2012年04月12日

西遊記1

西遊記1
中野美代子 訳   岩波書店   2005
 本の紹介を 雲外の峰−西遊記 に書いた。
 こちらは細かい内容の紹介である。ネタバレなど気にしないで書く。時間がたって忘れたころに思い出すためのメモである。
 この本は全十册百回の物語。李卓吾本の全訳である。李卓吾本とは本の名前で著者ではない。清代には、作者は長春真人丘処機説もあった(^_^)。
     saiyuuki1.jpg

 第一回
 第一回はかなり「書庫」と重複する。
 中国の物語なのに、この世界は仏教の倶舎論の世界を展開していて、インドの地理概念と中国の地理概念が入り交じっている。
 さても本書は、このうちの東勝神洲のお話です。
 これは単なる間違いではなく、意図的にこうしたらしい。
 須弥山と極楽 にもあるように、この世界は、中央に須弥山(しゅみせん)、東に勝身洲(しょうしんしゅう)、南に贍部(せんぶ)洲、西に牛貨(ごけ)洲、北に倶廬(くる)洲が有る。
 勝神洲ではなく勝身洲である。
 そして南の贍部洲(閻浮提(えんぶだい)ともいう)が、我々の住む世界である。

 東勝神洲で石から猿(正しくは猴(コウ))が生まれた。長い時間がたって、石ザルはサルと共に生活し、花果山の滝の裏の水簾洞府を見つけ、サルの群れの王者となって美猴王となのる。
 ここで疑問が生じる(^_^)。石ザルはサルの群れで暮らしていた。「花果山福地 水簾洞洞天」と書かれた石碑を見つけて、それをすらすらと読む。それで水簾洞府というのだが、いつ字を憶えたのだろう(^_^)。
 それから数百年のち、不死を願って南贍部洲の古洞仙山を目指すことになる。筏に乗ると東南の風が吹き、西北の岸、南贍部洲につく。
 ここで上に書いた地理の話。南贍部洲は南西なので北西に行ってはたどり着けない(^_^)。
 ちなみに距離的には二百万キロ以上。物語では距離には言及していないので問題ではないが、どの程度の距離と考えたか。
 南贍部洲で七八年たったが古洞仙山が見つからず、また筏を作り西海をただよって、西牛貨洲に着くことができた。そこで霊台方寸山斜月三星洞を見つけ、仙人に弟子入りする。孫悟空の名をつけてもらうことになる。仙人は須菩提(仏陀の十大弟子の一人)。
 文の所々に詩や詞が入る。これは意訳で、原詩詞とは異なる。これも小説の一部だが、斜め読みでも差し支えないだろう。

第二回
 ここでは師匠からさまざまな術を教わる。他の弟子より見込まれたのか、悟空だけが教わる技が多い。觔斗雲の術もある。觔斗とはとんぼがえり。一度で十万八千里(明代1里=560m)を飛ぶ。地球一周より長い。このあたりの悟空はかなり頭脳怜悧で、並みの人間より頭がいい。
 兄弟子を師兄(スヒン)と言っている。
 術を師兄たちに見せたため、破門のような形で故郷に帰ることになる。故郷を出てから二十年たっていた。
 故郷のかつての部下たちは、水簾洞府を守るため妖魔の混世魔王と戦っていた。混世魔王を退治し、水簾洞府に平和が戻る。

第三回
 水簾洞府を守るサルたちに竹槍などではなく本物の武器を持たせようと、近くの傲来国から武器を奪う。自分用には東海竜王から如意棒(如意金箍棒にょいきんこぼう)を貰う。重さは一万三千五百斤(七千トンくらいか)。その昔、夏王朝の始祖の禹が治水の重りに使ったという。この如意棒は自由に伸び縮みできて、耳の中に収めている。もちろん仙力で持っているのであって、筋肉で持っているのではない。筋肉では、足場がこの重さに絶えきれず崩壊してしまうだろう。
 ここで六兄弟に出会う。牛魔王(ぎゅうまおう)・蛟魔王(こうまおう)・鵬魔王(ほうまおう)・獅駝王(しだおう)・獼猴王(びこうおう)・ぐ絨王(ぐじゅうおう)。おそらくのちに再登場するはず。
 そして冥界(閻魔大王の所)の森羅殿に乗り込み、生死簿から自分たちの名を抹消してしまう。
 悟空は齢三百四十二歳で終わることになっていた。この年がその年齢であった。
 東海竜王たちは玉帝に訴える。天界では、悟空を天界に呼んでおとなしくさせようとして、太白金星をつかわす。

第四回
 天界に誘われた悟空は、太白金星より先に天宮に飛んで行ってしまう。門を入ろうとしてもめるのだが、飛んで行ったのにわざわざ門前に降りて、門から入ろうとするのはどんな意味だろう。礼儀や権威のためか。玉帝の宮廷も礼儀作法は人界と同じ。
 悟空は弼馬温(ひつばおん)となって馬の世話をする。半月後、最低の位であると知って、水簾洞府に帰ってしまう。帰ってみるとすでに十数年たっていた。
 天界の一日は下界の一年。これは何の意味があるのだろう。一万年生きたとても体感的には一万日。下界のことに玉帝が首を突っ込んでも、いつも手遅れになりそう。
 悟空は斉天大聖を自称する。
 あらためて、悟空逮捕を命じられたのが、托塔李(たくとうり)天王とその第三子の哪吒(なた)三太子。
 水簾洞府の近くに陣を構える。ここで戦いになるのだが、両方の大将同士の一騎打ちで終わる。これなら軍を連れてくることはない。
 京劇のやり方に近い。京劇では背中の旗で何千人とか何万人とかの軍をあらわし、一騎打ちのようでも何万の軍の戦いを意味する。
 悟空逮捕に失敗した玉帝は、さらに強力な遠征軍を送ろうとするが、太白金星が「斉天大聖にして飼い殺しにする」ことを提案し、悟空を迎えに行く。

第五回
 悟空は斉天大聖に任命され、斉天府に住む。といっても仕事はなく、遊び暮らしている。
 問題を起こすといけないので仕事を与えることになり、蟠桃園を取り仕切ることになる。
 この蟠桃とは三種あり、例えばその一種は九千年に一度みのり、その身を食べると不老長寿になるという架空の桃だが、現実に蟠桃という桃がある。ザゼンモモ(座禅桃)といい、押しつぶしたような平らな形をしている。
 この九千年はおそらく人界の暦だろう。それでも天界の暦で九千日。
 悟空はこの 蟠桃を食べてしまったりする。西王母が瑶池で蟠桃勝会(ばんとうしょうえ)を開くため、仙女に桃の実を採りに行かせると、九千年に一度みのる桃は悟空に食べ尽くされている。
 悟空は自分が招待されていないと知ると、会場に先乗りして、食い荒らしてしまう。あとで大変なことをしたと思い、水簾洞府に逃げてしまう。ついでに酒も盗みだし、水簾洞府のサルたちに与える。
 玉帝は十万の天兵を動員し、天羅地網で花果山を取り囲む。

