題名では気がつかなかったが見始めてあることに気がついた。梁祝は人の名であったのだ。そして胡蝶。
そうなれば梁山伯と祝英台の話ではないか。引かれあっていたふたりが、事情で結ばれずに死に、同じ墓に入り、一対の蝶となる。
時代もストーリーも曖昧でいくつかの話があるが、中国では一応中心となる話がある。
田中芳樹も「奔流」で梁山伯と祝英台を登場させている。
さて、この映画はその武侠版で、名前も変えている。祝言之が男装して女人禁制の逍遥山で武術を学ぼうとする。途中で賊に合うが、救ってくれたのが逍遥山で大師兄と呼ばれる梁仲山。
一緒に修行するうちに引かれあい、祝言之が女だと判ってからは恋心に変わっていく。
そんなおり、家から帰るように連絡が来る。幼馴染である馬承恩が迎えに来た。
家に帰れば、馬承恩に嫁ぐように言われる。祝家では富豪の馬家にいろいろと恩義があり、断ることができないのだ。もし断れば…。
幼なじみで仲良しだったとはいえ、脅迫までされては心が離れていく。
このあとはまるで「ロミ夫とジュリ江」。結局ふたりとも同じ穴に葬られ(この時はまだ祝言之は生きていたが、声を上げず死を選ぶ)、対の胡蝶が飛んで出る。
2008年撮影とあって、武闘シーンは迫力があり、祝言之役の女優の表情がいい。
梁仲山:呉尊
祝言之:蔡卓妍
馬承恩:胡歌 胡歌の汚れ役は初めて見た。