還珠格格(Huan zhu ge ge)は、乾隆帝の庶子である娘を、公にできないので養女にして引き取った、という伝説をふまえる。
画像は小さい。従来のテレビ放送用で、パソコンで見ると画面の4分の1ほど、画面一杯にすると画像の荒れが目立つ。
主役の小燕子はヴィッキー・チャオの名で知られた趙薇が演じる。
1998年から中国と台湾の共同制作で作り始め、大人気となった。韓国ではこの人気に恐れをなし、中国ドラマを禁じたと言うが、どこまで本当か。
あらすじを書くつもりではなかったが、気がついたことをメモしているうちに、あらすじに近くなった。
登場人物
小燕子:趙薇
乾隆帝:張鉄林
夏紫薇:林心如(紫薇は百日紅)
金鎖 :范冰冰(夏紫薇の侍女)
永h :蘇有朋(皇子、母はすでに死去。通称は五阿哥)
福尓康:周杰 (宰相の長男)(周杰は射G英雄伝−楊康)
福尓泰:陳志朋(宰相の次男)
皇后 :戴春栄(子は幼い)
令妃 :娟子
柳青 :武術の達人、大道芸人
柳紅 :柳青の妹、大道芸人
第一集・第二集
乾隆帝の24年。この年は「書剣恩仇録」の物語とほとんど同じころになる。書剣恩仇録は23年だ。
皇帝と格格の行列が通る。皆が「皇帝万歳」、「格格千歳」と熱狂する中、格格が小燕子と判った人たちがいた。
その4ヶ月前、これがこの物語の発端になるのだが、小燕子は泥棒に入り、そこで首を吊ろうとする花嫁の身代わりになる。
結婚式が済んで部屋にはいると、そこらにある宝物を風呂敷に包み逃げようとする。
荷物が重すぎて、塀を越えられない(^_^)。
逃げ切れず、集まった祝い客に宝をぶちまけてしまう。そして身軽になって逃げ切る。その時知った娘が夏紫薇とその侍女の金鎖であり、夏紫薇は乾隆帝の娘である証拠の品を持っていた。
大道芸をする柳青・柳紅。小燕子と同じ長屋に住んでいる。
小燕子たち三人が大道芸をしているとき、夏紫薇が大事な荷物を盗られてしまう。それを見た小燕子たちは取り返す。
小燕子は夏紫薇たちの部屋に行く。そこで大道芸人に対して、夏紫薇は「ひとを騙してお金をもらう」と非難する。小燕子が「あなたたちが男の恰好をしているのは騙しているのではないか」
小燕子は実に機転が利く。口が達者。まあ本職が泥棒なので、大道芸人を応援しても、(というより本人も大道芸人のひとり)その芸をひとを騙しているなどとは考えない。
その縁で、懐の寂しくなった夏紫薇と金鎖は、小燕子のいる貧乏長屋で一緒に暮らすことになった。
小燕子と夏紫薇は義姉妹となる。夏紫薇は8月2日生まれ、小燕子は8月1日生まれなので、小燕子が姉ということになるが、小燕子の生年月日は怪しい。いま思いついたようだ(^。^)。小燕子は姓も判らないので、夏紫薇の姉なので夏とすることになった。
夏紫薇は自らの出生の秘密を明かす。
済南で(19年前)北京から来た父が一夜の宿を頼んだ。そこで一夜の契りを結んだ母は、夏紫薇を産むことになる。母が亡くなり親戚を頼れない夏紫薇は全てを処分して、侍女(金鎖)と二人で、父を捜しに北京に出てきたのだった。
左から小燕子・夏紫薇・金鎖
小燕子は夏紫薇の父の姓が愛新覚羅と聞いてびっくり。皇室の姓ではないか。
乾隆帝の御狩場に出て訴えようとするが、夏紫薇には山越えが無理で、小燕子が一人で行くことになる。そこで矢を受けてしまう。しかし乾隆帝に証拠の品を見せることはできた。
扇子と一幅の絵、乾隆帝が夏雨荷(夏紫薇の母、荷は蓮)に与えたもの。
射たのは永h(通称は五阿哥)母はすでに亡く、皇后の幼い皇子のライバルなので、危うい立場にある。
阿瑪とは満州語で父の意味。だから皇阿瑪とは「皇帝である父上」の意味。
いちおうなんてものではない。実に面白かったンですよ。大事なところで字幕を追えなくなると、画面をストップして読んだり、場合によっては辞書を引いたり。
こんなふうに。
血海深仇 xuè hǎi shēn chóu 〈成〉肉親を殺された深い恨み.
坏蛋 huàidàn 〈罵〉悪人.悪者;ろくでなし.
不折断手
去掉 取り去る.取り除く.
委屈 不満である,無念である,残念である,くやしい,やりきれない.
耳光 びんた
気死 憤死する.憤死させる.憤慨やるかたない思いをさせる.
捉刀 代筆する
有数了 よく知っている。飲み込んでいる。
土司 西域の王
吹牛 ほらを吹く
干娘 ばあや 女の使用人
額娘
化力気為奨糊
意味がはっきりしないものもかなりありました。満語もありますし。それでも画面から意味は感じられるので、先へ行きました。
趙薇と林心如はかわいい(^。^)。 そして趙薇の表情の演技力。驚異的でした。
小燕子がの「気死我了!気死我了!」と言いながら、走りまわっている様子が目に浮かびます。
ちょうど今、趙薇も出ている、ドニー・イェン主演の『処刑剣』(原題:錦衣衛)という映画を六本木でやっていて、見に行きたいと思っているのですが、行けるかどうか・・・。ちょっと邦題が陰険な感じでいやですが。
処刑剣を検索してみました。出てくる剣は処刑剣ばかりではない。やはり錦衣衛の方が正しい題名ですね。もっとも普通の人には錦衣衛では意味が判らない?
近くなら見に行ってもいいかな、と思いますが…。
小説を読んでいたら、
初めのころ柳青が夏紫薇に小燕子を評して言う。
「あいつはな、度胸はあるけど考えなしなんだ。武芸だって多少見栄えのある演武こそできるが、実際に敵と戦えるわけではないんだ。……」
この言葉が他のいろいろな出来事を的確に表していますね。
一生懸命走り回っていますが、いつも考えが足りない。それを夏紫薇が補う。 「脳袋」もよく出てきました(^_^)。皇上まで影響うけて、ときどき「脳袋」を使うようになったり。
今でもあのシーンこのシーンを思い出します。
わりと面白かったです。
演技力は皆いまいちな感じですが、アクションシーンがきれいだし、景色もいいし。キャラクターがはっきりしているのがよくて、2時間ちょっとの映画より、40集くらいのドラマで見たい感じのストーリーでした。
横店の秦王府がちらっと出てきました。明朝の話と言っているのに・・・。まあ、そんなことはどうでもいいですね。あとは西域ロケできれいでした。
秦王府は余計な飾りがないので、しかも広々としているので、決闘には使いやすいのでしょう。
清明上河図では、とてもできない乱闘でも…。
明朝の話ですと、阿九のころ(^_^)。安大娘の夫って、すぐに名前が出ないのがつらい。安大娘の夫が錦衣衛の隊長でしたね。
こうやって金庸がらみでいろいろなことを憶えていく(^_^)。
そうですか、映画は一応合格点なんですね。行けるかなあ。