第六回
 今回の戦いは全面戦争で大将の一騎打ちではない。一度は追い払うが、顕聖二郎真君が派遣されて、悟空軍は負けてしまう。逃げ回っているとき、太上老君によって、金剛琢(こんごうたく)を頭に嵌められてしまう。
 天宮では、玉帝が「二郎真君を派遣して1日たつが…」と言っている。しかし下界でも1日しかたっていない。下界の一年が天界の一日という設定がすでに崩れている。おそらくこれ以降は下界と天界も同じになるのではないか。
 二郎真君は楊戩(ようぜん)の名を持つ。封神演義や長安異神伝(井上祐美子)でも活躍するが、北宋に実在した人物の名という。

第七回
 悟空は死刑になるはずだが、どうされても死なない。太上老君によって八卦炉に入れられても煙で目が「火眼金晴」になった程度。八卦炉が開いたとき、逃げてしまう。
 玉帝は如来に悟空退治を依頼する。如来は自称「釈迦牟尼尊者つまり南無阿弥陀仏」(自称に尊者はおかしいし、釈迦牟尼と阿弥陀は違う)という。
 ここで、悟空が地の果てと思える所まで行って五本の柱に文字を書いて帰ってくると、それは如来の指だった、という話があって、五行山で押さえつけられてしまう。ここで三蔵法師を待つことになる。

第八回
 如来は霊鷲山(りょうじゅせん)雷音寺に帰り、500年たつ。東土は唐の時代となる。三蔵(法・論・経)(正しくは法・律・論)の経典をつくり、東土から取りに来させようとして、観音を派遣する。観音は取教の道を探るため、地上に近いところを通った。
 途中の弱水で醜い妖怪に会う。帰依させて沙悟浄と名乗らせる。もとは捲簾大将。
 高い山で兇悪な妖怪に会う。帰依させて猪悟能と名乗らせる。もとは天蓬元帥。
 刑を受け、空中で泣いている龍に出会う。玉帝にねがい貰い受ける。西海竜王のせがれ。のちに三蔵法師の馬となる。
 五行山で孫悟空に出会う。帰依させて、三蔵法師のお供になることを約束させる。
 三蔵法師の三人のお供と乗る馬を得る。

   …………………………
 中国に猪(ブタ)という姓はないそうだ。わたし(謫仙)の知り合いに「猪瀬◯」という人がいる。中国では「姓は猪瀬、名は◯」と自己紹介し、手紙には「猪瀬 ◯」と書いて出すのだが、中国人からは「猪 瀬◯先生」とか「猪先生」と書いてくる、と嘆いていた。
posted by たくせん(謫仙) at 07:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 武侠世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月15日

少年楊家将3

 四郎は遼で介護されていた。
 六郎と八王は潘仁美の陰謀の証拠をつかみ、皇帝の前でさばきを受けさせる。潘仁美は命を賭けて遼と交渉に行くが、遼からは、もう役には立たないと相手にされず、射殺されてしまう。遼は遺体を開封に届ける。そして戦争になる。
 宋は六郎を将軍として籠城戦となる。開始直後宋軍兵士が大勢中毒になる。そして楊家の女たちが戦場に赴く。続々と遼軍が城内に入り込みそうになっている。そのとき六郎は、中毒が潘影の仕業と判って、長々となじり合っている。いまそんな状況ではないだろう。潘影に解毒の薬を出させるためとはいえ、イライラしてくる。
 皇帝の寵妃がそんなことをしていては、宋が遼の風下に立たされたのは当然だな。

いよいよ最後の第四十三集
 五郎と耶律斜が一騎打ちを行い、そこで停戦になってしまう。耶律斜は将兵に引き上げを命ずる。
 六郎と佘賽花は天霊を討つ。楊業の仇を討ったといえるのかな。
 六郎は楊家の当主となり柴郡主を娶る。五郎は出家してしまう。
 四郎は遼の銀鏡公主に婿入りか。これはここでは未定。
「楊門忠烈」の額のかかった「無佞楼」が完成してこの物語は終わる。無佞楼は楊家軍のこれからの根拠地になるところ。今まで住んでいたところは何だろう。仮の家?

   …………………………
 本来の楊家将演義はこれからが長いらしい。
 太宗の死後、八王(太祖の子)は七王(太宗の子)に皇位を譲った。この七王が真宗である。
 太宗の死を知った遼は再び戦いを起こす。楊家軍では六郎が中心だが、女将軍も出る。紆余曲折をえて、この戦いは何十年も続く。
 遼を倒したとき、間もなく六郎が亡くなり、八王も続いて亡くなる。
 ここまでも史実とはかなり異なるが、この後は史実から全く離れて創作の仙術合戦となってしまう。史実との差を考える意味さえなくなる。

 念のため史実を。
 太宗の時代に潘仁美という宰相はいない。潘美という将軍がいて重用された。楊業は潘美の副将となる。
979 楊家は宋の臣となる。北漢が滅ぶ。
981 八王(趙徳芳)が亡くなる。太宗に殺されたとも言われている。
997 太宗が亡くなり真宗が即位。当たり前だがこの時には八王(趙徳芳)はいない。だから八王が七王に皇位を譲るなんてことはもちろんない。
1004 宋と遼は澶淵の盟(せんえんのめい)という講和条約を結び、宋は遼の弟分となる。楊家将演義では逆に遼を倒したことになっている。
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2012年03月09日

少年楊家将2

 若い娘で名医の羅氏女も登場する。俳優は劉詩詩(倚天屠龍記の黄衫の女)。
 四郎がかなり拗ねていて、楊家の生活を拒否したりする。四郎が怪我をして、羅氏女が治療。それで二人は恋仲になる。楊家との関係も修復。
 この後も四郎・六郎・七郎は勝手に動き回っては危機に陥る。計画性のないのが気になる。これで戦場を駆け巡ることができるのか。
 潘仁美は老体だが、宰相にしてかなりの武術者、ありえない。つまり、それならそれで今までのありようがおかしくないか、と言うのがわたしの疑問。

 武侠の武術とは何かと言えば、仙術の一部を人間が習得し使えるようになったもの。例えば5メートルもある塀を跳び越えるとか、20メートルの川を飛んで渡るとか。仙術の一部なので仙人のようにはいかない。現代風に言えば、エスパー合戦みたいなもの。ありえない技や毒などを次々と繰り出す。だから高齢でも女性でも若い男より強い場合がある。
 ただし、大変な修行がいる。絶技などと言われる技は、天才でないと一生かかっても習得できないほど。潘仁美ほどの技の持ち主が、こんなことをしているかな。

