元豊6年5月に喬峯が丐幇の幇主となり、八年後幇主を辞す。これを基準にこの年表を作成した。
★は史実、この物語では違うこともある。
1057 喬峯が幇主を返上する31年前、簫峯(喬峯)誕生する。
1058 簫峯一歳のとき雁門関外の悲劇。簫峯(喬峯)の母が殺され父は谷に飛び込む。
雁門関外で簫峯の両親を襲った者は、かしら(謎の人物)・智光・趙銭孫・汪剣通など21人。この四人が生き残る。
簫峯は喬三槐夫婦に育てられることになり、喬峯といわれる。
………
1063 ★遼 耶律デルクの反乱。
1065 虚竹生まれる。
1066
1067 ★神宗即位(1067−1085、在位、以下同じ)。
1069 段誉生まれる。第六巻P183には保定2年11月13日誕生とある。
このころの年号に保定はない。
★王安石参知政事となる。
1070 木婉清生まれる。
1071
1072 鐘霊生まれる。
1073
1074 喬峯、丐幇幇主汪剣通の弟子となる。
1075 ★段廉義、第12代上コ皇帝となる。(1075−1080)
1076
1077
1078
1079
1080 元豊6年5月 喬峯(簫峯)が丐幇の幇主となる。この時二十三歳か。これを基準としている。(のちに宋の高氏が亡くなり哲宗が親政する年に三年の差が出る)
★段寿輝が高昇泰の力で、第13代上明皇帝となる。(1080−1081)
1081 ★段正明、第14代保定帝即位(1081−1094)。年号は保定ではない。
★高昇泰はゼン闡侯(ぜんせんこう)となる。
1082
1083
1084
1085 ★哲宗(1085−1100) 3月に即位、10歳。司馬光、宰相になる。
1086 ★4月王安石死す。9月司馬光死す。
★西夏第4代皇帝、崇宗乾順即位(1086〜1139)
1087
1088 この年物語が始まる。段誉19歳、木婉清18歳、鐘霊16歳。
段誉が危機に陥り、鐘霊に助けられ、また危機に陥り木婉清に助けられる。谷底で秘技を知る。四大悪人に掠われ、段家に助け出される。鳩摩智に掠われ、阿碧・阿朱に助けられる。そして喬峯と出会う。
丐幇で4長老の謀反。喬峯は八年の間幇主だったが返上する。喬峯31歳。喬峯は実の親の名を知り簫峯となのり、仇捜しをする。阿朱の最後を看取り、その妹阿紫を保護することを約束する。(本の解説には1091年とある。3年の差)
1089 簫峯と阿紫は女真族とともに春を迎える。ここで契丹の耶律洪基を捕らえる。放して義兄弟となる。簫峯31歳。遼の皇帝耶律洪基の贈り物を受け取る。
(遼の出来事の年は史実とはかなり異なる)
簫峯は耶律デルクの反乱を鎮めた手柄で遼の重臣となる。
1090 2月8日に河南省擂鼓山の天聾地唖谷で珍瓏が披露される。
虚竹と天山童姥は西夏皇宮に隠れる。段誉21歳・虚竹24歳。
8月15日西夏国の婿選び。
段誉たちが大理に向かう途中で、王夫人の罠にかかり、捕まってしまう。慕容復は段延慶を大理の皇帝にして、自分が義子となり皇位簒奪を目論んだが、失敗する。
その過程で、段正淳の愛人たちが殺され、段正淳と刀白鳳は自刃してしまう。(史実では段正淳は1096年に即位し文安帝となる)
段誉即位。
宋は高氏が亡くなり、哲宗が親政。(史実では三年後1093年)
簫峯は南征を命じられ、阿紫と一緒に逃げだすが、捕まってしまう。江湖の総力で助け出されるが、南征の取りやめを耶律洪基に約束させ、自決してしまう。
1091
1092
1093 ★宋 高氏亡くなる。哲宗が親政。
1094
1095 ★高昇泰が大中を建国、大理は一時なくなる。(1095−1096)
1096 ★段正淳が、文安帝となり大理国復活する。後大理国ということもある。(1096−1108)
1108 ★段正厳 第16代宣仁皇帝となる。段正淳の息子で、諱は段和誉。つまり本書の主人公である。(1108−1147)。生年不詳。1069年生まれなら39歳で即位したことになる。
1109
1110
………
1147 ★段正興、正康皇帝となる。(1147−1171)
1171 ★段智興が功極皇帝となる。(1171−1200)段誉の孫にあたる。
別な小説では、段智興は出家して一灯大師となるが、史実では、出家したかどうか定かでない。
2009年10月14日
2009年08月28日
天龍八部の世界 登場人物
登場人物
大理
☆段誉 :あざなは和誉(かよ)、雲南の大理の王子、鎮南王と刀白鳳の息子。
登場したときは19歳。偶然に絶技「凌波微歩」と「北冥神功」を身につける。また、天竜寺の六脈神剣も身につける。保定帝のあとを継ぎ、大理の皇帝となる。
☆段正明 :大理の保定帝。即位後十余年たっている。武林でも達人。一陽指の使い手。
☆段正淳 :保定帝の弟、鎮南王。武林でも達人。一陽指の使い手。艶聞が多く問題人物。
☆刀白鳳 :鎮南王妃、夫とは離れて道観に住む道姑、玉虚道人となのる。
☆高昇泰 :大理の高官ゼン闡(ぜんせん)侯。段正淳の弟分。鉄笛をつかう。
☆華赫昆 :(かかくこん)大理の三公、元は墓盗人。
☆范カ :(はんか)大理の三公、智慧者。
☆巴天石 :大理の三公、腕は立つ。
☆チョ万里:大理の四大護衛。鉄の釣り竿をつかう。小鏡湖の戦いで段延慶に殺される。
☆古篤誠 :(ことくせい)大理の四大護衛。対の斧をつかう。
☆傅思帰 :大理の四大護衛。銅棍をつかう。
☆朱丹臣 :大理の四大護衛。対の判官筆をつかう。
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大理
☆段誉 :あざなは和誉(かよ)、雲南の大理の王子、鎮南王と刀白鳳の息子。
登場したときは19歳。偶然に絶技「凌波微歩」と「北冥神功」を身につける。また、天竜寺の六脈神剣も身につける。保定帝のあとを継ぎ、大理の皇帝となる。
☆段正明 :大理の保定帝。即位後十余年たっている。武林でも達人。一陽指の使い手。
☆段正淳 :保定帝の弟、鎮南王。武林でも達人。一陽指の使い手。艶聞が多く問題人物。
☆刀白鳳 :鎮南王妃、夫とは離れて道観に住む道姑、玉虚道人となのる。
☆高昇泰 :大理の高官ゼン闡(ぜんせん)侯。段正淳の弟分。鉄笛をつかう。
☆華赫昆 :(かかくこん)大理の三公、元は墓盗人。
☆范カ :(はんか)大理の三公、智慧者。
☆巴天石 :大理の三公、腕は立つ。
☆チョ万里:大理の四大護衛。鉄の釣り竿をつかう。小鏡湖の戦いで段延慶に殺される。
☆古篤誠 :(ことくせい)大理の四大護衛。対の斧をつかう。
☆傅思帰 :大理の四大護衛。銅棍をつかう。
☆朱丹臣 :大理の四大護衛。対の判官筆をつかう。
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2009年08月26日
天龍八部のあらすじ8
第八巻 雁門悲歌

