2007年12月18日

書剣恩仇録の世界

この世界は判りやすい。
興漢滅満、つまり反清組織紅花会の物語だからである。
満州民族によって中国は征服され、清王朝の乾隆帝の時代であった。清は南に西に侵略を進め、西域の回族は、重税に耐えかね立ち上がった。
 舞台は西安近くから敦煌の近くに移り、杭州に移る。更に西域で大決戦を繰り広げ、北京での戦いで終わる。
  
 杭州では先の杭州旅行で知った名前があちこちで出てくる。
 まず西湖はとうぜんたが、その蘇堤と白堤の散策。
 陳家洛と皇帝が出会うのが三天竺。
 陳家洛と李沅芷が技比べをするのが三潭印月、その時李沅芷が逃げるのが小瀛洲。
 紅花会が、文泰来を助けようとして助けられず、逃げる武林門。
 呉越王銭鏐が築いた銭塘。
 王維揚が杭州に来たとき、紅花会が王維揚を騙して閉じこめたのが孤山。
 紅花会が皇帝を閉じこめるのが六和塔。
 など。
 初めて読んだときは、何気なく読み過ごしていたが、実際に現地を旅行してから読み返すと、これらの名前が急に重さを持つ(^。^))。

☆清
 乾隆帝:(1711〜1799)清朝六代目の皇帝、度々江南に行ったので、乾隆帝漢族説が生まれた。
 回族討伐の兵を出す。そのころ自分が漢族であることを知り、その証拠を消そうとし、文泰来を捕らえる。紅花会との軋轢の中で、紅花会に捕らえられ、弟の陳家洛と反清復明を誓うが、裏切る。そのころカスリーの存在を知り、軍を出して掠う。
 白振 :皇帝の親衛。嵩陽派の使い手。
 張召重:陸菲青の弟弟子。朝廷に仕える武芸の達人。火手判官といわれる。
 李可秀:陝西扶風の総兵(役職名)で敦煌の近くの安西に移る。さらに浙江水陸提督となり杭州に移る。この時に諸々の事件が起こり、皇帝も杭州に行く。陸菲青を武林の高手と知らずに雇っている。
 李沅芷:李可秀の娘、父に仕えていた陸菲青が、武術に優れていることを知り弟子となる。いつも男装している。最後に余魚同の妻となり、紅花会に入る。

☆紅花会
 陳家洛:反清復明の秘密結社紅花会の二代目当主。文武に優れている。基本的に文人なので、官に属する性質の人。乾隆帝と交渉し、恋人カスリーを犠牲にして、目的を遂げようとする。
 無塵道人:紅花会の二番差配。片腕の剣客、迫魂奪命剣といわれる。
 趙半山:紅花会の三番差配。飛び道具の名手、千手如来といわれる。
 文泰来:紅花会の四番差配。拳法の名手、奔雷手といわれる。乾隆帝が漢人である証拠を持っていたため、襲われ、捕われる。
 常赫志:紅花会の五番差配。常伯志は双子の弟。ふたりして、西川双侠といわれる。
 常伯志:紅花会の六番差配。
 徐天宏:紅花会の七番差配。小柄で知謀に優れる。武諸葛といわれる。
 楊成協:紅花会の八番差配。鉄のような肉体を持つ肥満漢。
 衛春華:紅花会の九番差配。命知らずの青年。
 章進 :紅花会の十番差配。怪力の持ち主。
 駱冰 :紅花会の十一番差配。文泰来の妻、美人で鴛鴦刀といわれる。職業は泥棒!
 石双英:紅花会の十二番差配。会の仕置きを司る。十二番までが差配といわれる。
 蒋四根:紅花会の十三番。水上戦に強い。
 余魚同:紅花会の十四番。駱冰を恋い慕う青年、金笛秀才といわれる。駱冰の怒りを買い、追放状態になるが、火だるまになって文泰来を助け、許される。美貌の秀才が火傷で醜くなり、顔を隠すようになる。李沅芷に慕われるが、顔のことがあってなかなか決心がつかない。
 心硯 :陳家洛の従者。少年ながら軽功の名手。