 第二十四集では楊家軍が前線の百水城に行くが、遼の毒により庶民に次々と死者が出ている。この時でも遼の将軍は開封でスパイ活動などしている。そんなことをしていていいのか。軍を指揮できるのか。
 第二十五集で四郎が開封に援軍を頼みに行く。開封近くで奇襲にあう。それを母親の佘賽花がたった一人で助けに来る。楊家将一番の槍使いのようだ。
 佘賽花とその師兄(四郎の師でもある)と八王が羅氏女を連れて助けに行く。毒でやられているので羅氏女が必要なのだ。
 遼の軍師的人物に天霊と言うのがいる。役者は巴音。10年間、遼で洞窟に監禁されていたが、経緯は自分で入ったようだった。宋を滅ぼそうとする最大の悪役といえる。

 宋の宰相の潘仁美は息子が死に、楊家を逆恨み。六郎を無実の罪でむち打ち刑にする。潘仁美には尼寺に預けられていた潘影という娘がいる。しかも尼寺の師を殺害して都に帰っている。それが楊家にきて、柴郡主と六郎を争う。この潘影がかわいい顔をして悪辣。後に皇妃となる。

 DVD9枚の内で八枚目、わたし的には今までが外伝で、ここから楊家将が始まる感じ。宋と遼は金沙灘で和議を結ぶことになり、太宗も行くことになるが、これが罠で、危険を感じ先発した楊家軍は金沙灘で一瞬にして壊滅する。
 報告を受けた太宗の前で、潘仁美はニタニタしながら援軍を拒否。そのあと七郎が援軍要請に来るが、潘仁美に毒を飲まされ、逃げたものの殺されてしまう。
 結局父楊業・大郎・二郎・三郎・七郎が亡くなり、四郎は行方不明。五郎と六郎だけになる。六郎が遺体を持ち帰り、葬儀を行う。楊家の葬儀に於ける「奠」の字が明朝体。ついそこに目がいってしまう。楊家将は宋朝の始まりのころだ。
 そして九枚目、太宗は潘仁美がニタニタしながら楊家軍の壊滅を論じるのを聞き、非を悟るが、潘仁美に支配されていて身動きができない。潘仁美を除くことを決意し、八王と五郎・六郎に相談しする。
 第四十一集では楊家の残った女たちが立ち上がるところまで。
posted by たくせん(謫仙) at 07:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 武侠世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月02日

少年楊家将1

 長いので三回に分けます。

少年楊家将
全43集(9枚)/2006年

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 楊家将演義を改編したもの。
 少年というように、楊業のこどもたちが中心になる。
 こどもたちは大郎・二郎・三郎・四郎・五郎・六郎(俳優は胡歌)・七郎、それに八妹。八妹は八歳だが大人顔負けの思考力の持ち主。
 中心となる六郎や七郎や敵役の耶律斜(遼の将軍)は、戦場でもきれいなつやつやな肌で、まるで宝塚。男たちが厚化粧をしているようで違和感がある。
 前に北方謙三の 楊家将 を紹介しているが、「少年楊家将」はすでに北漢が滅んで、楊家は宋に仕えているところから始まる。なお、北方楊家将はかなり演義とはかけ離れている。わたしは本来の楊家将演義を読んでいないので、詳しくは判らない。そもそも楊家将演義は日本語訳が出ているのかな。

 楊業の一家が都ベンケイ(開封)に住んでいて、遼の将軍がそこでスパイ活動、疑問だらけの始まりだった。
 はじめ音声が広東語で字幕が普通話で、見にくかったが、第三枚目の始まりで音声を変えられることに気づいた。音声を普通話にしたら、かなり見やすくなった。

 こどもたちの恋の物語で、その合間に、潘仁美+耶律斜 対 楊家で話は進んでいく。問題は皇帝(二代太宗)だ。態度が曖昧。潘仁美に操られている。この時は、先代の息子八王(八賢王)がまだ生きていて、楊家の後ろ盾となっている。
 潘仁美は奸臣である。宰相でありながら、敵将と通じて楊家を滅ぼそうと企む。それどころか皇帝になるつもりでいる。
 太宗はかなり切れる人物のはず。ここでは暗君扱い。兄(初代太祖)を殺害して皇位を奪ったとされている。
 六郎と柴郡主が太祖の宝藏を見て、そのことを知ってしまったため、六郎を除く楊家全員が入獄することになる。六郎と柴郡主はそのことを八王に知らせ救出を頼む。
 そして判った理由。太祖は財宝を集め、その財宝で燕雲十六州を買おうとして、太宗と言い争いになり、事故で太宗は太祖を殺すことになったというもの。

柴郡主 太祖の娘。六郎の恋人。
関紅 若い娘だが腕のいい鍛冶屋。五郎と耶律斜に好かれる。
 前半はこの二人が出番が多い。
 ここまでで三枚14話。
 子供のときに行方不明になっていた四郎も登場するが、まだ四郎とは言っていない。
 第十五集で四郎の行方が語られる。過去の戦場で行方不明。楊業は不眠不休で7日も探したが見つからない。部下は元帥がいなくては軍が動かないと、復帰を依頼する。
 楊業はそれを思い出しては涙。妻の佘(シャまたはジャ、余ではない)賽花はそれをしかる。気丈だ。
posted by たくせん(謫仙) at 10:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 武侠世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月31日

第7回武侠迷大幇会

   10月31日追記
   9月9日記
  …………………………
  
10月31日記
 予定通り武侠迷大幇会を楽しんできた。
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 参加券

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 裏側には黄蓉と数字。お蓉ちゃんの絵は初めてかな。これが今回の抽選番号となる。お蓉ちゃんの背中の棒は打狗棒で数十万人という武侠最大勢力丐幇の幇主の印。

 会場は新宿の「香港中華 九龍餃子房 新宿別館」。集まった人は五十人弱。
 各自それぞれ席に着いたが、幹事の仕事がなかなか終わらず、流れ開会。
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 手前は張紀中の似姿

 二十分以上遅れて、幹事の開会宣言と、武侠小説十五周年を記念して、岡崎由美先生への感謝状授与。
 岡崎さんが初めて書剣恩仇録を翻訳してから今年で十五年になる。わたしは初期のころは図書館から借りて読み、後半は刊行の度に買って読んだ。図書館で読んだ本は改めて文庫本を買い求め、わたしの本棚には上製本と文庫本が半々。
 それから、笑傲江湖の題のついたノートがまわり、各自岡崎さんへの感謝の言葉を書き、そのノートを岡崎さんに差し上げることになった。
 最後は見なかったが、あまり長い文はなかったので、わたしの文はかなり長い方。
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posted by たくせん(謫仙) at 07:00| Comment(6) | TrackBack(0) | 武侠世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月24日

少林功夫 2

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少林寺
 これは前に紹介した。この中で唯一の日本語字幕。
 参考  少林寺

少林小子
 これは少林寺の続きとして製作されたらしいが、内容は全く別物。日本での名前は「少林寺2」。俳優はかなり重なっている。
 桂林あたりの村の、こどもたちの遊びを兼ねた少林武術修行。
 わざわざ見るほどのものでは…。