数里行くと王語嫣が身投げしようとし、四大悪人の三人(葉二娘は亡くっている)がそれを助けようとし、ぶら下がっている。
游担子に邪魔されながらもこれを助け、游担子と阿紫は去り、四大悪人も去り、段誉たちは西夏の霊州を目指す。
王語嫣が身投げしようとした原因は、慕容復が王語嫣を捨て、西夏の婿になろうとしたからであった。
婿選びは八月十五日。その前日、段誉は慕容復に古井戸に落とされる。それを見ていた王語嫣も落とされる。下は泥で死は免れた。
それを見ていた鳩摩智に慕容復も落とされ、鳩摩智は易筋経を落としそれを拾いに飛び込んでくる。だが修行の間違いのため、戻る力が出ない。
農民に縄を垂らしてもらい、慕容復が飛び出し、鳩摩智は修行の間違いの意味を悟り、仏道に専心することにして、井戸の外へ出る。ここで王語嫣は慕容復を見切り、段誉に一生を預けることを決意する。段誉と王語嫣も外へ出で小川で身体を洗い帰る。
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数里行くと王語嫣が身投げしようとし、四大悪人の三人(葉二娘は亡くっている)がそれを助けようとし、ぶら下がっている。
游担子に邪魔されながらもこれを助け、游担子と阿紫は去り、四大悪人も去り、段誉たちは西夏の霊州を目指す。
王語嫣が身投げしようとした原因は、慕容復が王語嫣を捨て、西夏の婿になろうとしたからであった。
婿選びは八月十五日。その前日、段誉は慕容復に古井戸に落とされる。それを見ていた王語嫣も落とされる。下は泥で死は免れた。
それを見ていた鳩摩智に慕容復も落とされ、鳩摩智は易筋経を落としそれを拾いに飛び込んでくる。だが修行の間違いのため、戻る力が出ない。
農民に縄を垂らしてもらい、慕容復が飛び出し、鳩摩智は修行の間違いの意味を悟り、仏道に専心することにして、井戸の外へ出る。ここで王語嫣は慕容復を見切り、段誉に一生を預けることを決意する。段誉と王語嫣も外へ出で小川で身体を洗い帰る。
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2009年08月19日
天龍八部のあらすじ7
第七巻 激闘少林寺

虚竹は霊鷲宮の坑道で天山の奥義を修得しながら、三十六洞七十二島の頭領たちの生死符を抜いていった。二十日ほどして終わると、霊鷲宮を九部の長に任せて、少林寺に帰った。
少林寺には、天竺僧が技を盗もうとして、閉じこめられていた。それを清涼寺の方丈神山が救い出そうとしていた。目的は天竺僧が盗んだ武芸を手に入れるため。少林寺の僧は千人以上、全ての僧が集まった。争いになるがそこに鳩摩智が来る。そして七十二絶技を全て得たと言う。少林寺の高僧でも数手がやっとというのに七十二手はできないはず。虚竹だけはそれが形だけであることを見破り、虚竹と鳩摩智の戦いになる。
虚竹が危ういとき、四つ子の侍女が加勢して、忍び込んでいたのがばれてしまう。
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虚竹は霊鷲宮の坑道で天山の奥義を修得しながら、三十六洞七十二島の頭領たちの生死符を抜いていった。二十日ほどして終わると、霊鷲宮を九部の長に任せて、少林寺に帰った。
少林寺には、天竺僧が技を盗もうとして、閉じこめられていた。それを清涼寺の方丈神山が救い出そうとしていた。目的は天竺僧が盗んだ武芸を手に入れるため。少林寺の僧は千人以上、全ての僧が集まった。争いになるがそこに鳩摩智が来る。そして七十二絶技を全て得たと言う。少林寺の高僧でも数手がやっとというのに七十二手はできないはず。虚竹だけはそれが形だけであることを見破り、虚竹と鳩摩智の戦いになる。
虚竹が危ういとき、四つ子の侍女が加勢して、忍び込んでいたのがばれてしまう。
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天龍八部のあらすじ6
第六巻 天山奇遇

慕容復と丁春秋は戦いになる。そのおり、丁春秋は阿紫を毒で盲目にしてしまう。それを丁春秋と一緒にいた游担子が助け、南京(北京)に連れて行くことになる。
慕容復一行は、丁春秋から逃れ、阿朱を探すため洛陽から西へ旅を続けて、西夏国まで百里ほどのところまで来て、山中で三十六洞七十二島による万仙大会に行き会ってしまう。
一応戦いになり、後を付けてきた段誉が王語嫣を助け、一同協力することになる。
万仙大会は協力して、縹緲峰霊鷲宮の主天山童姥(てんざんどうぼ、第一巻で名前は出てきた)に対処しようと言うものであった。
三十六洞七十二島は天山童姥に「生死符」で奴隷の如く支配されていた。天山童姥が病らしいと知り、この機会に「生死符」を奪い自由の身になろうとしていた。
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慕容復と丁春秋は戦いになる。そのおり、丁春秋は阿紫を毒で盲目にしてしまう。それを丁春秋と一緒にいた游担子が助け、南京(北京)に連れて行くことになる。
慕容復一行は、丁春秋から逃れ、阿朱を探すため洛陽から西へ旅を続けて、西夏国まで百里ほどのところまで来て、山中で三十六洞七十二島による万仙大会に行き会ってしまう。
一応戦いになり、後を付けてきた段誉が王語嫣を助け、一同協力することになる。
万仙大会は協力して、縹緲峰霊鷲宮の主天山童姥(てんざんどうぼ、第一巻で名前は出てきた)に対処しようと言うものであった。
三十六洞七十二島は天山童姥に「生死符」で奴隷の如く支配されていた。天山童姥が病らしいと知り、この機会に「生死符」を奪い自由の身になろうとしていた。
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2009年08月17日
天龍八部のあらすじ5
第五巻 草原の王国

