少年楊家将
全43集(9枚)/2006年
楊家将演義を改編したもの。
少年というように、楊業のこどもたちが中心になる。
こどもたちは大郎・二郎・三郎・四郎・五郎・六郎(俳優は胡歌)・七郎、それに八妹。八妹は八歳だが大人顔負けの思考力の持ち主。
中心となる六郎や七郎や敵役の耶律斜(遼の将軍)は、戦場でもきれいなつやつやな肌で、まるで宝塚。男たちが厚化粧をしているようで違和感がある。
前に北方謙三の 楊家将 を紹介しているが、「少年楊家将」はすでに北漢が滅んで、楊家は宋に仕えているところから始まる。なお、北方楊家将はかなり演義とはかけ離れている。わたしは本来の楊家将演義を読んでいないので、詳しくは判らない。そもそも楊家将演義は日本語訳が出ているのかな。
楊業の一家が都ベンケイ(開封)に住んでいて、遼の将軍がそこでスパイ活動、疑問だらけの始まりだった。
はじめ音声が広東語で字幕が普通話で、見にくかったが、第三枚目の始まりで音声を変えられることに気づいた。音声を普通話にしたら、かなり見やすくなった。
こどもたちの恋の物語で、その合間に、潘仁美+耶律斜 対 楊家で話は進んでいく。問題は皇帝(二代太宗)だ。態度が曖昧。潘仁美に操られている。この時は、先代の息子八王(八賢王)がまだ生きていて、楊家の後ろ盾となっている。
潘仁美は奸臣である。宰相でありながら、敵将と通じて楊家を滅ぼそうと企む。それどころか皇帝になるつもりでいる。
太宗はかなり切れる人物のはず。ここでは暗君扱い。兄(初代太祖)を殺害して皇位を奪ったとされている。
六郎と柴郡主が太祖の宝藏を見て、そのことを知ってしまったため、六郎を除く楊家全員が入獄することになる。六郎と柴郡主はそのことを八王に知らせ救出を頼む。
そして判った理由。太祖は財宝を集め、その財宝で燕雲十六州を買おうとして、太宗と言い争いになり、事故で太宗は太祖を殺すことになったというもの。
柴郡主 太祖の娘。六郎の恋人。
関紅 若い娘だが腕のいい鍛冶屋。五郎と耶律斜に好かれる。
前半はこの二人が出番が多い。
ここまでで三枚14話。
子供のときに行方不明になっていた四郎も登場するが、まだ四郎とは言っていない。
第十五集で四郎の行方が語られる。過去の戦場で行方不明。楊業は不眠不休で7日も探したが見つからない。部下は元帥がいなくては軍が動かないと、復帰を依頼する。
楊業はそれを思い出しては涙。妻の佘(シャまたはジャ、余ではない)賽花はそれをしかる。気丈だ。