鷹爪鐵布衫
 鐵布衫、武器の攻撃を受けても平気な身体になる究極の功夫技。足技の達人が鐵布衫の老人と戦う。
 一部早回しで見た。好みではない。

笑太級
 はじめに自転車が出てくる。そんな時代。パス。

少林寺十八銅人
 一家全滅の憂き目に遭った赤子が、少林寺に預けられ、復讐のために少林寺武術を習得する。そして仇を討つのだが、その……、ラジオ体操的武術を除けば、ほとんど何もないような……。
 武術は迫力があるのだが…なんか昔のプロレスを見ているようだ。これを見ていて、改めてわたしはラジオ体操武術にほとんど興味がないことを再確認した。
 舞台は少林寺。仏教の寺のはず(^_^)。そこで育てられた赤ん坊が復讐のために…、何事にも例外があるということかな。

雍正大破十八銅人
 雍正帝(1678−1735)は康煕帝と乾隆帝に挟まれた、清朝第五代皇帝。在位13年ほど。帝位に就いたのは数え45(1722−1735)。
 康煕帝が亡くなり、遺詔を改竄するところから始まる。

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 「十四皇子」とあるのを「于四皇子」と改筆する。この四皇子が雍正帝となる。前にも書いたが、当時は満州語でも書かれていたはずで、満州語ではこのやり方では改竄できない。
 雍正帝が若い。そして、三年間少林寺に籠もって武術の修行をする。現皇帝が三年もそんなことをしていていいのか。もっともまともな弁髪ではないし(頭の前部を剃っていない)、実際の清の歴史は無視している。大人の童話である。

少林三十六房
 1978年製作の香港のアクション映画。
 劉裕徳は清に仲間や家族を殺され、命からがら少林寺へとたどり着き、出家して三徳と名を改める。
 少林寺には武術修行の過程に35房ある。身体を鍛える基礎訓練から始まり、刀・棒・槍・拳などを35房を5年で通り、新たな武器「三節棍」考案し、復讐したりする。そして第三十六房を開く。
 この35房での訓練はアクションの質が高い。今までのラジオ体操的武術ばかり見た目には本物のアクションに驚く。

少林三十六房続集
 少林搭棚大師(少林三十六房続集)というのが正しい題名。
 こちらはコミカルなところがある。続集といっても別な物語。染め物作業が安く買いたたかれる。ある青年がニセ三徳をやったりして抵抗するが、見破られる。
 少林寺に行きカンフーを習おうとする。しかし青年が命じられたのは、建物改修の足場作り(搭棚)。竹を組み合わせて縛り、一年かけて完成するが、その後に追い出される。見よう見まねで訓練していたのが、それなりの水準に達していたのだ。
 染め物作業の現場に戻り、悪人(?)退治をする。
   …………………………

 共通しているのは、弁髪でも頭の前半が長髪なこと。それで本物の清朝でないことを示しているのか。たんに俳優の都合でできなかっただけか。
 物語は復讐で終わることが多い。なんのための復讐か忘れてしまったようだ。最後の搭棚大師も、その後の工賃の値上げができたのか、今までの損害を取り戻せたか、心配になる。
 題名は「少林◯◯」が多い。しかしネットで探すと、「少林寺◯◯」ばかり。日本で放映されたときに「寺」が入っていたらしい。もともと少林という題名だったのか、後に寺を抜いたのか。
 最近は「少林寺」という言葉が使いにくくなったという。お寺の登録商標だとか。だから倚天屠龍記では、「あそこ」とか「あの寺」で代用している。テレビドラマでも使いにくいという。
posted by たくせん(謫仙) at 08:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 武侠世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月13日

少林功夫 1

武林泰斗之 少林功夫
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 カンフーものを集めたもの。全部で16編ある。前回紹介の少林寺もその中の一編である。紹介は2回に分ける。

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功夫之王
 ドラゴンキングダムという意味の判らない題名の映画を見たことがあるが、それの中国語版だ。
 李連杰(傑)(ジェット・リー)と成龍(ジャッキー・チェン)と劉亦菲(liu2 yi4 fei1)が主なところ。
 亦菲が化粧でこうも変わるのかと改めて見てしまった。感想は ドラゴンキングダム で書いたことから変わらない。

少林寺足球(少林サッカー)
 これはレンタルDVDで見たことがある。黄金の右脚と言われた男がシュートを外して、怒った観客に足を折られてしまう。前にいじめ抜いた同僚強雄の雑用係りとしてみじめな生活をしている。20年後、偶然見かけた少林武術の達人たちでサッカーチームを結成し、彼らと共に全国制覇を目指していく。
 無理やり笑わそうとしているところがあって、見ているのが辛いシーンもある。
 ヒロイン阿梅を趙薇が演じてかわいい。

密宗聖手
 四川一帯を治める漢族の名家、ツン家の一人娘チンランが、財産を狙う男の罠にはまって危機に陥る。タン・トウリャンという青年に助けられ、ふたりでチベットに逃れた。そこでチベット僧の秘技“密宗聖拳”を習得し、強敵に挑む。(1975年)

新少林五祖
 これは前に見た 洪煕官 だ。李連傑の子連れ狼。パス。

神腿鐵扇功
 パッケージの「南拳北腿」はこれかな。これは現代中国語、字幕と発音が同一である。字幕は旧漢字、ふき替えたのか。
 清朝末期か、ロシア人が我が物顔にふるまっていたころの話。
 次から次と戦っているが、半分はなんのために戦っているか判らない。
 清の地図を巡る攻防だが、ストーリーはあってないようなもの。(1977年)

拳精
 1978年、成龍(ジャッキー・チェン)主演の映画である。
 少林寺を襲う謎の人物がいる。ある夜、少林寺の経蔵に保管されていた門外不出の必殺拳「七?拳」の極意書が何者かに盗まれた。
 少林寺の最高位の僧は、断食修行をしていたが、実は三十年前に消えた武林の高手で、武林の盟主になろうと企んでいた。極意書を盗んだのはその息子らしい。
 寺男の成龍は(役の名はなんだろう)鬼(五人の妖精のような)に五行拳を学び、敵と対決する。なんかストーリーがよく判らない。
 時代は清代と思われる。弁髪で満州服。しかし、頭の前半分を剃っていないので、なんだろう。
 武術は型。お互い次はどう動くのか知っていて、一動作のたびに止まる。うまく演じた方が勝ちというような武術。これは古い香港武術映画の特徴。見ていて面白くも何ともない。飽きる。
 言葉は香港語で字幕とは合わない。

蛇形刁手
 「蛇拳」の名で日本でも放映されている。
 ジャッキー・チェンの最初のヒット作品という。
 時は清朝時代。拳法の2大流派、蛇形派と鷹爪派は激しい勢力争いを繰り返していた。
 蛇形派の道場に下男として住み込む簡福(ジャッキー・チェン)は、師範代にいいようにこき使われ、時には稽古で殴られ役をやらされて傷だらけの毎日。
 彼はある日町でトラブルに見舞われている老人を助ける。だが老人こそ、蛇形派の長老である白長天だった。簡福の惨めな日常に同情した白は簡福に蛇形拳を伝授する。その後いろいろな形で戦いがあるのだが、それはどうでもよい。