参考地図
簫峯は阿紫の治療のための人参の産地長白山を目指す。長白山は女真族の本拠地であり、ここで世話になり、阿紫の治療をすることにした。
簫峯と阿紫は女真族とともに春を迎える。狩りに出たとき、契丹の隊に攻撃され、耶律基を捕らえる。女真族は高額な身代金を要求するが、簫峯は耶律基を放して義兄弟となる。喬峯31歳。耶律基は女真族の要求した身代金の十倍もの贈り物を、部下に届けさせた。簫峯はそれを女真族に分け与えてしまう。
秋になり阿紫の身体が恢復してくる。
阿紫と二人で西へ旅をすると、狩りをしている耶律基と会う。本名は耶律洪基であり遼の皇帝であった。そこへ反乱の知らせが入る。
皇帝の叔父耶律重元の息子南院大王耶律デルクが耶律重元をそそのかしての反乱であった。
圧倒的な兵力差で皇帝軍は敗色が濃かったが、簫峯が南院大王を射殺し、耶律重元を捕らえて、反乱を鎮めた。
簫峯は戦の手柄で南院大王とされ、耶律莫哥が補佐になる。そして遼の南京(今の北京)へ赴任する。
そこで遼兵の略奪を眼にする。遼では給料が出ておらず、略奪が給料代わりだったのだ。
聚賢荘の游担子が簫峯を父の仇と狙っていた。それは簡単に防いだが、阿紫が目をつけて游担子を捕らえて鉄仮面をかぶせオモチャにした。しかも游担子は阿紫の美しさに惚れてしまった。
阿紫が毒虫を集めて、游担子を実験台にしていたが、あるとき死んだと思い捨てた。
游担子は生き返り、偶然から易筋経を修行できた。しかも氷蚕の奇毒も身体に入っていた。
易筋経の経典は阿朱が少林寺から盗み、簫峯に与えたのを、游担子が簫峯を襲ったさい、簫峯が落としてしまって気づかず、それを游担子が拾ったのだった。
そして游担子は旅に出る。河南で丐幇の全冠清を見つけ、簫峯のいどころを教えようと後をつけると、ある廟で集会をする。
そこへ段誉が父の手紙を届けに来た。全冠清は長老たちが集まった折に開けることを約束して別れる。
段誉は、帰り始めると、聡弁先生といわれる蘇星河の使いが挨拶して、名帖を出す。
「蘇星河、つつしんで天下の棋才をお招きし、二月の八日に河南省擂鼓山の天聾地唖谷にて手談せん」
手談とは碁のこと。この二人の使者は聾唖者であった。
このあと、丐幇の全冠清たちと、星宿派の争いになる。星宿老怪といわれる丁春秋は阿紫に盗られた鼎を取り戻すため、自ら出向いてきたのだった。化功大法の達人で、それは毒虫で自らを毒の身体にする。七日ごとに毒を補わねばならない。
いろいろ毒が出てくるが、それで敵を倒せるのに、どうして自分は平気なんだろう。それなりに理屈は付けてあるのだが。
游担子は星宿派の危機を救い、その場で弟子入りする。一行は遼の南京へ向かう。
三日目、虚竹が九月九日に少林寺で慕容氏との戦いを予告するような、回状を配っていた。慕容家の従者たちと会う。そこへ少林寺の僧たち。もちろん星宿派もいる。ここでも偶然が重なる。
行き違いから、戦いになり、風波悪と玄痛が毒にあたる。薛神医に手当をして貰おうと三日かけて行けば、薛神医の忌中の文。ところが死体がないらしい。花火が上がり、戦いになる。このあたりなんのために戦っているのか判らない。相手は函谷八友であった。玄痛は他界する。
風波悪は敵味方関係なく、わけも聞かず斬りかかるような悪い癖がある。包不同は意味もなく逆らう。ケ百川と公冶乾はまともだ。
星宿老怪が来るので、皆が地下に隠れる。そこに薛神医たちがいた。
ここで函谷八友の過去を話す。
祖師が二人の弟子をとった。函谷八友の師聡弁先生こと蘇星河と星宿老怪丁春秋だ。蘇星河は諸芸を学んでいるうちに、武芸一筋の丁春秋は腕が上回ってしまった。丁春秋は祖師を谷底に落とし、蘇星河は口を利かないことを約束させて、殺さなかった。諸芸を消すのが惜しかったから。
蘇星河は諸芸を函谷八友に伝えていた。
丁春秋に地下にいることが見つかってしまい、打って出るが捕まる。無傷は薛神医のみ、役に立つので傷を付けなかったのだ。結局十台の車に数十人が乗り河南省擂鼓山の天聾地唖谷に向かう。八日目に着く。
ここで珍瓏が披露されていた。珍瓏とは俗に言う作り物の詰め碁。
集まったのは、段誉一行・星宿派・慕容家・少林寺僧たち・鳩摩智・四大悪人・函谷八友。
詳しくは、天龍八部の碁 参照。 ドラマでの扱いは 天龍八部の珍瓏 参照。
虚竹が出鱈目に石を置いたのが、解決にいたる。そして虚竹が小屋に入る。
その中に亡くなったと思われていた、蘇星河の師無崖子がいた。そこで三十年の間、珍瓏が解けるのを待っていたのだ。
虚竹の顔か不細工だと言う。言うだけあって無崖子は優れた容貌。北冥神功によって、虚竹の内力を抜き取り、そして無崖子七十年分の修養を注ぐ。
段誉が地底で北冥神功をえたのと同じ理屈だ。ここでようやく段誉の技は逍遙派であったと判る。
そして言う。丁春秋を除けと。そのために大理無量山の洞窟で、武学の経典を修めよ。そのためにかの地に住む女子に教えを請え。
虚竹は逍遙派の掌門の印の指輪を受け取る。
すでにわたしたち(読者)は、洞窟の武学の経典は持ち去られたことを知っている。
この女子とは無崖子と李秋水の間に生まれた王夫人(王語嫣の母)らしい。
外に出てみれば戦いの最中。
ここで、無崖子・蘇星河・玄難が亡くなる。掌門となった虚竹は破門されていた函谷八友を許し逍遙派に戻す。
虚竹が少林寺の師のあとを追って、追い越してしまい、飯屋に入ると阿紫がいた。簫峯の下から一人で出てきたのだった。そこへ星宿派の一行、さらに慕容復の一行。
偶然もここまでくると恐ろしい(^。^)。
今回は詳しく書いてみました。これで一冊分です(^。^)。 続きを読む
参考地図
簫峯は阿紫の治療のための人参の産地長白山を目指す。長白山は女真族の本拠地であり、ここで世話になり、阿紫の治療をすることにした。
簫峯と阿紫は女真族とともに春を迎える。狩りに出たとき、契丹の隊に攻撃され、耶律基を捕らえる。女真族は高額な身代金を要求するが、簫峯は耶律基を放して義兄弟となる。喬峯31歳。耶律基は女真族の要求した身代金の十倍もの贈り物を、部下に届けさせた。簫峯はそれを女真族に分け与えてしまう。
秋になり阿紫の身体が恢復してくる。
阿紫と二人で西へ旅をすると、狩りをしている耶律基と会う。本名は耶律洪基であり遼の皇帝であった。そこへ反乱の知らせが入る。
皇帝の叔父耶律重元の息子南院大王耶律デルクが耶律重元をそそのかしての反乱であった。
圧倒的な兵力差で皇帝軍は敗色が濃かったが、簫峯が南院大王を射殺し、耶律重元を捕らえて、反乱を鎮めた。
簫峯は戦の手柄で南院大王とされ、耶律莫哥が補佐になる。そして遼の南京(今の北京)へ赴任する。
そこで遼兵の略奪を眼にする。遼では給料が出ておらず、略奪が給料代わりだったのだ。
聚賢荘の游担子が簫峯を父の仇と狙っていた。それは簡単に防いだが、阿紫が目をつけて游担子を捕らえて鉄仮面をかぶせオモチャにした。しかも游担子は阿紫の美しさに惚れてしまった。
阿紫が毒虫を集めて、游担子を実験台にしていたが、あるとき死んだと思い捨てた。
游担子は生き返り、偶然から易筋経を修行できた。しかも氷蚕の奇毒も身体に入っていた。
易筋経の経典は阿朱が少林寺から盗み、簫峯に与えたのを、游担子が簫峯を襲ったさい、簫峯が落としてしまって気づかず、それを游担子が拾ったのだった。
そして游担子は旅に出る。河南で丐幇の全冠清を見つけ、簫峯のいどころを教えようと後をつけると、ある廟で集会をする。
そこへ段誉が父の手紙を届けに来た。全冠清は長老たちが集まった折に開けることを約束して別れる。
段誉は、帰り始めると、聡弁先生といわれる蘇星河の使いが挨拶して、名帖を出す。
「蘇星河、つつしんで天下の棋才をお招きし、二月の八日に河南省擂鼓山の天聾地唖谷にて手談せん」
手談とは碁のこと。この二人の使者は聾唖者であった。
このあと、丐幇の全冠清たちと、星宿派の争いになる。星宿老怪といわれる丁春秋は阿紫に盗られた鼎を取り戻すため、自ら出向いてきたのだった。化功大法の達人で、それは毒虫で自らを毒の身体にする。七日ごとに毒を補わねばならない。
いろいろ毒が出てくるが、それで敵を倒せるのに、どうして自分は平気なんだろう。それなりに理屈は付けてあるのだが。
游担子は星宿派の危機を救い、その場で弟子入りする。一行は遼の南京へ向かう。
三日目、虚竹が九月九日に少林寺で慕容氏との戦いを予告するような、回状を配っていた。慕容家の従者たちと会う。そこへ少林寺の僧たち。もちろん星宿派もいる。ここでも偶然が重なる。
行き違いから、戦いになり、風波悪と玄痛が毒にあたる。薛神医に手当をして貰おうと三日かけて行けば、薛神医の忌中の文。ところが死体がないらしい。花火が上がり、戦いになる。このあたりなんのために戦っているのか判らない。相手は函谷八友であった。玄痛は他界する。
風波悪は敵味方関係なく、わけも聞かず斬りかかるような悪い癖がある。包不同は意味もなく逆らう。ケ百川と公冶乾はまともだ。
星宿老怪が来るので、皆が地下に隠れる。そこに薛神医たちがいた。
ここで函谷八友の過去を話す。
祖師が二人の弟子をとった。函谷八友の師聡弁先生こと蘇星河と星宿老怪丁春秋だ。蘇星河は諸芸を学んでいるうちに、武芸一筋の丁春秋は腕が上回ってしまった。丁春秋は祖師を谷底に落とし、蘇星河は口を利かないことを約束させて、殺さなかった。諸芸を消すのが惜しかったから。
蘇星河は諸芸を函谷八友に伝えていた。
丁春秋に地下にいることが見つかってしまい、打って出るが捕まる。無傷は薛神医のみ、役に立つので傷を付けなかったのだ。結局十台の車に数十人が乗り河南省擂鼓山の天聾地唖谷に向かう。八日目に着く。
ここで珍瓏が披露されていた。珍瓏とは俗に言う作り物の詰め碁。
集まったのは、段誉一行・星宿派・慕容家・少林寺僧たち・鳩摩智・四大悪人・函谷八友。
詳しくは、天龍八部の碁 参照。 ドラマでの扱いは 天龍八部の珍瓏 参照。
虚竹が出鱈目に石を置いたのが、解決にいたる。そして虚竹が小屋に入る。
その中に亡くなったと思われていた、蘇星河の師無崖子がいた。そこで三十年の間、珍瓏が解けるのを待っていたのだ。
虚竹の顔か不細工だと言う。言うだけあって無崖子は優れた容貌。北冥神功によって、虚竹の内力を抜き取り、そして無崖子七十年分の修養を注ぐ。
段誉が地底で北冥神功をえたのと同じ理屈だ。ここでようやく段誉の技は逍遙派であったと判る。
そして言う。丁春秋を除けと。そのために大理無量山の洞窟で、武学の経典を修めよ。そのためにかの地に住む女子に教えを請え。
虚竹は逍遙派の掌門の印の指輪を受け取る。
すでにわたしたち(読者)は、洞窟の武学の経典は持ち去られたことを知っている。
この女子とは無崖子と李秋水の間に生まれた王夫人(王語嫣の母)らしい。
外に出てみれば戦いの最中。
ここで、無崖子・蘇星河・玄難が亡くなる。掌門となった虚竹は破門されていた函谷八友を許し逍遙派に戻す。
虚竹が少林寺の師のあとを追って、追い越してしまい、飯屋に入ると阿紫がいた。簫峯の下から一人で出てきたのだった。そこへ星宿派の一行、さらに慕容復の一行。
偶然もここまでくると恐ろしい(^。^)。
今回は詳しく書いてみました。これで一冊分です(^。^)。 続きを読む
2009年08月13日
天龍八部のあらすじ4
第四巻 行路茫々

