2007年09月04日

西安満喫夏紀行 8 西安城内

 午後は咸陽博物館を見学する。
 ここにも兵馬俑が展示されている。しかし大きさは20〜30センチほど、数メートル四方に収まる。
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 西安に向かった。
 三時十五分、西安城玉祥門まで帰って来た。この門の西方三キロの所にシルクロードの始点がある。
 マイクロバスはここから南に曲がりホテルまで帰るが、わたしはバスを降りて、一人で城内を歩くことにした。
 劉さんは迷子になることを心配していたが、東西四キロ南北三キロの城壁都市であり、迷いようがない。
 webで調べたところでは、城壁の長さは、東面2590メートル、西面2631メートル、南面3441メートル、、北面3244メートルだという。
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地図再掲

 まず、玉祥門をくぐり蓮湖路(玉祥門の右、東西の道)を東に歩く。

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 蓮湖路歩道橋より
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 蓮湖路脇の公園入り口、「京劇臉譜芸術展覧会」というから、顔の隈取りの展覧会である。

 解放路まで行くと、そこを北に曲がり、西安駅に行く。
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西安駅
 西安駅前では小学生ほどの女の子と男の人が罵りあっている。女の子がワイシャツを握って離さないのだ。ついにワイシャツが裂けると、男の人も本気で怒りだした。すると女の子に助っ人が現れた。十歳前後らしい男の子の助っ人の顔を見たのはショックだった。鼻が……、目が……、左腕が……。
 このときに限らず、喧嘩しているらしいのを二度見た。しかも西安の中国語は、普通に話をしていても、声が大きいと、まるで喧嘩のように聞こえてギョッとする。

 引き返し、南に下がって、東大街まで行く。もしこの解放路を真っすぐに行くと大雁塔にたどり着く。わたしは東大街で西に曲がり(解放路の「路」の字の所)、鐘楼に向かう。
 東大街を歩いていると、きれいな門を構えた商店街があった。
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 炭市街とある。棟割りの幅1.5メートルほどの小さな肉屋などが並んでいた。

 鐘楼の近くの新華書店に入るが、買いたくなるような本がない。金額からして当然であるが、紙質が悪い。それはともかくとして、印刷が悪くて読みにくいし、題名を見ても引きつけられるものがない。
 何冊か手にとって見たものの、結局買わずに出てきた。神田でも同じ程度の本は手に入りそうだ。本は装丁がいかに大事かを実感する。人体芸術の文字もあったが、実物は見られなかった。 

 鐘楼から南に曲がる。南門は近い。
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 南門。大きな道がその西側に通っている。

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 門前(内側)はかなり広い。

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 この門を通ると間もなく碑林である(たぶん)。わたしは城外に出る。
 このあたりも工事中であり、今では一変していることだろう。

 城外に出てホテルまで、三時間半の散歩であった。
 ホテルに着いたのは、七時ごろである。

   この旅を画りし友は春逝きて
        その声響く耳となる街   謫仙


 西安の街は全体的に埃っぽい。そしていたる所で工事中である。日本の高度成長時代の田舎町を思わせる風景である。主な街路には大きな街路樹が枝を広げている。
 その街路樹の下では、老人が舗装の上に直接座り込んで、将棋やトランプなどをしているのを見る。公園もあることはあるが、見た限りすべて有料であり、毎日となれば入りにくいのであろう。乞食もいれば、上半身裸で寝ている人もいる。

 ホテルのロビーでHさんたちに会う。
「K子はもう中国人になりきっとる。タクシーに乗ったのだが、メーターを倒さなかったので金額が判らん。八元と言われたが、K子は六元を放り投げて『メーターを倒さなかったお前が悪いんや』結局、ホテルの人が中に入って七元にしたが、大変な迫力だ」
 お金を投げることができれば、確かに中国人だ。
 食事のときにH夫人が言っていた。
「K子の食事の仕方がだんだん雑になってきた。やはり、以前のままだった」
 中国の大学で食事のマナーが身についたと思うのが間違いである。
「中国の学生はどんぶりなどを持って歩きながら食べているけど、西安の大学生はどうです」
「してる。私もする。母には言えないけど」
 小姐の答えである。
posted by たくせん(謫仙) at 10:35| Comment(2) | TrackBack(0) | 西安 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
一人で町を歩けるというのはいいですね。
中国、台湾、ドイツではひとりで好きに街の中を歩き回りました。
フィリッピンなどの東南アジアでは、恐くて歩けませんでした。
こうして、溶け込んで歩くと、色々なものが見えてくるように思います。
その町に対する親しみもわきます。
もっとも、私は仕事で、ひとつの町に一週間くらい滞在するためかもしれませんが・・・
西安は、古いものと、新しいものが混在しているような町ですね。
古いものを残してほしいのですが・・・
中国の建設ラッシュを見ていると、不安がよぎります。
>城外に出てホテルまで、三時間半の散歩
謫仙さんは健脚ですね。
Posted by オコジョ at 2007年09月05日 09:40
オコジョさんに「健脚」と言われると恥ずかしくなりますが…。
バスから見学するばかりでなく、実際に時間をかけて歩いてみると、その都市の雰囲気が体に感じますね。
バスでは、頭の中の知識として残りますが、感性にはならないような気がします。
日本では物騒になったとは言え、基本的に安全な国。真夜中に目を覚まし、窓の外を見ていると、女の人がひとりで歩いています。
中国では、そうは行かないようです。

中国の建築ラッシュは、基本的には悪いことではないのですが…。古いものの創作もあるようです。わたしが「狐罠」で書いたオリジナルな贋作に近い。更に最近は無駄な投資も噂されていますね。わたしも不安を感じます。
その象徴が三峡ダムでしょうか。長江の水を黄河に送る。それをあてにして、黄河流域の開発が進む。
しかし、すでに水が足りなくなっていて、三峡ダムの水が来て、やっと間に合う程度だそうです。開発が進めばそれでも足りなくなる。これが中国の成長を止めるかも知れません。

わたしは最近思うことがあるのですが、人類の滅亡は目の前ではないのかと。何千年も先の話ではなく。
中国の建築ラッシュを見るまでは、そのようなことはSFだと思っていたのですが、今では現実ではないかと思います。
Posted by 謫仙 at 2007年09月05日 20:28
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