龍形刁手金鐘罩
 (刀ではなくよく似た(刁))。1979年
 雪原を馬で走っていて、遠くに二メートルほどの円錐形の、明らかに人の手によって作られたことが判る雪山を数個見つけ、馬から飛び降りる。一瞬にして下りたところは雪山の近くで馬から遠く離れている。数十メートルも跳ぶ、大変な軽功だ。雪山には人が入っていて、簡単に投げてのしてしまう。雪山に入っていたその忍耐力のある人にしてはあっけない。
 雪原山での戦いはのろくて、舞台演劇レベル。
 それから清朝宮廷になる。清朝が滅びたころの話。
 発音は普通話、字幕ははっきりせず読み取れない、と思ったら右から左に読むのだった。それにしても読めないが。早回しで見た。
 その後延々とカンフーの戦いが続く。清朝復興派と革命派の戦い?
posted by たくせん(謫仙) at 13:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 武侠世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月03日

少林寺


 武林泰斗之 少林功夫
 カンフーものを集めたもの。全部で16編ある。その中の一編である。

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 1982年作で、5年連続中国武術大会で総合チャンピオンに輝いた経歴を持つ李連杰の映画デビュー作。当時十八歳。
 なんと日本語字幕。はじめに少林寺の由緒や因縁が話される。少林寺と言えば笑傲江湖などで扱うように少室山の山上にあるようだが、実際の寺は麓にある。少林寺や近辺の映写もある。

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少林寺の門あたりか。それほどの大伽藍には見えないが? グーグルアースでも確認できない。
なお、武術の道場やショー劇場などは別なところにある。
 嵩山は少室山と太室山の二つの峰をもつ。
 達磨大師が座禅をしたと伝えられるところは小高いところにある。この写真を写しているあたりか。
 日本の少林寺拳法(少林寺武術とは別物)も紹介される。

 隋朝の末期、鄭王・王世充が暴政をふるっていた。小虎(李連杰)の父は逆らって殺され小虎は瀕死の状態で、少林寺に助けられる。出家し少林武術を習い、唐朝李世民の助けもあり、少林寺僧侶と共に王世充から少林寺を守り、仇を討つ。

 唐朝を起こした李世民も登場する。すでに皇帝なのに一人進軍路を探る。あり得ない。
 史実では王世充は李淵が唐の皇帝のときに降服した。李世民は唐朝創立の立役者であるが、まだ皇帝ではない。

 王世充の于承恵や計春華が若い(^。^)。
 少林寺の武術鍛錬の様子は迫力がある。スタントマンは使っていなくて、エキストラも多くの武術の高段者を使っているという。いつものラジオ体操武術ではない。
 解説などを読んでいたら、頭頂の6個の焼き印は、元朝からの習慣という。だから隋の時代の僧侶にはないものだとか。そうなると、一灯大師(射G英雄伝・神G侠侶)の印もおかしいことになる。もっとも笑傲江湖も含め金庸ものではいつも9個なので、そのこととは無関係に出家を現しているのかな。

 それにしてもなぜこれだけ日本語字幕なんだろう。
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2011年09月24日

女神捕

     11.9dvd-2.jpg
 鉄飛花という女性が、冴え渡る推理によって犯人を追い詰める話らしい。
 父親(鉄蒼龍)が鉄捕頭といわれて、その方面の役人。鉄飛花そのものは権限はないが、事件に首を突っ込み推理する。
 柳児という少女のような侍女を連れていることが多い。
 二人とも武術を知っていて、鉄飛花はかなりの腕。推理だけでなく自ら現場に出向く。
 最初の事件は、杭州を中心とした、物資輸送事件。搬送する物資が倭寇に取られてしまうと言う。実際は内部の横流しらしい。
 第6集で欽差大臣(きんさだいじん)が登場した。これは清代の特命大臣。してみると清代かと思うが、弁髪ではない。
 弘治7年下命という。弘治は明代の元号(1488−1505)。第10代皇帝孝宗(弘治帝)の時代ということになる。
 第7集まで見終わったが、いっこうに話が見えてこない。推理劇ではなく、武侠劇のようだ。鉄飛花が凄腕の武術者というのは期待はずれ。このため不必要な決闘シーンが多くなり、推理の意味が小さくなる。
 一度終わりにする。続きは見る機会があったら。
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2011年08月30日

還珠格格第三部 天上人間 2

 後半に入る。事情から小燕子も知画を受け入れないわけにはいかなくなる。そして知画が妊娠。
 ビルマ遠征の命令が下りる。主将のほか永hと福尓康を左右の将軍とする。その話をしているときの知画の様子はどうも策士の様子。知画はそれなりにかわいそうだが、悪巧みをして損している。
 遠征軍は雲南に向かう。歩兵はもちろん歩く。雲南まで一ヶ月かかった。できの悪い武侠映画なら数日で行ける(^。^)。
 ここで簫剣と再会することになる。
 そしてビルマの象部隊との戦になる。ここで大砲が登場するのだが、常識的には、まず大砲を撃って、それから突撃。ところが乱戦になってから大砲を放つ。おいおいそれでは味方を傷つけてしまうぞ。
 ようやく動きが速くなったと思ったら、画像がついていけずモザイクになってしまう。
 字幕の文字もはっきりせず、とても読む気にならない。

 ビルマでは王のほか公主(姫)がいる。劉涛(天龍八部の阿朱)が演じている。かなりの迫力。
 さて、永hと福尓康はそれぞれ一万を預かる左右の将だが、指揮する様子も少なく、最前線に出ている。それで負傷。清軍はそんな戦い方をしたのか。
 福尓康らしき死体が見つかり戦死と報告される。福尓康の服を別人の死体に着せていた。顔は見分けがつかないほど傷ついている。実は福尓康はビルマの姫に助けられている。そして永hたちは凱旋。
 これから福家のごたごた、特に夏紫薇の異常行動にハッとさせられるが、なかなか話が進まず退屈してくる。話す。口が動く、字幕が出る。それから6〜7秒たって音声。場面はすでに切り替わっている。
 第28回、ここまでくると、とにかく最後はどうなるかというそれだけで見ている。
 音声は元に戻った。知画もお腹が大きくなり、永hに堂々と小燕子との宣戦布告。
 小燕子も性格が変わってしまっている。もとは考えなしだが、情はあった。思いやりがあった。そして身軽であった。いまの小燕子の失敗を見ていると、武術を習得していたことを忘れるほど。
 知画が王子を生み、宮廷内の勢力が微妙に変わってくる。
 小燕子と永hが喧嘩になり、小燕子は福家に行ってしまう。永hは今までの小燕子の思いやりのなさが、実は知画の演技と知り、小燕子に謝りに行く。
 簫剣が福尓康はビルマで生きていると報告。福尓康はビルマの姫に婚姻を迫られている。
 ビルマ人も会話は中国語。福尓康は半年で髪の毛が肩まで伸びている(^。^)。
 いつものメンバーで雲南に行く計画を立てる。それが知画に聞かれてしまった。
 皇帝に全員呼ばれ一悶着あるが、文字の獄の責任者はすでに処罰したと書類を見せられる。そして、小燕子と永hは皇宮を出る決意をする。改めて晴兒を簫剣に降嫁させることを決定。
 このあたりまた音声がずれているので音を止めて見ている。
 第35回は一同が雲南に向かうための挨拶だけで終わってしまう。5〜10分位に縮めて欲しい。

