2012年08月10日

西遊記8

第八十回
 冬は去り春も暮れるころ、行く手に険しい山が見える。三蔵が妖怪を心配する。いつも事の始まりはこのパターン。
 山の中を進み、悟空が斎をもらいにでかけたとき、山の中に女が一人、樹に縛り付けられている。その哀れな話に三蔵が助けようとしたとき、悟空が戻ってきた。見れば女は妖怪である。悟空と三蔵の押し問答の末、女を助けることにする。二三十里で寺があった。三蔵がそこに泊めてもらおうと行くと、荒れ寺であった。ところが寺男がいる。案内されて三の門を潜ると、立派な寺がある。
 寺は山賊や妖怪に占領されてしまい、仕方ないので新たな寺を建てた。そして棲み分けている。鎮海禅林寺というラマ寺であった。ということは、チベットまで来たことになるのかな。かなり雷音寺に近づいたことになる。
 表で待っている悟空たちを呼んだ。その寺には七八十人のラマ僧がいた。

第八十一回
 翌日の朝、三蔵の身体が悪い。3日も寝込んでしまった。その間に小坊主が6人行方不明になっている。
 悟空は妖怪退治をすることになる。夜に小坊主に化けて夜中に経を称えていると、女がやってきて誘う。戦いになるが、女は鞋を自分の化身として悟空と戦わせ、三蔵をさらって行ってしまう。陥空山無底洞に入ってしまった。この女こそ、前回助けた女だ。
 陥空山は南へ千里ほど。皆で助けに行く。

第八十二回
 妖怪ふたりを見つけあとをつけると、消えてしまった。陥空山無底洞という門があるが、入り口がなかなか見つからない。ようやく甕ほどの小さな穴を見つけた。なんと洞窟の内側が三百里もある広大な洞窟だった。
 妖怪のすみからしきものがあるので、悟空はハエに化けて入った。
 女はご馳走を作っている。悟空は酒の泡にはいり、女妖怪の腹の中に入るつもり。ところが女妖怪は酒を飲まないために失敗。悟空は鷹に化けて、テーブルを引っ繰り返してしまう。
 次は裏山の桃の木の稔った実となって腹に入るつもり。腹の中に入るのが悟空の得意技か。腹の中で暴れて、女妖怪に三蔵を外に連れ出させる。

第八十三回
 外に出ると悟空も腹から出てまたもや戦いになる。八戒と沙悟浄が三蔵をおいて、戦いに加わったため、女妖怪が逃げるとき、三蔵を見つけて洞窟の中に連れて行ってしまう。
 悟空はまた、洞窟の中を探し歩く。そこで祭壇があって、「尊父 李天王位」とある。なんと女妖怪は李天王の娘ではないか。
 天界に行き李天王を告訴して、女妖怪は金鼻白毛のネズミの精で勝手に「尊父 李天王」としていたらしい。
 李天王と第三子の哪吒(なた)三太子が、軍を連れて女妖怪を退治に行くことになる。
 洞窟に入っても、すみかがかなかな見つからない。隅っこの小さなところに入ってしまっていた。ところが小女怪がうっかり顔を出したところを見つけ、ようやく助け出すことができた。

第八十四回
 一行は西へ向かった。夏になった。
 滅法国につく。二年前から王は仏教僧を一万人殺そうと願を立てた。すでに9996人殺している。
 一行は馬喰のようなふりをして旅籠に泊まる。夜寝ている内にばれないように、大きな長持ちの中で寝ることにする(一行の能力から考えれば、こんな馬鹿なことはしなくてもいいはず)。
 その夜盗賊が入って、長持ちを盗んで城外にいく。しかし、官軍が気がついて盗賊を囲むことになる。官軍は長持ちを取り返し、朝になって王の決済を仰ぐことになる。

第八十五回
 悟空は夜の内に、王や妃をはじめ、宦官や下女まで全て坊主にしてしまう。
 王は僧を殺すのを止めることにする。そして長持ちを開けると三蔵たちがいることを知り、もてなすことになる。
 今回の災難は、相手が人なのでたわいない話だ。

 また西へと旅を続ける。また険しい山がある。また三蔵が妖怪を心配する。また悟空が励ます。
 山頂から見ると、美しい山のようで何かおぞましい。霧も出てきた。
 悟空が下見をすると、妖王が霧を出している。一度戻り八戒にお斎が貰えるとけしかける。八戒は散々な目に遭って帰ってくる。
 今度は妖王から手を出してきた。智慧者の配下がいたのだ。八戒・悟空・沙悟浄と順に挑まれ、三蔵一人になったとき、さらわれてしまった。

第八十六回
 山の中を捜していると石の門に「隠霧山 折岳 連環洞」という文字がある。ここだと攻めると小妖が生首を捧げて、三蔵の首だという。
 葬式を行い、仇を討とうと裏門から忍び込むと、三蔵は生きていることが判る。妖怪たちを眠らして三蔵を連れ出す。一緒に捕まっていた樵も助ける。妖王を引っ張り出し、洞窟は火をつけて手下を皆殺し。妖王は豹の化けものだった。
 樵の家に行き、貧しいながら接待を受け、見送られて旅立つ。残り千里という。