喬峯は謎の巨漢に助けられ、山奥の洞窟に連れて行かれ、ここで二十日ほど養生をする。(ドラマでは普通の道の脇の岩陰で、吹き出してしまった。それでは簡単に見つかってしまうではないか)
そして雁門関に行くとなんと阿朱が待っていた。薛神医に治療され、そのあと逃げてきたのだった。これが二人の運命の出会いになる。ここで宋兵の蛮行を目にすることになる。契丹人というだけで兇悪ということはないと悟るわけだ。
それでも仇を討ちたい喬峯は阿朱と二人で、経緯を知っている徐長老の所へ行くと、徐長老は殺されていて葬式が行われている。さらに趙銭孫と譚婆の二人も殺され、譚公も後を追う。
この後は、喬峯は簫峯といわれる。
ではと単正の所に急ぐと惨殺されていて家は火事だった。全て犯人は簫峯と言われる。こうして事情を知る人が少なくなる。
思いあまって、江南の天台山の智光を訪ねる。そこで、事件の経緯を知るが、智光も亡くなり、かしらの名は知ることはできなかった。残るは信陽の馬夫人のみ。
そこで阿朱が白世鏡に化けて馬夫人に会い、かしらは段正淳と教わるが、じつはこの白世鏡は偽者と見破られていた。当然、段正淳説も怪しいが、二人はこのときはまだ気づいていない。
ところが信陽の街で、偶然手傷の段正淳の臣を知り、段正淳が近くにいることを知る。
小鏡湖へ急ぐと、釣りをしている段正淳の臣と争う阿紫を見ることになる。
そこは阮星竹が一人で住んでいる所であった。そして阮星竹は阿朱と阿紫の母親であった。父は段正淳。
ここで誤解から、かしらを段正淳と勘違いし、阿朱が身代わりになって死ぬことになる。阿朱の最後を看取り、その妹阿紫の保護することを約束する。
それにしても、阿紫はどうしてここに来たのだろう。ここでも偶然が三つくらい重なっているか。
段正淳たちが出立したあと、秦紅棉母娘がここに来る。一悶着の後、阿紫・阮星竹・秦紅母娘・簫峯の順に段正淳のあとを付けることになる。阿紫が最初なのは軽功が得意だからで、道々印を付けていく。数日旅をして信陽の城につき、馬夫人の家に行く。
あれっ、小鏡湖は信陽郊外三十八里半(二十キロ弱)の所にあったはず。軽功なら一時間だ。
そして馬夫人の家では馬夫人と段正淳が親しそうに酒を飲んでいる。なんと馬夫人も元愛人だったのだ。
馬夫人はとんでもない人物だが、子供のときのエピソードには、思わず目頭が熱くなる。
馬夫人に限らず、たいていの悪人も、同情してしまう。逆にほとんどの善人もけっこう裏ではいい加減なもの。正邪が定かでないのが金庸小説の特徴だ。
で、酒には毒が入っており、段正淳は殺されそうになる。それを聞いていた簫峯は馬大元殺害の犯人は白世鏡と馬夫人であることを知り、馬夫人に嵌められたことを知る。だが白世鏡は謎の人物に殺され、段正淳たちは去り、馬夫人も亡くなる。
簫峯は雁門関の外へ行こうとする。阿紫がついてきて、途中の飯屋で星宿派に見つかる。阿紫が持ち逃げした鼎の争奪と、星宿派の序列争いをかねて一騒動。
念のため、この阿紫は金庸小説の中ではもっとも悪女といわれる。しかも少女。
簫峯が阿紫を置き去りにしようとしたため、阿紫が毒針を簫峯に用いた。よけるとき、思わず阿紫に掌打を浴びせてしまい重傷をおわせる。

