前回三十数名、それが倍の六十人を越えた。こうなるとわたしは引いてしまう。みんなで騒がれると、わたしの耳は聞き取れなくなってしまうのだ。
わたしが知っている限りでは、大阪・三重・岐阜・静岡・山梨、つまり数時間飲んで騒ぐために全国から集まった。
会場は大塚
モンゴル料理の店で、表は倉庫のような感じだ。店の前にこんな案内がある。小さいので気が付きにくいけど。
中は蒙古パオ風に内装してある。中央には四本柱。四本に意味があるのかどうか。
まわりの壁にはこんな衣装がズラリ。しかも衣装棚が別にあり、おおくの女性がこれに着替えた(^。^))。
チンギスカン像か。蘊蓄を傾ければ、モンゴルの初代はチンギスカン、二代目はオゴデイカアン、三代目はグユクカンになり、四代目モンケ以降はカアンとなる。だからチンギスはカアンではなくカン。
早稲田大の岡崎由美さんは今年も参加してくれた。それから大東文化大の黄虎洞さんも。黄虎洞さんは古龍に会ったことがあるという。岡崎さんの紹介では「ナマ古龍を…」。
台湾の古龍(1936−1985)は若くして亡くなったため、岡崎さんでさえ会ったことがない人物。当時は武侠小説を大学で取りあげると、遊んでいると思われた時代である。
わたしがインターネットを始めた当時、すぐに黄虎洞に相互リンクしたが、今から考えれば冷や汗ものだった。
参加者からこんな本が紹介された。日本発の劇画がこうして広まってレベルの高い作品が生まれている。わたしはまだ読んでいないが、パラパラとめくればおおよその質は判る。この陸小鳳シリーズの原作は古龍小説。古龍小説は時代性が乏しく、劇画に至っては現代人がコスプレで楽しんでいる感じ。これでも一応時代物です。
このとき飲んだのは馬乳酒。アルコール分二度で、ビールより薄い。但し四十度のものもある。
あるときにモンゴルの歓迎の歌が延々と流れる中、岡崎さんから始まり、角杯で四十度の酒を干す。もちろん全員ではない。わたしも飲まなかった。後で見たら酒を入れる部分は半球形にくぼんでいて、日本の猪口より小さそうだった。
あの衣装を着た人が二十人ほど集まって集合写真。料理屋というよりコスプレ会場になってしまった。
人形を披露した人も。いつもながら素晴らしいできばえ。
左:丘処機(全真教四代目教主) 右:柯鎮悪(江南七怪の長、飛天蝙蝠)
下の部分を拡大。一目で誰か判る。左から、
袁承志:碧血剣の主人公。冤罪で刑死した袁崇煥の遺児。
夏青青:碧血剣のヒロイン。いつも男の恰好をしている。
何鉄手:五毒教の教主。雲南イ族の服装で右手は鉄具。
夏雪宜:金蛇郎君といわれた孤高の剣士。夏青青の父親。
時間は無制限、二次会に行った人もいるようだが、わたしはそうそうに引き揚げた。それでも北千住からの終電の一つ前の電車に乗った。
土産は雪飲刀21センチほど・DVD神剣伏魔・DVD洪煕官
自家用ジェットか、ヘリか・・・
やっぱり究極は、どこでもドアですかねぇ。
いくら全国からと言っても、九州からでは遠すぎますよね。
あのおり、岡崎先生は、オリンピックが終わって落ち着いた頃に、また武侠の旅を計画していると伺いました。そんな時にお会いできるかも知れませんね。