 いきなり話が飛んで、福倫(福尓康の父)・小燕子・永h・晴兒・簫剣・夏紫薇が商人に化けて、ビルマに到着。
 囚われの福尓康は、福尓康とビルマの姫との婚礼の日に婚礼が中止になり自由の身になる。ごろつきに襲われ、現地の人に助けられるのだが、「中国語を話すので中国人か」と。
 その前まで、現地のごろつきさえ中国語を話していたのに。人の名前さえ中国風。ビルマでは庶民に至るまで中国語だった。それを容認していたのだから、「中国語を話す」と言っても…。
 どっちかに統一してくれないと。できればビルマの庶民には中国語が通じない方がいい。
 それに乾隆帝の時代に「中国人」とか「中国語」なんて言葉があったか(^。^)。
 福尓康が乞食のようになって、万引きをしている。芥子の毒(アヘンかな)によって自尊心にゆがみが来ていた。
 小燕子たちも福尓康を見つけ追いかける。この時あの武芸はどうしたのか。第一回で小燕子が登場したとき、武芸の冴えで簡単にこそどろに追いついた。第三部天上人間でもはじめは武芸ができるという設定だったはず。
 とにかく追いついて、福尓康の介護。小燕子兄妹の仮親の家に落ち着く。ようやく福尓康が治まって、晴兒と簫剣の雲南式(?)婚礼。
 とにかく後半はラブシーンが多く、キスシーンの合間に物語が進行している感じ。
 皇子の身分を捨てた永hと公主の身分を捨てた小燕子。公主の身分を捨てた晴兒と簫剣。4人は雲南で庶民として生活している。乾隆帝が雲南を巡回したとき、二組の夫婦のこどもたちに囲まれて大団円。
 それほど面白くはないが、なぜか最後まで見てしまった。疲れた。
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2011年08月15日

還珠格格第三部 天上人間1

還珠格格第三部 天上人間 1

 まず、象部隊との戦で始まる。この当時、清は南に西に侵略をして、国土を広げていた。象部隊が相手なので、戦場はタイやビルマなどの南方か。福尓康が矢を受けてハリネズミになる。そして3年前に話は遡る。
 いつもの如く、クライマックスを最初に持ってきて、興味を引く手法。
 乾隆帝の30年なので、第一部から6年後の話になる。
 一部二部とは大幅に俳優陣が入れ替わった。小燕子役の黄奕が趙薇のマネをしているようでさえない。自分なりの演技をすれば良かったか。もっとも監督からそんな演技を要求されたのだろうな。大人が子供のフリをしている感じだ。6年後だから大人には違いない。
 蔵書の虫干しから始まる。一天にわかにかき曇り、突然の雨が降る。
 慌てて本をしまうのだが、そこで小燕子は転んでしまう。そして流産する。
 夏紫薇はすでに2歳くらいの子がいる。
 そして第四次の南巡が始まる。新たに皇太后・皇后・令妃・晴格格も同行する。
 山東つまり夏紫薇の故郷まで行き、夏紫薇の母の墓に参る。民は飢えていて、餓死者も出ている様子。命がけの上訴もある。上訴者を地方の役人が殺してしまう。
 水戸黄門の貪官汚吏(たんかんおり)征伐みたいなものだが、スケールはでかい。
 さて、一同の前で簫剣の笛と夏紫薇の琴で、「浪淘沙」を奏でる。これは本当か。
   浪淘沙 ながくも聲をふるわせて うたうがごとき旅なりしかな 啄木
のイメージではなかった。

 これからは杭州での出来事となる。
 二十四橋なる橋が出てきた。揚州にあることは知っていたが…、固有名詞ではないという説もある。もちろん同じ名前の橋が杭州にあってもおかしくない(^_^)。
 ここで晴格格と簫剣の逢い引きがあり、そこへ官吏が捜索にきて、いろいろあるが、舟が火事になってしまう。晴格格が本気であることを知る。
 皇帝は夏盈盈なる妓女に夢中になる。これが夏雨荷(夏紫薇の母)と似ているため、生まれ変わりと考えてしまったようだ。
 この夏盈盈を貴妃に冊立しようとする。もちろんまわり中が反対する。皇后は血書をもって反対し、ついに皇后の位を捨て出家を決意し、髪を切ってしまう。
 乾隆帝がかなり落ちる。狄龍だからいいが、第一部や第二部のように張鐵林がやっていたら合わないだろうな。夏盈盈は説得されて北京に行くことを断る。
 杭州で皇太后が美女知画を気に入り、五阿哥に娶らせようとする。
 一行が北京へ戻ろうとするとき、簫剣と晴格格が駆け落ちをするも戻ってきてしまう。その経緯から福尓康が囚人となって北京へ向かう。それを聞いて戻ってきたのだ。で、福尓康は許され、正式に簫剣と晴格格の婚姻が決まった。
 もう15回目になる。回を追って、黄奕の小燕子が趙薇のマネから離れてきた。ただドシをするときは、わざとやっているようで、不自然になる。
 夏紫薇は聡明なまま大人になった。そのためどこかかわいげがない。一部二部のときは小燕子を助けることが中心であったが、ここではリードすることが多いせいか。
 北京では、皇太后に簫剣と小燕子きょうだいが、「文字の獄」で死んだ方一族であると知られてしまう。ところが小燕子は簫剣の妹ではなかった(らしい)。ここははっきりしない。
 ここで簫剣を助けることを条件にして、五阿哥が知画を娶ることを小燕子と五阿哥に承知させることになる。
 この当時、五阿哥は次の皇帝にもっとも近い人物である。そうなると、小燕子が皇后となる。皇太后はこれを嫌ったようだ。
 知画は小燕子たちを思いやり、婚礼はするものの、寝台からは抜け出してしまう。これはおつきの者たちが見ているし、あとで皇太后に体を調べられるので、それなりの工作をする。中国の皇族はたいへん。
 経緯はそうであっても小燕子の心は乱れ怒り、五阿哥はなだめきれず、騒動になる。
 福家では幼い子が天花(天然痘か)にかかり、大騒ぎになっている。
 両方ともおさまったところで前半の20回が終わる。
 細かいところはほとんど省いてしまったが、ここまでのところ、第三部は三組の恋愛劇心理劇になっている。特に北京の紫禁城内の話が多く、武侠的要素は全くない。
 字幕も細かく追うことはせず、判らない言葉に気がついても調べる気がなくなってしまった。