喬峯は謎の巨漢に助けられ、山奥の洞窟に連れて行かれ、ここで二十日ほど養生をする。(ドラマでは普通の道の脇の岩陰で、吹き出してしまった。それでは簡単に見つかってしまうではないか)
そして雁門関に行くとなんと阿朱が待っていた。薛神医に治療され、そのあと逃げてきたのだった。これが二人の運命の出会いになる。ここで宋兵の蛮行を目にすることになる。契丹人というだけで兇悪ということはないと悟るわけだ。
それでも仇を討ちたい喬峯は阿朱と二人で、経緯を知っている徐長老の所へ行くと、徐長老は殺されていて葬式が行われている。さらに趙銭孫と譚婆の二人も殺され、譚公も後を追う。
この後は、喬峯は簫峯といわれる。
ではと単正の所に急ぐと惨殺されていて家は火事だった。全て犯人は簫峯と言われる。こうして事情を知る人が少なくなる。
思いあまって、江南の天台山の智光を訪ねる。そこで、事件の経緯を知るが、智光も亡くなり、かしらの名は知ることはできなかった。残るは信陽の馬夫人のみ。
そこで阿朱が白世鏡に化けて馬夫人に会い、かしらは段正淳と教わるが、じつはこの白世鏡は偽者と見破られていた。当然、段正淳説も怪しいが、二人はこのときはまだ気づいていない。
ところが信陽の街で、偶然手傷の段正淳の臣を知り、段正淳が近くにいることを知る。
小鏡湖へ急ぐと、釣りをしている段正淳の臣と争う阿紫を見ることになる。
そこは阮星竹が一人で住んでいる所であった。そして阮星竹は阿朱と阿紫の母親であった。父は段正淳。
ここで誤解から、かしらを段正淳と勘違いし、阿朱が身代わりになって死ぬことになる。阿朱の最後を看取り、その妹阿紫の保護することを約束する。
それにしても、阿紫はどうしてここに来たのだろう。ここでも偶然が三つくらい重なっているか。
段正淳たちが出立したあと、秦紅棉母娘がここに来る。一悶着の後、阿紫・阮星竹・秦紅母娘・簫峯の順に段正淳のあとを付けることになる。阿紫が最初なのは軽功が得意だからで、道々印を付けていく。数日旅をして信陽の城につき、馬夫人の家に行く。
あれっ、小鏡湖は信陽郊外三十八里半(二十キロ弱)の所にあったはず。軽功なら一時間だ。
そして馬夫人の家では馬夫人と段正淳が親しそうに酒を飲んでいる。なんと馬夫人も元愛人だったのだ。
馬夫人はとんでもない人物だが、子供のときのエピソードには、思わず目頭が熱くなる。
馬夫人に限らず、たいていの悪人も、同情してしまう。逆にほとんどの善人もけっこう裏ではいい加減なもの。正邪が定かでないのが金庸小説の特徴だ。
で、酒には毒が入っており、段正淳は殺されそうになる。それを聞いていた簫峯は馬大元殺害の犯人は白世鏡と馬夫人であることを知り、馬夫人に嵌められたことを知る。だが白世鏡は謎の人物に殺され、段正淳たちは去り、馬夫人も亡くなる。
簫峯は雁門関の外へ行こうとする。阿紫がついてきて、途中の飯屋で星宿派に見つかる。阿紫が持ち逃げした鼎の争奪と、星宿派の序列争いをかねて一騒動。
念のため、この阿紫は金庸小説の中ではもっとも悪女といわれる。しかも少女。
簫峯が阿紫を置き去りにしようとしたため、阿紫が毒針を簫峯に用いた。よけるとき、思わず阿紫に掌打を浴びせてしまい重傷をおわせる。
2009年08月12日
天龍八部のあらすじ3
第三巻 運命の激流

段誉はそこで丐幇の内紛に巻き込まれる。主人公は喬峯となる。喬峯は本人は知らない大きな秘密があった。それがもとで内紛が起こる。
丐幇の4長老(陳孤雁・呉長風・宋・奚)と全冠清が謀反を図る。
ここで明らかにされた喬峯の出生の秘密。30年前の雁門関の悲劇が語られ、喬峯の父は契丹族であることが公表される。
副幇主馬大元は自分の得意技で殺されたため、慕容復が犯人と疑われていた。しかし、殺人現場に喬峯の持ち物が落ちていたことを馬夫人証言し、喬峯こそ馬大元殺害犯と疑われることになった。
ここで契丹(遼)人は残虐な人種という前提で議論されている。喬峯は契丹人の息子と言うだけで残虐な人とされ、今人望がある人物となっているのは本性が現れていないだけと。
喬峯は幇主を辞し、雁門関で両親を襲った一団の「かしら」探しや、副幇主馬大元殺害犯人探しの旅に出る。
少林寺近くの育ての親喬三槐夫婦のところへ行くと、二人は入れ違いに殺されていて、喬峯が犯人と疑われる。少林寺へ忍び込むと、師の玄苦が襲われて亡くなる寸前で、世話をしていた少年僧は喬峯を見て犯人だと言う。
こうしてさらに謎が深まっていく。
少林寺から逃げだすとき、忍び込んでいた阿朱を助けることになるが、阿朱は玄慈大師の大金剛掌を受けて、命が危うい。
阿朱は易筋経の経典を盗み出していた。易筋経は少林寺最高の秘伝と言われている。
薛神医たちが聚賢荘で喬峯に対処するための会を開くと聞き、阿朱を連れて薛神医のところに行き、医療を頼む。そのあと戦いになり、重傷を負う。

