まず、象部隊との戦で始まる。この当時、清は南に西に侵略をして、国土を広げていた。象部隊が相手なので、戦場はタイやビルマなどの南方か。福尓康が矢を受けてハリネズミになる。そして3年前に話は遡る。
いつもの如く、クライマックスを最初に持ってきて、興味を引く手法。
乾隆帝の30年なので、第一部から6年後の話になる。
一部二部とは大幅に俳優陣が入れ替わった。小燕子役の黄奕が趙薇のマネをしているようでさえない。自分なりの演技をすれば良かったか。もっとも監督からそんな演技を要求されたのだろうな。大人が子供のフリをしている感じだ。6年後だから大人には違いない。
蔵書の虫干しから始まる。一天にわかにかき曇り、突然の雨が降る。
慌てて本をしまうのだが、そこで小燕子は転んでしまう。そして流産する。
夏紫薇はすでに2歳くらいの子がいる。
そして第四次の南巡が始まる。新たに皇太后・皇后・令妃・晴格格も同行する。
山東つまり夏紫薇の故郷まで行き、夏紫薇の母の墓に参る。民は飢えていて、餓死者も出ている様子。命がけの上訴もある。上訴者を地方の役人が殺してしまう。
水戸黄門の貪官汚吏(たんかんおり)征伐みたいなものだが、スケールはでかい。
さて、一同の前で簫剣の笛と夏紫薇の琴で、「浪淘沙」を奏でる。これは本当か。
浪淘沙 ながくも聲をふるわせて うたうがごとき旅なりしかな 啄木
のイメージではなかった。
これからは杭州での出来事となる。
二十四橋なる橋が出てきた。揚州にあることは知っていたが…、固有名詞ではないという説もある。もちろん同じ名前の橋が杭州にあってもおかしくない(^_^)。
ここで晴格格と簫剣の逢い引きがあり、そこへ官吏が捜索にきて、いろいろあるが、舟が火事になってしまう。晴格格が本気であることを知る。
皇帝は夏盈盈なる妓女に夢中になる。これが夏雨荷(夏紫薇の母)と似ているため、生まれ変わりと考えてしまったようだ。
この夏盈盈を貴妃に冊立しようとする。もちろんまわり中が反対する。皇后は血書をもって反対し、ついに皇后の位を捨て出家を決意し、髪を切ってしまう。
乾隆帝がかなり落ちる。狄龍だからいいが、第一部や第二部のように張鐵林がやっていたら合わないだろうな。夏盈盈は説得されて北京に行くことを断る。
杭州で皇太后が美女知画を気に入り、五阿哥に娶らせようとする。
一行が北京へ戻ろうとするとき、簫剣と晴格格が駆け落ちをするも戻ってきてしまう。その経緯から福尓康が囚人となって北京へ向かう。それを聞いて戻ってきたのだ。で、福尓康は許され、正式に簫剣と晴格格の婚姻が決まった。
もう15回目になる。回を追って、黄奕の小燕子が趙薇のマネから離れてきた。ただドシをするときは、わざとやっているようで、不自然になる。
夏紫薇は聡明なまま大人になった。そのためどこかかわいげがない。一部二部のときは小燕子を助けることが中心であったが、ここではリードすることが多いせいか。
北京では、皇太后に簫剣と小燕子きょうだいが、「文字の獄」で死んだ方一族であると知られてしまう。ところが小燕子は簫剣の妹ではなかった(らしい)。ここははっきりしない。
ここで簫剣を助けることを条件にして、五阿哥が知画を娶ることを小燕子と五阿哥に承知させることになる。
この当時、五阿哥は次の皇帝にもっとも近い人物である。そうなると、小燕子が皇后となる。皇太后はこれを嫌ったようだ。
知画は小燕子たちを思いやり、婚礼はするものの、寝台からは抜け出してしまう。これはおつきの者たちが見ているし、あとで皇太后に体を調べられるので、それなりの工作をする。中国の皇族はたいへん。
経緯はそうであっても小燕子の心は乱れ怒り、五阿哥はなだめきれず、騒動になる。
福家では幼い子が天花(天然痘か)にかかり、大騒ぎになっている。
両方ともおさまったところで前半の20回が終わる。
細かいところはほとんど省いてしまったが、ここまでのところ、第三部は三組の恋愛劇心理劇になっている。特に北京の紫禁城内の話が多く、武侠的要素は全くない。
字幕も細かく追うことはせず、判らない言葉に気がついても調べる気がなくなってしまった。
登場人物
乾隆帝:張鐵林→狄龍
皇后 :趙敏芬 変わらず
小燕子:趙薇→黄奕
永h(五阿哥):蘇有朋→古巨基
夏紫薇:林心如→馬伊俐(馬依莉)
福尓康:周杰 変わらず
簫剣 :朱宏嘉→黄暁明(神G侠侶の楊過)
晴兒(晴格格):王艶 変わらず
知画 :秦嵐