第八十七回
 天竺国の国ざかいの町鳳仙郡まで来た。三年来の旱で苦しんでいる。竜王を呼んで雨を降らせようとしたが、天帝の許しなしにはできない。さっそく天に行くと、三年前鳳仙郡の王が天帝に無礼を働いた。そのため雨を降らせなかった。王が善行を積めば降らせるという。
 王は善人なので、こういう話は簡単に解決する。王に善行を積ませ、諸神に雨を降らすように願って雨が降ることになる。悟空にとってたわいもない。

第八十八回
 天竺国の玉華県についた。玉華は帝の宗室。王は礼儀正しく三蔵を迎えるが、王子たちは悟空たちを化けもの扱いし、武術を競うことになる。もちろん力に違いがありすぎて、すぐに丁寧に弟子入りを願うことになる。
 悟空たちの武器は、人間には持つあげることもできない。同じようなものを作ることになった。そこで武器を工場に置いておいた。瑞気がひかり、それを七十里ほどの距離にある豹頭山虎口洞の妖魔に見つかり盗まれてしまう。

第八十九回
 妖魔は祝いの会をするため手下ふたりに羊や豚などを買いに行かせる。
 悟空はふたりを金縛りにし、悟空と八戒がそのふたりに化け、沙悟浄は商人として、洞窟に行く。さらに九霊元聖への招待状を見てしまう。妖魔は九霊元聖の孫の黄獅であった。会場に入り、それぞれの武器を目にすると、奪い返し戦いになる。妖魔は逃がしたものの、他は全滅させ洞窟は火をつける。
 九霊元聖は玉華県城を攻めようと取り囲む。

第九十回
 いつもの如く戦いになるが、頭が九つもある九霊元聖は意外に手強い。八戒は捕らえられてしまう。悟空は九霊元聖の配下の化けものを二匹取り押さえる。
 翌日交換しようとしていたが、翌日は話もできず戦いが始まる。悟空と沙悟浄が五匹の化けものと戦っているうちに、三蔵と王と王子が九霊元聖に咥えられてしまう。悟空は五匹の化けものを捕まえる。
 あくる朝、悟空と沙悟浄は竹節山に行き、竹節山九曲盤桓洞を探し当てる。戦いになるが今度は悟空と沙悟浄も咥えられてしまう。
 夜が更けると悟空は逃げだした。土地神などを呼び出し、九霊元聖の素性を尋ねると東極妙厳宮のものと判る。
 東極妙厳宮に行き、太乙救苦天尊に事情を話す。太乙救苦天尊の九つ頭の獅子元聖児であった。太乙救苦天尊が元聖児を連れて帰り、悟空は三蔵や王たちを助け出す。
 初めの計画通り、武器を作らせ、王子に武技を授け、また旅に出る。

第九十一回
 玉華県から五六日でまた城(まち)が現れた。城外も大賑わい。慈雲寺という山門がある。そこで世話を受けようとする。
 そこの僧は三蔵が唐から来たと知ると礼拝する。唐に生まれ変わりたいと。唐がそれほど優れているなら、三蔵たちが苦労して天竺まで行く必要はないはず。(^_^)。
 そこは天竺のはずれ金平府であった。そこでは元宵節(1月15日、中国では提灯をともして並べる)の為に多くの油を用意していた。そのための費用がなんと銀五万両。
 三妖邪が仏に化けてその油を要求していた。三蔵がさらわれてしまう。悟空は東北へ追いかける。高い山にがあり、青龍山玄英洞があった。そこには避寒大王・避暑大王・避塵大王という三匹の妖怪が住んでいた。悟空は三蔵を救おうとして三匹の妖怪と戦いになるが、夕刻になって大王の部下の小妖怪に囲まれて敗走する。
 悟空は三妖怪は犀と見破る。一度寺に帰り、八戒・沙悟浄と共に夜中に玄英洞を攻めることにする。

第九十二回
 悟空はホタルに化けて、扉の隙間から洞窟に忍び込む。三蔵の鎖を解いたが見つかり、三蔵を置いて逃げ出す。
 八戒が扉をぶち壊してしまうと、三妖怪と小妖怪が出てきて総力戦になる。そこで八戒と沙悟浄は捕まってしまう。
 天界に応援を求めに行くと金星に出会う。金星の勧めに従って玉帝に誓詞をもらい、四木禽星(4人)に助けてもらい、西海まで追いかけ、竜王にも助けられ、避寒は首を囓り切られて死んだが、避暑・避塵は生け捕りにした。
 金平府に連れて行き、訳を話して二匹の首を切った。この後、金平府では大量の油を用意しなくても良くなった。お礼の宴が繰り返されるなか、玄英洞の宝を置いて、一行は夜のうちに城を出た。
posted by たくせん(謫仙) at 11:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 武侠世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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