 登場人物
乾隆帝:張鐵林→狄龍
皇后 :趙敏芬 変わらず
小燕子:趙薇→黄奕
永h(五阿哥):蘇有朋→古巨基
夏紫薇:林心如→馬伊俐(馬依莉)
福尓康:周杰  変わらず
簫剣 :朱宏嘉→黄暁明(神G侠侶の楊過)
晴兒(晴格格):王艶 変わらず
知画 :秦嵐
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2011年06月03日

李連杰(李連傑)

李連杰(李連傑) JET LI

     dvd-1211.5.30.jpg
 DVD二枚組、一枚は現代もの八巻、はっきり言って面白くない。これはわたしが現代物に興味がないことを示しているのだろう。「木乃伊3」だけ見た。三話ほどはじめの五分ほどで終わりにした。あとは見ていない。
 二枚目は時代劇。
 投名状・英雄・洪煕官・太極張三豊・東方不敗・倚天屠龍記・方正玉1・方正玉2
 この中で、英雄・洪煕官・倚天屠龍記は見たことがある。
 これらの殺陣は本格的で迫力がある。香港の体操武術ではない。

 投名状
 これは評判になった割にはあまり面白いものではない。投名状とは日本語で言えば血判状であろうか。盟約を交わした三人だが、裏切りによって崩壊する。実話がモデルのフィクション。

 英雄(HERO)
 映画(HERO)で見たときは、映像が美しかったが、DVDはいまひとつ。去年横店を旅行したときに見たあの秦王宮が撮影現場であり、各場面の撮影場所が判って、別な楽しみがあった。
 しかし、映画HIROを見て感じた疑問はやはり消えない。
 迫力は素晴らしい。

 洪煕官
 中国版「子連れ狼」これは正規版(?)を見たときの記憶がはっきりしているので、今回は見なかった。
   参考 洪煕官
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2011年04月20日

還珠格格 第二部2

 五阿哥と福尓康は家を出て江湖の人となる決意で、小燕子と夏紫薇を救い出す。そして逃げた先に含香たちがいた。雲南には行かなかったのだ。結局そこも危なくなり、含香と麦尓丹は結婚して、蒙古へ逃げることになる。金鎖はなんとか助け出す。
 もちろん小燕子たちも逃げ出すことになった。小燕子・夏紫薇・金鎖・五阿哥・福尓康・柳青・柳紅・会賓楼で加わった簫剣(いままで書いていない)。
 簫剣は一過性の人物と思っていたが、香妃を逃がしたりするころからだんだんと重要になってくる。逃避行には一緒に逃げることになる。
 詩を読み、簫の名手で、小燕子が武術を挑んだときは、逃げ回っていたのに、本当は武術の達人。琴も造ることができる。
 逃避行の途中なのに小燕子はもめ事を起こす。闘鶏で稼いで乱闘。夜中にそれを盗まれて騒ぎながら昨日の現場に行くが、もちろん盗人がいるはずがない。とにかく小燕子に騒がせないようにするのが一苦労の一行。
 結局皇后の追っ手(皇后に報告している)に見つかり争いになって、その中で夏紫薇は視力を失う。追っ手の言葉が「殺不赦」。
 金鎖は怪我をし柳青に手当をしてもらう。二人は所帯を持ちそう。二人を残して一行は洛陽に向かう。
 福尓康は夏紫薇の為に目の医者を探しているとき、夏紫薇を預かった小燕子は碁に夢中になって、夏紫薇が掠われたのにも気づかない。
 福尓康は小燕子を許さない。簫剣の顔で土地の親分格に探して貰い、なんとか助け出す。夏紫薇の仲介でなんとか仲直りする。
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2011年04月10日

還珠格格 第二部1

長いので2回に分ける。 

 DVD2枚で48話、第一部の倍も入っている。そのため画質が非常に悪い。動きが速いときはモザイクになってしまう。しかも色も冴えない。顔色などカラーとモノクロの中間くらいの色合い。動きも悪い、テレビマンガをみているようで、口が動かないのに声は動いている。秒に数コマ。動画というより静止画像の連なり。全部がそうというわけではない。普通のところもある。
 これを24話で見せたら、第一部なみに面白かったと思われる。
 香妃の登場とその運命。その後は小燕子たちの逃避行。この二つの話題が中心となる。

 還珠格格と明珠格格(夏紫薇)が手枷足枷で、刑場に運ばれるところから始まる。民衆が集まり、「二人の死を許せ」と座り込み、一行を止めてしまう。
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2011年03月30日

還珠格格5

第十九集から第二十四集
 お忍びの途中で暴徒の群れに襲われ、夏紫薇が皇帝の身代わりになって短刀を胸に刺される。弾圧された宗教組織の計画的な反抗。

huanzhugege5-11.jpg
 夏紫薇は生死の境目にいる。
 なんとか夏紫薇は生き延びた。皇帝がつきっきり。夜遅くなり皇帝が引き揚げると、左手に傷を負った福尓康が見舞う。それを見ている小燕子は他人の恋のことは判る。(^_^)。
 傷が治って回廊を歩いていると、こどもたちがハネを蹴っている。小燕子が屋根に上げてしまい、飛び上がって取りに行く。屋根から落ちてしまうのだが、高飛びで屋根の上まで上がれる人が、落ちるなんてあるのだろうか。降りる方がやさしいはず。不思議だ(^_^)。
 遊んでいるときに「チベットから王が来た」と連絡があり北京に帰ることになった。
 小燕子は帰ってから奴婢たちに襲われたときの様子を話すが、それは講談調。そして晩餐には皇帝からの料理が届き、無礼講の許可。粋なこと。
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2011年03月24日

還珠格格4

第十四集から第十八集

 小燕子は話をするとき、いつも大きく身振り手振りをしながら話す。皇帝に呼ばれて、詩を読めといわれて、詩を読むときでさえ大げさな手振り。じっとしていない。

huanzhugege4-1.jpg 
 「門前に一匹の犬」と言いながら、皇帝を指さす。この手は叩かれて憮然としながら、今度は師の方に行き、同じようにする。そして写実であると主張。
 自作とする次の詩だけはしんみり。とはいっても思い入れたっぷり。
   昨日作詩無一首
   今日作詩涙両行
   天天作詩天天痩
   提起筆来喚爹娘
 爹は父、娘は母の意味。この場合父は皇帝で母はすでにいない。
 ところが皇帝は、小燕子にはこの詩はできないと判っていて、「これが写実か?」問いつめる。結局、夏紫薇に作ってもらったことを話してしまう。(^_^)。
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2011年03月17日

還珠格格3

 第七集〜第十三集
 皇后の計らいで、容ばあや(皇后の乳母)に宮中の作法を仕込まれることになる。やりきれず、ついに飛びだそうとして皇帝に見つかる。棒で打たれることになった。
 小燕子に危険が迫っていると察した夏紫薇は、なんとか小燕子のところに行こうとする。しかし簡単に行けるところではない。
 小燕子は発熱しても薬を飲まず、皇帝をも心配させる。結局、小燕子は皇宮内の礼儀を憶えなくてもいいことになって回復した。

