全)洪教主の妻。
☆陸高軒 :教徒、韋小宝の白龍門に属する学者。
☆デブ行者:背が高く、痩せている。白龍門に属する凄腕。
☆痩せ行者:デブ行者の兄弟子。背が低く、太っている。凄腕。
☆毛東珠 :皇太后になりすまし、四十二章経を狙っている。
  康煕帝の母親などを殺した過去がある。凄腕に属す。

 ☆その他
☆李自成 :明朝を滅ぼしたが、すぐに清に滅ぼされる。阿珂の父親。
☆李西華 :陳円円の世話をしている。碧血剣の李岩の息子。
☆胡逸之 :昔ならした武芸の達人。 
☆カンチモ:モンゴルが呉三桂に派遣した使者。
☆ガルダン:モンゴルの王子。呉三桂と組んで清朝転覆をたくらむ。
☆帰辛樹 :華山派の使い手。
☆帰二娘 :帰辛樹の妻。二人は碧血剣でも登場。
☆何タ守 :(かてきしゅ)双児たち荘一族の婦人たちの武芸の師。毒使いの名人。「碧血剣」では、五毒教の教主だったが袁承志の弟子となる。
  海外から帰ってきて、たまたま荘一族を助けて武芸を伝授。 
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2008年01月21日

ドラマ鹿鼎記

 製作されたのは1984年、すでに二十年以上たつ。全四十話をわずか二ヶ月で製作したという。
 劉徳華、当時二十三歳(ほど)の康煕帝は十四歳か十五歳。
 梁朝偉、当時二十一歳の韋小宝は十三歳ほど。
共に少年時代から演じている。
 小説では始まりは康煕初年というから康煕帝八歳。奸臣オーバイを倒すのが十五歳。それを劉徳華が演じるのはちと無理があるなあ。それでドラマの始まりを奸臣オーバイを倒すころにしている。それでも十四歳か十五歳。
 いつものことで仕方ないとはいえ、役者と配役の年齢差を感じさせてしまう。
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