お忍びの途中で暴徒の群れに襲われ、夏紫薇が皇帝の身代わりになって短刀を胸に刺される。弾圧された宗教組織の計画的な反抗。
夏紫薇は生死の境目にいる。
なんとか夏紫薇は生き延びた。皇帝がつきっきり。夜遅くなり皇帝が引き揚げると、左手に傷を負った福尓康が見舞う。それを見ている小燕子は他人の恋のことは判る。(^_^)。
傷が治って回廊を歩いていると、こどもたちがハネを蹴っている。小燕子が屋根に上げてしまい、飛び上がって取りに行く。屋根から落ちてしまうのだが、高飛びで屋根の上まで上がれる人が、落ちるなんてあるのだろうか。降りる方がやさしいはず。不思議だ(^_^)。
遊んでいるときに「チベットから王が来た」と連絡があり北京に帰ることになった。
小燕子は帰ってから奴婢たちに襲われたときの様子を話すが、それは講談調。そして晩餐には皇帝からの料理が届き、無礼講の許可。粋なこと。
チベット王の一行が宮廷に到着する。それを陰で見ていた小燕子は転んで飛び出してしまう。そこでチベットの姫に馬鹿にされる。
漱芳斎で小燕子がそれを怒っていると、五阿哥がきて、チベットの武者と清の武者との試合を行うが、三人に見てよいと許可。
チベットの姫と小燕子は皇帝たちの前に来て応援する。それを叱らない皇帝。
清が劣勢。そこで福尓康が出て覆す。そこでチベットの姫に気に入られる福尓康。
皇帝は漱芳斎に来て、曖昧なことをいう。どうやら夏紫薇を婢から格上げして、妃にしたい様子。三人とも凍りつく。
福尓康たち三人はチベットの姫のお供で街を歩く。
令妃が来て、皇帝はチベットの姫を五阿哥に与えると決まった、と告げる。令妃が帰ると小燕子は荒れまくる。
令妃から聞いただけ、とにかく真相を確かめてからまた相談しようということになる。
皇帝とチベット王が話をしている。
チベットの姫を五阿哥に、という皇帝
姫は福尓康が気に入っている、とチベット王
福尓康には還珠格格をと、いう皇帝
結局、皇帝はチベット王の要求を受け入れる。
小燕子たちの最大の危機になったようだ。小燕子が皇帝に気に入られているのも、皇帝が小燕子を格格と誤解していることによる。
小燕子は直接皇帝に訴える。「わたしは格格ではない。本当の格格は紫薇だ。夏雨荷の娘だ」と。そう言った場所がよくない。皇后やチベットの一行がいるところだ。皇帝の立場がない。
皇帝は怒り、小燕子と夏紫薇と金鎖は宗人府(皇族監督の府)に送られることになる。早くいえば牢である。
福家と令妃も危うい立場になった。
引き立てられて、行ったのは梁大人の前。最初に夏紫薇たちが頼ろうとした人物。小燕子がニセの花嫁として乗り込んだ家の主。鞭打たれて、満身傷だらけになる。
皇帝は再考し、二人をとりあえず釈放することになったが、福兄弟と五阿哥はニセの聖旨を持ち、牢破りして助け出してしまう。しかも梁大人は重傷。皇帝たちはそれを見てしまう。
どうしてこう間が悪いのか。このあたりはこういう行き違いばかり。
さて、逃げ出したものの、城門の近くで、相談の上引き返すことになった。そこへ追っ手が追いついた。それならはじめから牢破りなどするなよ。
引き返す判断はよかった。どうせ逃げ切れるものではない。逃げて捕まるより、引き返したとき捕まった方が、心証がよいだろう。
皇帝の前に出て、体中の傷を見せて説明した。
小燕子が皇帝を騙したとして、断罪しようとする。
小燕子は「皇帝はわたしを本当の娘と思っていたのに義女にした。これは国民を騙したことではないか」という。これが小燕子の真骨頂だ。小燕子は無学だか、言うことは鋭く真実を突く。そして夏紫薇の理をつくした説得に皇帝は応じて、小燕子たちは無罪となる。
梁大人は牢での扱いが問題になり、断罪となった。
漱芳斎では、傷だらけの夏紫薇に薬を飲ませる皇帝に、喜びを表し感謝する夏紫薇。夏紫薇は正式に格格となることになった。そこへ来た皇后はこの事態を認めることができない。
皇后が宗人府に送られることになった。夏紫薇まで許しを請い、その経緯で漱芳斎と皇后とは一応仲直りすることになる。
そして大団円。夏紫薇は明珠格格となり福尓康に嫁ぐことになる。小燕子は五阿哥に嫁ぐことになる。チベットの姫は福尓泰の武技を知り、福尓泰を婿にしチベットに連れ帰る。
最後まで波瀾万丈の物語だった。第二部・第三部に続く。