段誉はそこで丐幇の内紛に巻き込まれる。主人公は喬峯となる。喬峯は本人は知らない大きな秘密があった。それがもとで内紛が起こる。
丐幇の4長老(陳孤雁・呉長風・宋・奚)と全冠清が謀反を図る。
ここで明らかにされた喬峯の出生の秘密。30年前の雁門関の悲劇が語られ、喬峯の父は契丹族であることが公表される。
副幇主馬大元は自分の得意技で殺されたため、慕容復が犯人と疑われていた。しかし、殺人現場に喬峯の持ち物が落ちていたことを馬夫人証言し、喬峯こそ馬大元殺害犯と疑われることになった。
ここで契丹(遼)人は残虐な人種という前提で議論されている。喬峯は契丹人の息子と言うだけで残虐な人とされ、今人望がある人物となっているのは本性が現れていないだけと。
喬峯は幇主を辞し、雁門関で両親を襲った一団の「かしら」探しや、副幇主馬大元殺害犯人探しの旅に出る。
少林寺近くの育ての親喬三槐夫婦のところへ行くと、二人は入れ違いに殺されていて、喬峯が犯人と疑われる。少林寺へ忍び込むと、師の玄苦が襲われて亡くなる寸前で、世話をしていた少年僧は喬峯を見て犯人だと言う。
こうしてさらに謎が深まっていく。
少林寺から逃げだすとき、忍び込んでいた阿朱を助けることになるが、阿朱は玄慈大師の大金剛掌を受けて、命が危うい。
阿朱は易筋経の経典を盗み出していた。易筋経は少林寺最高の秘伝と言われている。
薛神医たちが聚賢荘で喬峯に対処するための会を開くと聞き、阿朱を連れて薛神医のところに行き、医療を頼む。そのあと戦いになり、重傷を負う。
2009年08月09日
天龍八部のあらすじ2
第二巻 王子受難

段誉の救出劇の一部を、 天龍八部の碁 に書いた。碁をもって救おうというのである。
王子段誉が帰国したものの段誉は病となり、天龍寺に助けを求めた。だが天龍寺も危機を迎えていた。
天理の段氏は武林の絶技一陽指で高名であるが、天竜寺には六脈神剣という絶技が伝わっていた。ただ習得した者がいなかった。
天竜寺の高僧と段皇帝の六人で六脈神剣を一脈ずつ覚えて、危機に対しようとするが、段誉は一人で、六脈を覚えてしまう。
覚えたものの使い方を知らない段誉は、六脈神剣を求めるチベットの僧鳩摩智(くまち)と天龍寺の争いのすえに、鳩摩智に掠われて江南にいたる。
段誉を連れた鳩摩智は蘇州の慕容家の絶技を手に入れようとする。慕容家を探していると、慕容家の召使い阿碧と出会い、舟で案内される。そこは慕容家ではなく、阿碧の家で、阿朱がいた。
段誉は阿朱と阿碧の機転で、鳩摩智から逃れる。舟で逃げて、王家に立ち寄る。王夫人は留守だった。
王家で段誉は王語嫣という美人と知り合うが、慕容復に夢中の美女たちは段誉にはなびかない。
出ていこうとすると王夫人が帰ってきて、段誉たちは捕まってしまう。
王家は椿(山茶)の花が多い。そこで段誉が椿の蘊蓄を傾けるあたりは清涼剤である。これは 大理の山茶(椿) で別記した。
ここではまだ明かさないが、王語嫣の母は実は…。孤児のはずの阿朱も実は母がまだ生きていて、その母は…。
阿碧だけは妹ではなかったようだ(^_^)。
段誉たちは、なんとか王家を逃げ出し、王語嫣と共に舟で阿朱の家に行く。
ここで段誉は阿碧たちに別れて、一人寂しく北に向かい、無錫にいたる。
ここで乞食の組織の丐幇の幇主である喬峯(簫峯)と出会い義兄弟となる。喬峯は幇主になって八年が過ぎていた。

段誉の救出劇の一部を、 天龍八部の碁 に書いた。碁をもって救おうというのである。
王子段誉が帰国したものの段誉は病となり、天龍寺に助けを求めた。だが天龍寺も危機を迎えていた。
天理の段氏は武林の絶技一陽指で高名であるが、天竜寺には六脈神剣という絶技が伝わっていた。ただ習得した者がいなかった。
天竜寺の高僧と段皇帝の六人で六脈神剣を一脈ずつ覚えて、危機に対しようとするが、段誉は一人で、六脈を覚えてしまう。
覚えたものの使い方を知らない段誉は、六脈神剣を求めるチベットの僧鳩摩智(くまち)と天龍寺の争いのすえに、鳩摩智に掠われて江南にいたる。
段誉を連れた鳩摩智は蘇州の慕容家の絶技を手に入れようとする。慕容家を探していると、慕容家の召使い阿碧と出会い、舟で案内される。そこは慕容家ではなく、阿碧の家で、阿朱がいた。
段誉は阿朱と阿碧の機転で、鳩摩智から逃れる。舟で逃げて、王家に立ち寄る。王夫人は留守だった。
王家で段誉は王語嫣という美人と知り合うが、慕容復に夢中の美女たちは段誉にはなびかない。
出ていこうとすると王夫人が帰ってきて、段誉たちは捕まってしまう。
王家は椿(山茶)の花が多い。そこで段誉が椿の蘊蓄を傾けるあたりは清涼剤である。これは 大理の山茶(椿) で別記した。
ここではまだ明かさないが、王語嫣の母は実は…。孤児のはずの阿朱も実は母がまだ生きていて、その母は…。
阿碧だけは妹ではなかったようだ(^_^)。
段誉たちは、なんとか王家を逃げ出し、王語嫣と共に舟で阿朱の家に行く。
ここで段誉は阿碧たちに別れて、一人寂しく北に向かい、無錫にいたる。
ここで乞食の組織の丐幇の幇主である喬峯(簫峯)と出会い義兄弟となる。喬峯は幇主になって八年が過ぎていた。
2009年08月07日
天龍八部のあらすじ1
金庸 訳 土屋文子 徳間書店 02.2
雲外の峰−書庫で、天龍八部を紹介したが、その詳しい内容であるわたしの個人的メモを公開する。あらすじとしては不完全であることをお断りしておく。あまりにも複雑で書ききれなかった。

