秋風清く、秋月明なり、
落葉聚(あつま)り還(ま)た散じ、
寒鴉栖(やど)りて復た驚く、
相い思い相い見ゆるは何れの日か知らん、
此の時此の夜情為し難し。
これは次の李白の秋風詞、初めの三行を読み下したもの。あとの三行の読み下し文を探したが見つからない。
秋風詞 李白
秋風清 秋月明
落葉聚還散 寒鴉栖復驚
相思相見知何日 此時此夜難為情
入我相思門 知我相思苦
長相思兮長相憶 短相思兮無窮極
早知如此絆人心 還如當初不相識
試みにわたしが考えてみたが、よく判からない。判る方がいれば、ご教示願いたい。
我は相思の門に入り、我は相思の苦しみを知る。
長い相思は長く相い憶え、短い相思は窮極無からん。
此の人の心を絆ぐが如きを知るは早く、
還(ま)だ當初の如く相い識らず。
こんなに早く恋の苦しみを味わうなら知らないほうがよかった、と言う意味らしい。
郭襄の心境にぴったりではないか。