四川省名山の旅−道教・仏教聖地と武侠文化を訪ねて 3
19日は楽山市から峨眉山市へ向かう。地名などは「峨眉」だが、小説やドラマでは「峨嵋」が多い。区別はないようだ。(8時発)
峨眉山市で登山用の景区エコカーに乗り換える。(9時15分)
券売所のテレビ画面、金頂か?
途中休憩の売店。(10時)
2時間ほどで峨嵋山の中腹、雷洞坪まで行く。(11時5分)
ここから山歩きが始まる。ロープウェイの乗り場まで山道を登る。
一般の人のエコカー乗り降りはこちら。
霧が濃く、霊場らしい雰囲気だが、景色は見えない。
低い階段が多く、歩きやすいとはいえ、30分の登りはきつかった。(11時40分着)
ロープウェイで金頂へ。雲が多く展望は開けない。
ロープウェイを下りて、少し歩けば山頂である。
昼食にする(12時15分)。
周りは雲であり、見晴らしはよくないが、山頂部分だけははっきり見えた。
晴れていれば、こんな山並みが見えるはず。
強力(ごうりき)がこうして資材を運んでいた。人も運ぶ。
金頂(3077)には巨大なクレーンが動いていた。堂の工事中であった。
金ピカの巨大な普賢菩薩、象は普賢菩薩の乗り物である。
峨眉山は中国三大霊山(五台山、天台山、峨眉山)の一つといわれている。
ウィキでは、
26の寺院を有し、普賢菩薩の霊場とされる。一番高い峰が万仏頂(標高3,098メートル)で、頂まで32の名刹が続いている。
とある。名刹数が寺院数より多いことはない。どっちの数字が正しいのか。もちろん昔はもっと多かった。
このような霊峰なので、
自然が護られ、約3,000種の植物と、絶滅危惧種を含む約2,000種の動物の宝庫でもある。1996年12月6日には文化面、環境面両方が考慮され、楽山大仏と共に「峨眉山と楽山大仏」としてユネスコの世界遺産(複合遺産)に登録された。
記念撮影。それにしても三千メートルの山頂に、こんな巨大な像をよく建てたものだ。
展望台(?)にあがる。周りは雲の中。不思議に頂上部だけ雲がなかった。
堂も金ピカ。寺号は華蔵寺である。金頂には臥雲庵という別な寺もあるはずだが、どこなのか。
普賢菩薩像を横からみる。こう見る方が大きさを実感する。
もう一つの堂の新築・改築中である。
こちらの堂はかなり金メッキがはげている。
こちらの建物は何か。
寺院の説明はほとんど無い。まあ宗教的な意味合いでお参りしているのではないので、かまわないのであるが、インターネットでもはっきりしない。
気温は高かった。海抜3千メートルの山頂で、半袖姿が目立つ。本来寒いくらいの方が、歩いているとちょうどよい。
下山途中に見えた。雲の中である。
登山の注意として猿に用心といわれたが、一度も見なかった。凶悪らしく、油断していると持ち物を取られる。猿は猛獣なのだ。よく見られるのはニホンザルと同系統の猿である。
今回は金頂のみだったが、他にも峰があり寺院がある。見えなかったのは残念。大雨の予報が傘を使わずに済んだことでよしとしよう。それにもう一カ所行く予定があるのだった。
14時20分エコカーに乗り景区出口に向かう。
15時35分到着した。
建物と較べると大きさが実感できますね。
有難味が増しそうですね。もっとも大きければよいとは思いませんが、それは日本的な考えなのかもしれませんね。
沢山の参拝客(観光客?)、さすがは世界遺産ですね。
個人的には一番下の写真が好きです。
まあ私たちは宗教のご参拝ではないので、観光施設としか見ていませんが、強力が砂や石を背負って歩いているのを見ると、ああこの積み重ねなんだなと。実際出来たばかりなんですけどね。以前は通信の中継施設があったと言います。
ここは自然遺産でもあるので、あまり施設を追加するのは止めて貰いたいが、それも外部の人だからいえることなんでしょう。
麗江など、新しい「老街」を作りすぎて、世界遺産が解除されそうな話もあったとか。
一般的に言えば、維持に力を入れていると思われます。