参考地図
第一巻 剣仙伝説

北宋の哲宗の時代、大理の王子段誉が家出をして、江湖の世界を知るところから物語が始まる。
段誉は大理の保定帝の弟鎮南王のひとり息子である。しかも皇帝には子がいない。つまり、次の皇帝となるべき立場の人物である。それが武術が全くできず、親に武術を習うよう強制されて、それがいやで家出をする。
仏教国の皇帝に武芸は要らないが、大理段氏は中央武林の出、武林の伝統は受け継がれていた。
段誉は路銀を使い果たし、馬五徳の世話になったが、大理無量山で無量剣の東西の試合があると知り、馬五徳に同行し見学に出かける。
ここで窮地に陥るが、少女鐘霊に助けられる。一度は逃げ出したものの、段誉のお節介から、神農幇に捕まってしまう。
段誉たちと神農幇はお互い毒の体になり、助かるために、毒消しの交換が条件になり、段誉が鐘霊の両親のいる万劫谷へ行くことになる。
その途中で、絶壁から落ちてしまう。地の底で出口を探しているうちに洞窟を見つけて入ると、その中には天女像がある。そしてある武術書を見つける。その武術書は特異で、普通の武術を身につけた者は、それを捨ててから学ばないといけない。ところが段誉は武術を身につけていないので、そのまま受け入れることができた。ここで「凌波微歩」と「北冥神功」の技を知る。
このあたりは偶然が五つくらい重なっているが、ここの諸々がすべて伏線になっている。
たとえば書棚には武林の百科事典ともいえる書があったらしいが、今はない。後に出てくる姑蘇慕容家や王語嫣が読んだ武術書は、ここにあったものだろう。
さて、洞窟を出て、万劫谷に行ったが、鐘霊の父は大理段氏を憎んでいたので一騒動、結局鐘霊の両親は助けに行くことができなくなり、段誉は鐘霊の母の友人木婉清の馬を借りて、父の下へ助けを求めに行くことになる。ここでも余計なことをして、行けなくなる。その木婉清も美少女。
結局、本来の目的は遂げられず、段誉と木婉清は神農幇を騙して、鐘霊を助けることになる。
この間に、凌波微歩の訓練をしたり、毒蛙を飲み込んで、いかなる毒にも耐えられる体になる。
このあと、段誉は四大悪人に掠われ、万劫谷に閉じこめられる。それを段一族は武林のルールで救い出す。
段誉は鐘霊と木婉清を好きになるが、なんとふたりは腹違いの妹であった。それが問題だが、もう一つ、そのふたりの母親と段誉の母が武林の強者であって、二人対一人で段誉の父親を巡って争っていたのである。
四大悪人の筆頭の悪貫満盈(段延慶)は本来皇帝となるべき地位の人だった。大理に来た目的は大理の皇帝になるため。
こうして、当時の国際情勢を巡る複雑な動き。
鎮南王を巡る愛憎劇。
四大悪人の暗躍。
という三つの話が複雑に絡み合う。これらは全てのちの物語の伏線である。
雲外の峰−書庫で、天龍八部を紹介したが、その詳しい内容であるわたしの個人的メモを公開する。あらすじとしては不完全であることをお断りしておく。あまりにも複雑で書ききれなかった。
参考地図
第一巻 剣仙伝説

北宋の哲宗の時代、大理の王子段誉が家出をして、江湖の世界を知るところから物語が始まる。
段誉は大理の保定帝の弟鎮南王のひとり息子である。しかも皇帝には子がいない。つまり、次の皇帝となるべき立場の人物である。それが武術が全くできず、親に武術を習うよう強制されて、それがいやで家出をする。
仏教国の皇帝に武芸は要らないが、大理段氏は中央武林の出、武林の伝統は受け継がれていた。
段誉は路銀を使い果たし、馬五徳の世話になったが、大理無量山で無量剣の東西の試合があると知り、馬五徳に同行し見学に出かける。
ここで窮地に陥るが、少女鐘霊に助けられる。一度は逃げ出したものの、段誉のお節介から、神農幇に捕まってしまう。
段誉たちと神農幇はお互い毒の体になり、助かるために、毒消しの交換が条件になり、段誉が鐘霊の両親のいる万劫谷へ行くことになる。
その途中で、絶壁から落ちてしまう。地の底で出口を探しているうちに洞窟を見つけて入ると、その中には天女像がある。そしてある武術書を見つける。その武術書は特異で、普通の武術を身につけた者は、それを捨ててから学ばないといけない。ところが段誉は武術を身につけていないので、そのまま受け入れることができた。ここで「凌波微歩」と「北冥神功」の技を知る。
このあたりは偶然が五つくらい重なっているが、ここの諸々がすべて伏線になっている。
たとえば書棚には武林の百科事典ともいえる書があったらしいが、今はない。後に出てくる姑蘇慕容家や王語嫣が読んだ武術書は、ここにあったものだろう。
さて、洞窟を出て、万劫谷に行ったが、鐘霊の父は大理段氏を憎んでいたので一騒動、結局鐘霊の両親は助けに行くことができなくなり、段誉は鐘霊の母の友人木婉清の馬を借りて、父の下へ助けを求めに行くことになる。ここでも余計なことをして、行けなくなる。その木婉清も美少女。
結局、本来の目的は遂げられず、段誉と木婉清は神農幇を騙して、鐘霊を助けることになる。
この間に、凌波微歩の訓練をしたり、毒蛙を飲み込んで、いかなる毒にも耐えられる体になる。
このあと、段誉は四大悪人に掠われ、万劫谷に閉じこめられる。それを段一族は武林のルールで救い出す。
段誉は鐘霊と木婉清を好きになるが、なんとふたりは腹違いの妹であった。それが問題だが、もう一つ、そのふたりの母親と段誉の母が武林の強者であって、二人対一人で段誉の父親を巡って争っていたのである。
四大悪人の筆頭の悪貫満盈(段延慶)は本来皇帝となるべき地位の人だった。大理に来た目的は大理の皇帝になるため。
こうして、当時の国際情勢を巡る複雑な動き。
鎮南王を巡る愛憎劇。
四大悪人の暗躍。
という三つの話が複雑に絡み合う。これらは全てのちの物語の伏線である。
2006年11月06日
2006年05月16日
ドラマ天龍八部
05.10.28
これはその大河ドラマ「天龍八部」の撮影が行われたところです。

雲南省大理の故城の近くにありました。時間がなく、門だけを見て中までは見られませんでした。
のち、2009年8月に見てきました。
参考 映画「天龍八部」の撮影地と雲南省を巡る旅
簫峯 ドラマでは主人公 乞食の組織の頭領です。
阿朱 簫峯の恋人となる。
簫峯が敵討ちに凝り固まっているとき、塞外での牧畜を勧める。
簫峯「…、阿朱、おれが塞外に行っても会いに来てくれるか」
阿朱「『羊を飼って』と言いましたでしょう? あなたが狩りをなさるなら、わたしは羊の世話をしますわ」