☆回族
 ムジョルン:回族の族長。清軍との戦いのため、兵権を娘のホチントンに預ける。カスリーを助けようとしない、ホチントンの心を疑う。
 ホチントン:ムジョルンの長女。陳家洛を好きになる。男装の李沅芷と親しいため、陳家洛に誤解される。文武に優れ、指導力があり、清の四万の軍に一万五千を率いて立ち向かう。父にも誤解されるが耐えて、勝利をてにする。後に、病気の時に清軍が再び侵攻してきて、父と兄は戦死、カスリーを掠われ、行方不明になる。
 カスリー:ホチントンの妹。乾隆帝に知られ北京に掠われる。花を食べるため、全身からいい香りが漂う。香香公主といわれる。金庸小説では最高の美少女であろう。陳家洛を好きになり恋人同士になるが、陳家洛に売られる。乾隆帝の裏切りを知り自決。
 モデルは伝説の美女香妃である。香妃は死なず、二十年以上生きていたという説もある。

 陳正徳:関明梅の夫、禿鷲といわれる。
 関明梅:陳正徳の妻、ホチントンの師匠、雪Gといわれる。夫と共に天山双鷹といわれる。二人とも高齢である。
 袁士霄:陳家洛の師匠。天池怪侠といわれる。関明梅の恋人でもあった。
 アファンティ:西域の伝説の智慧者。一休さんのような存在。ヒゲといわれている。李沅芷に恋の策戦を指導。

☆鎮遠鏢局
 王維揚:北京の鎮遠鏢(ひょう)局の元締め、河朔の覇者と言われる。紅花会とは仲が悪い。
 韓文沖:王維揚の手下。
 童兆和:文泰来捕獲の手引きをした用心棒。口先だけの小人物。

☆その他
 陸菲青:もと反清復明の義士で、紅花会の活動に手を貸す。武当派、馬真の弟弟子
 周仲英:鉄胆荘の主。西北地方の大侠客。文泰来が逃げ込んできてかくまうが、留守中に官軍の捜索にあい、息子が文泰来の隠れ場所を言ってしまうため、紅花会と争うことになる。息子とは子供と判り、和解する。そして紅花会と行動を共にする。
 周綺 :周仲英の娘、七番差配徐天宏の妻となる。
 馬真 :武当派の総帥、余魚同の師父。陸菲青と張召重は弟弟子。
 袁枚 :四十歳前後、上品な面差しで、薄い口ひげを生やしている。杭州の花魁番付の肝煎り。花魁がそれぞれ趣向を凝らした船に乗り込み、頂くご祝儀の量で順位を決めようという。その肝煎りが袁枚(えんばい)であった。あざなは子才。二十四歳で進士に及第した、実在の人物である。乾隆帝からの贈り物があって、状元は玉如意となる。玉如意が囮で紅花会は乾隆帝を捕まえてしまい、六和塔に閉じこめることになる。

 以下ウィキの抜粋。
 袁枚(えんばい1716年−1797年)は清朝の詩人・散文作家。字は子才、号を簡斎、別の号として随園老人という。
 現在の浙江省杭州にある銭塘が出身地である。…24歳で進士に及第した。…地方官を転々とし、江寧の太守をつとめていたときその地に屋敷を買い随園と名づけた。
…38歳の時に官を辞して生涯官職に就かなかった。『随園食単』という料理についての本を書き、婦女文学を提唱する。…
 彼の本では怪異談を集めた『子不語』が日本では知られている。

 岡崎さんが寧波の天一閣で袁枚の話をしてくれたが、わたしが覚えているのは、金庸小説に登場することと、料理の本を書いたこと、豆腐料理の話があることくらい。
posted by たくせん(謫仙) at 09:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 書剣恩仇録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック