四川省名山の旅−道教・仏教聖地と武侠文化を訪ねて 8
午前中に都江堰を見て、午後は、神仙の山青城山に向かう。
この山は低い山だと思っていたが、意外に高く、青城山の主峰の老霄頂は海抜1,600m。
ここも広いので、その一部しか見なかった。
武侠迷には、青城派の本拠地として、おうわさはかねがね……。
まずは青城山駐車場で、カートに乗り換える。山門近くまで5分くらい。少し歩いて山門である。
山門前
道観であろうか。
案内図だがかなり見にくい。
区域が左右に分かれている。右が前山で道観が多い。左は後山で自然が幽玄だという。
私たちが行ったのは前山である。
ここからは有料となる。
山門の裏にこんな絵があったが、これではなんだか判らない。
山門から山登りになる。これは30分もなかった。
小さな湖があり、船で対岸へ、5分くらい。
湖を渡れば目の前がロープウェイの下駅である。
ロープウェイで山頂近くへ、すでに上は雲の中である。
またしばらく歩く、雲は薄いとはいえ、遠くは見えない。
先の地震で上から転げ落ちた岩。よく見ると本来の道の上にあることが判る。
ここまで来れば上清宮は近い。
道は沖なれどもこれを用うればあるいは盈たず
大道無為。道教の祖、老子の言葉の大意だろう。「大道無為」という四文字語は見当たらなかった。
最後の登りといえるかな。
今回の目的地である上清宮に到着した。標高はこのあたりが一番高いのだろうか。登山用の山岳地図が欲しい。それは峨嵋山でも思った。もっとも日本の登山地図のような丁寧な地図は期待できないか。
一番上は目の前だ。
一番上の真ん中は、…判らない(^_^)。王重陽かしら。
全真七子像
ン? 6人しか見えないが。
堂の前、雲がかかっている。
ここを通り下へ。
ローブウェイの下の駅はなんとか見えた。
この山もほとんど雲の中。写真を撮ろうとすると暗いのが判る。
峨嵋山より楽だったが、展望のきかない道は疲れやすい。久しぶりに疲れるほど歩いた。
三清殿なので真ん中は元始天尊だと思います。
全真七子と確かに書いてあったように思いますが、実際は左右あわせて元始天尊の弟子の十二金仙と思われます。
十二金仙は日本では馴染みが薄いですが、封神演義などに登場します。
なぜ全真七子とあったのかは、さっぱりわかりません(^^;
海抜は1200mでしたか。いわゆる山頂ではないと思っていましたが、そもそも詳しい山の様子が判からないので、説明に困りました。いくつかの峰の頂上か。
真ん中は元始天尊は納得できます。
ガイドが「あちらが全真七子です」と説明していました。それでそう思っていたら1人足りない。どこかに説明がありました?
両側に像がありましたので、十二金仙は数が合いますね。わたしの知らない仙人です。
封神演義は2回読みましたが、「十二金仙」に記憶がありません。あらためて調べてみます。
ガイドは弥勒仏について、五六億八千万年後と説明していました。日本では五六億七千万年といわれているので、日中では違うのかと思っていましたが、これもいつか確認したい。
歴史が長く広い国なので奥が深い。
思い出しましたが、わたしの最初の中国語の先生は成都の出身で、「北京語?あれは田舎の方言です」。成都はそう言わせる歴史がありますね。(^_^)