 夏紫薇は小燕子に世話になった長屋を久しぶりに訪ねる。
 福尓康は夏紫薇が好きなのだが、皇帝の婿候補なので結婚がままならない。このままでは妾と言うことになってしまうが、ようやく愛を打ち明ける。しかし夏紫薇は母の遺言がある。「第二の夏雨荷(夏紫薇の母)になってはならない」
 小燕子はようやく外出に成功した。夜になって、福尓泰や五阿哥と共に皇宮を出て、福家に行って夏紫薇たちと再会する。

huanzhugege10.jpg 
 泣きながら今までの経緯を話して夏紫薇に詫び、許しを請う。
 このスタイルは外出するための宦官のスタイル。
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2011年03月13日

還珠格格2

第三集〜第六集
 乾隆帝は小燕子を連れ帰り、令妃の宮で医師を集めて看護させる。
 小燕子の意識がはっきりせず、乾隆帝は小燕子が自分の娘であると誤解している。
 傷が癒え、その経緯から、自分は格格ではないという機会がないまま、格格として生活を始める。
 小燕子は令妃と庭園を散歩中、二人の公子とであう。一人は五阿哥で皇子である。御狩り場で小燕子を射てしまった人。もう一人は福尓泰。兄は福尓康。福尓康は名前から書剣恩仇録の福康安を思ってしまう。福尓康も狩りの時一緒にいた。
 小燕子が御狩り場で矢を受けてからすでに三ヶ月がたっていた。

huanzhugege2-1.jpg  
 令妃に格格の装いをされた小燕子。乾隆帝が小燕子を令妃に任せたように、帝の寵愛は皇后から令妃に移っていた。
 朝廷では、小燕子をどう扱うかで話し合っている。名は還珠格格と決定した。帰ってきた宝物のお姫様の意味である。形は養女とした。
 皇后は小燕子が本物かどうか疑っている。皇帝・皇后・令妃に挨拶に来た小燕子を試そうとする。「どうして北京なまりが話せるのか」とか「山東(済南)の話をせよ」とか。
 前に書いた大道芸の二人は山東出身という。なんとか誤魔化したが、詩を聞かせて欲しいと言われて詰まる。
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2011年03月06日

還珠格格1

 格格(ge ge)とはお姫様の意味。満州語である。そのことから判るように清の時代の物語。
 還珠格格(Huan zhu ge ge)は、乾隆帝の庶子である娘を、公にできないので養女にして引き取った、という伝説をふまえる。
 画像は小さい。従来のテレビ放送用で、パソコンで見ると画面の4分の1ほど、画面一杯にすると画像の荒れが目立つ。
 主役の小燕子はヴィッキー・チャオの名で知られた趙薇が演じる。
 1998年から中国と台湾の共同制作で作り始め、大人気となった。韓国ではこの人気に恐れをなし、中国ドラマを禁じたと言うが、どこまで本当か。
 あらすじを書くつもりではなかったが、気がついたことをメモしているうちに、あらすじに近くなった。

  登場人物
小燕子:趙薇
乾隆帝:張鉄林
夏紫薇:林心如(紫薇は百日紅)
金鎖 :范冰冰(夏紫薇の侍女)
永h :蘇有朋(皇子、母はすでに死去。通称は五阿哥)
福尓康:周杰 (宰相の長男)(周杰は射G英雄伝−楊康)
福尓泰:陳志朋(宰相の次男)
皇后 :戴春栄(子は幼い)
令妃 :娟子
柳青 :武術の達人、大道芸人
柳紅 :柳青の妹、大道芸人

huanzhugege.jpg
第一集・第二集
 乾隆帝の24年。この年は「書剣恩仇録」の物語とほとんど同じころになる。書剣恩仇録は23年だ。
 皇帝と格格の行列が通る。皆が「皇帝万歳」、「格格千歳」と熱狂する中、格格が小燕子と判った人たちがいた。

 その4ヶ月前、これがこの物語の発端になるのだが、小燕子は泥棒に入り、そこで首を吊ろうとする花嫁の身代わりになる。
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2010年10月29日

荊軻傳奇3

 第24回(三枚目の終わり)まで見た。
 韓が滅び、廃城は落ち、秦は矛先を楚に向けた。まもなく魏や趙もなくなるころ。
 燕の太子丹が田光と荊軻に守られて、秦を脱出し母国に帰る。そのとき、妓女の依依を伴った。それが秦のスパイと疑われるところまで。
 秦国内では呂不韋(りょふい)が毒を賜り(つまり死刑)、李斯(りし)が権力を握る。

 4枚目になる。いよいよ伝奇から歴史の中に入っていく。しかし、それでも改編は多い。
 田光が将軍となっている。そして太子丹に秦王政(のちの始皇帝)の暗殺を相談され、荊軻を推薦する。丹が頼んでも荊軻は承知せず、田光が頼むことになる。
 そのとき、「わたしにはできないので荊軻がやってくれ」と言って、自決してしまう。

 知られた史実では、田光は名士であって将軍ではない。丹は相談したとき、「国の大事だから秘密に」と言ってしまう。田光は荊軻に「わたしは死んだので、秘密が漏れる心配はないと太子丹に伝えてくれ」依頼し、自決する。
 この言葉が田光の名言なのにおしい。秦を脱出する時から助けられたとして、田光を将軍にしてしまったために、この言葉も変更せざるを得なかったようだ。
 燕国では丹の妹がそれなりに武術を知っていて、自分の意志を持ち、なかなかに面白い存在。荊軻を送り出すときに、髪を切ってしまうほど。彩りをそえている。
 樊於期は将軍となって燕軍を指揮するが、勝てないことを自覚している。そして、荊軻が秦に行くとき、手みやげに自分の首を持っていくように進言し自決する。これなら矛盾しない。
 史実では、樊於期は秦から逃亡してきた客員。荊軻が樊於期の首を要求して、樊於期は自決する。
 そして、荊軻を送り出すところで終わる。

    …………………………
 荊軻は「傍若無人」の語源となった人。酒を飲むと、歌を歌ったりして傍若無人だったという。人格的に優れている人物とはいいがたい。もちろん刺客を業とするほどだから、人格的に優れているはずがない。

 歴史的には、刺客でことを決しようとした太子丹の評価は低い。この後秦から太子丹の首を要求され、その要求を飲まなければならなくなる。秦は相手が弱いと見れば約束を違えることで有名。要求を飲んでも飲まなくても、間もなく燕は滅ぶ運命にある。

 秦の将軍のとき、樊於期(はんおき)の部下が畑からトウモロコシを取ってきて、食っている。樊於期はそれを禁止していたので叱るものの、畑に銭を埋めておけと命じて終わる。このやり方は常套手段だ。
 これも反樊於期勢力に知られ、密告される。樊於期はますます立場が危うくなる。前にも書いたが、新大陸の作物であるトウモロコシは秦の時代にはない。背景に出るだけでもおかしいが、これが主題になってしまってはぶち壊し。
 もっとも、制作者一同が、昔から中国にある食べ物と思っている可能性もある。
posted by たくせん(謫仙) at 06:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 武侠世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする