昼食は大理城外西のシャッター通りのようなところ。住宅街かと思っていた。
いったんホテルに帰って休むことになった。天龍八部城の門前で二時から始まる歓迎のアトラクションを見てから入ろうという。
そんなことより10分でも早く入って、ゆっくり見たいのだが、アトラクションの様子が判らないので、そのときはそんなものかと思った。
予定の時間に天龍八部城の城門前に行く。城壁はびっしりと蔦が覆い、印象が変わってしまうほど。城門は閉まっていて門上には観光客がいる。
歓迎のアトラクションが始まる。我々ばかりでなく中国人客も多い。最前列に陣取った中国人たちは一斉に傘を広げる。ちょっと日差しか強くなったのだ。
これを中国人は逞しいと見るか、マナーを知らないと思うか。国際会議でもなんかこんなイメージがする。
歓迎のアトラクションなど無視して先に入ればよかった。
わたしは知らなかったが、ガイドが対聯の説明を始めたらしい。岡崎さんが「そんなことはみんな知っています」と遮ったという。
参考
雲松書舎の対聯と同じ。
門からはいると、城内の案内係りの女性がいる。異様に化粧が濃く気持ち悪い(ゴメン)。
門の内側に、四大悪人の告示。
簡体字と繁体字が混じっている。そして横書きは左から右へ(^_^)。
大理国保定三年とある。保定という年号はなかった。架空の年号である。
ちなみに小説では段誉の生まれたのが保定二年。段延慶が四大悪人の一人となっのは、刀白鳳が段誉を懐妊して十年後。(第八巻 P182)。保定帝の即位は段誉が12歳ころ。小説では史実より10年ほど即位を早めていることになる。
みにくいが、段延慶以外の名は赤で×が付いている。死んだのだ。三人が死んだころは(段誉21歳)、段延慶は大理国の元皇太子であり、本来皇帝になるべき人だと判っていて、別な事情もあり、このような手配書は引っ込めたはず。
皆がこの告示の前から進まないので、ガイドが催促する。次のアトラクションが始まりますと。
鎮南世家の婿選びだ。ちなみに段誉の父は鎮南王で皇帝の弟。
公主(姫)だか郡主(これも姫)だかがこの赤い飾り玉を投げて、受け取った者がこの家の婿になる。
添乗員(若い女性)がちょっと裏取引をしたらしいが、よーさんが受け取り、姫の家来のような人たちの案内で中に入った。岡崎さんも通訳として入る。あっという間に婚礼。婚礼の要領は武侠ファンならおなじみ(^。^))。
次は徳勝門前の獅子舞。日本の獅子舞とはかなり感じが違う。高い台の上を渡っていく。
それが終わると捕り物劇。パンフには「殷商伝奇」とあるが、別な演目らしい。
この写真は後で雨の中で撮ったもの。
この門前には4頭の象像が鎮座している。四つ足とも大地に着いている。
皇族は真ん中を文官と武官は両脇の門を通るのだが、真ん中しか通れなくなっている。
段誉と両親と木婉清が一緒に帰ってきたとき、紙吹雪の中、馬でこの門を通って皇帝に会いに行く。
徳勝門に続いてこの門がある。中から撮影。
この門のこちら側は政府。門にはよーさんの婚礼のビデオと写真があった。有償。
皇宮、この城の中心になる建物。中はコスプレ会場。この建物の裏は後宮になる。
女性4人が着替えたが、大変な混みようで、玉座には届かなかった。
この建物は何度も使われている。たとえば段誉を救う相談をするところなど。
段誉や段正淳などの衣装。 こちらはペー族の衣装。
後宮。ここはなにもなかったかな。
段誉が家出から戻り、一家の間で問題がぶり返し、秦紅棉が木婉清を連れ戻しに来たとき、鎮南王と木婉清は、この建物から出てきて右の階段を下り秦紅棉と会う。
建物の後ろは門を出ると道になっていて、右の方へ行く。
日本4僧の墓がある。明代にこの地で果てた日本の4人の僧がいたという。この墓のまわりは整備したものの、動かさずそのままの位置においてある。この説明の資料館は、障子のような壁というか窓というか。日本人向けに作られたのか。
そこを出たとき、3時10分ころ、城のガイド嬢が、これから有料の演目が始まる。時間がないので今すぐ行くか行かないが返事か欲しい。と説明を始めた(劇の時間は15:20−16:10)。ここから先は見るモノがないとか。
観劇に行ってしまうと、もう城内を見る時間がなくなってしまう。劇も見たかったがわたしは断念した。このあたり微妙な心理のアヤがある。事前に説明されていたら見に行ったであろう。
なんか「振り込め詐欺」のような突然の説明だった。
それなら、ホテルに帰らず早く入るべきだったと、またも思う。
Gさんと二人で皆と別れて、先へ進む。人は少ない。ぶつかったところで右に曲がると無崖子居がすぐ近く。
この門は南京城(今の北京)の門だろう。外は駐車場。
その手前に碁の無崖子の住まいがあり、珍瓏などが展示されている。
この内容は次回。