段誉 大理国の王子 武術の修行がイヤで家出する。
凌波微歩(りょうはびほ)を習得し、更に家伝の秘術も身につける。
射G英雄伝の南帝は段誉の子孫(孫)なのだ。

木婉清 男に顔を見られたら殺すか結婚するという。
段誉を好きになるが実は段誉とは兄妹(?)。
木婉清ばかりでなく、登場する女性は、段誉の父の愛人とその子が多い。しかも美人ばかり(^_^)。
黄眉和尚と悪貫満盈が碁を打つところ。
本では、石に線や○を刻むのだが、ドラマでは内力で空中に霞み網のような碁盤を作る。
王語嫣 武力も内力も全くないが、武術の知識は生き字引。
ひとの技を見るとき、一瞬このような鋭い顔になる。
中国語音声・日本語字幕がいいようだ。
エンディングの歌は、まるでメロドラマだ。でも悪くはない。もっとも耳に残っているのは、ナンタオアイビーヘン(難道愛比恨)、というフレーズだけだが(^_^)。
金庸小説は、英雄譚であると同時に熱烈恋愛ものでもあるので、それでもいいのではないかと思う。
先日の朝日新聞に莫邦富という中国人の文があって、日本を訪れた中国人から「なぜ日本の女優にはきれいな人が少ないのか」とよく聞かれるという。
それもそのはず、このドラマもそうだが、中国の女優は美人ばかり。ヤートウ(侍女など)から乞食まで美人(^_^)。
それはともかく。
ドラマ天龍八部は本とはかなり構成が違う。特にある謎解きの部分が、最初に出てきたりして、面食らった。主人公を簫峯(しょうほう)にしたためらしい。
それから、(わたし的には)この話の中心となる凌波微歩(りょうはびほ)の技が、笑ってしまう。この動きでは凌波微歩の名が泣く。
本来は思わぬ動きをして相手の技をよけるのに、こんな動きでは、一流の武芸者には通じないだろう。わたしはボクシングのフットワークのようなものを想像していたのだ。その技を得るとき、滝壺に落ちるのだが、その滝は高いが水はちょろちょろ。それなのに滝壺が深く怪我をしない。場面が切り替わると浅いところでばたばた。なんだこれは?。
万劫谷の入り口は秘密で、大理国の者たちが知らない、という設定だが、探し出したのが、なんでもない普通の入り口である。普通の武芸者なら、ひとっ飛びで越えられる。これでは、設定が違うぞ(^_^)。
第2巻では阿碧たちが舟を漕ぐが、それがまるで力が入っていない。しかもロセンが無く、艪が艫を滑っている。射G英雄伝の黄蓉でも似たシーンはあったのだが、それは内力で漕いでいると考えていた。どうやら撮影スタッフが舟を知らなかったらしい。
もう一つ加えると、鳩摩智(くまち)が阿朱に会うシーンがある。阿朱は奥の部屋に入って変装する。それが見破られ、戦いになるのだが、そこは湖上の四阿(あずまや)で、柱ばかりで壁が無く、すべてが見通せる所なのだ。
原文では普通の家であり、見破られたあと、湖上の四阿に移る。
こういう細かいところが雑で気になる。全体的にはとてつもなく面白い作品なのに…アア。
これはその大河ドラマ「天龍八部」の撮影が行われたところです。

雲南省大理の故城の近くにありました。時間がなく、門だけを見て中までは見られませんでした。
のち、2009年8月に見てきました。
参考 映画「天龍八部」の撮影地と雲南省を巡る旅
簫峯 ドラマでは主人公 乞食の組織の頭領です。
阿朱 簫峯の恋人となる。
簫峯が敵討ちに凝り固まっているとき、塞外での牧畜を勧める。
簫峯「…、阿朱、おれが塞外に行っても会いに来てくれるか」
阿朱「『羊を飼って』と言いましたでしょう? あなたが狩りをなさるなら、わたしは羊の世話をしますわ」

段誉 大理国の王子 武術の修行がイヤで家出する。
凌波微歩(りょうはびほ)を習得し、更に家伝の秘術も身につける。
射G英雄伝の南帝は段誉の子孫(孫)なのだ。

木婉清 男に顔を見られたら殺すか結婚するという。
段誉を好きになるが実は段誉とは兄妹(?)。
木婉清ばかりでなく、登場する女性は、段誉の父の愛人とその子が多い。しかも美人ばかり(^_^)。
黄眉和尚と悪貫満盈が碁を打つところ。
本では、石に線や○を刻むのだが、ドラマでは内力で空中に霞み網のような碁盤を作る。
王語嫣 武力も内力も全くないが、武術の知識は生き字引。
ひとの技を見るとき、一瞬このような鋭い顔になる。
中国語音声・日本語字幕がいいようだ。
エンディングの歌は、まるでメロドラマだ。でも悪くはない。もっとも耳に残っているのは、ナンタオアイビーヘン(難道愛比恨)、というフレーズだけだが(^_^)。
金庸小説は、英雄譚であると同時に熱烈恋愛ものでもあるので、それでもいいのではないかと思う。
先日の朝日新聞に莫邦富という中国人の文があって、日本を訪れた中国人から「なぜ日本の女優にはきれいな人が少ないのか」とよく聞かれるという。
それもそのはず、このドラマもそうだが、中国の女優は美人ばかり。ヤートウ(侍女など)から乞食まで美人(^_^)。
それはともかく。
ドラマ天龍八部は本とはかなり構成が違う。特にある謎解きの部分が、最初に出てきたりして、面食らった。主人公を簫峯(しょうほう)にしたためらしい。
それから、(わたし的には)この話の中心となる凌波微歩(りょうはびほ)の技が、笑ってしまう。この動きでは凌波微歩の名が泣く。
本来は思わぬ動きをして相手の技をよけるのに、こんな動きでは、一流の武芸者には通じないだろう。わたしはボクシングのフットワークのようなものを想像していたのだ。その技を得るとき、滝壺に落ちるのだが、その滝は高いが水はちょろちょろ。それなのに滝壺が深く怪我をしない。場面が切り替わると浅いところでばたばた。なんだこれは?。
万劫谷の入り口は秘密で、大理国の者たちが知らない、という設定だが、探し出したのが、なんでもない普通の入り口である。普通の武芸者なら、ひとっ飛びで越えられる。これでは、設定が違うぞ(^_^)。
第2巻では阿碧たちが舟を漕ぐが、それがまるで力が入っていない。しかもロセンが無く、艪が艫を滑っている。射G英雄伝の黄蓉でも似たシーンはあったのだが、それは内力で漕いでいると考えていた。どうやら撮影スタッフが舟を知らなかったらしい。
もう一つ加えると、鳩摩智(くまち)が阿朱に会うシーンがある。阿朱は奥の部屋に入って変装する。それが見破られ、戦いになるのだが、そこは湖上の四阿(あずまや)で、柱ばかりで壁が無く、すべてが見通せる所なのだ。
原文では普通の家であり、見破られたあと、湖上の四阿に移る。
こういう細かいところが雑で気になる。全体的にはとてつもなく面白い作品なのに…アア。

