いよいよ問題の婚礼シーン。趙敏が婚礼をやめさせ、張無忌を連れ出そうとしたとき、周芷若は趙敏を襲う。
花嫁衣装の下の爪は毒爪。周芷若がいよいよ本性を現わしたところ。ここまですると師命ばかりとは言いきれない気がする。
張無忌は、婚礼を取りやめ、趙敏と二人で謝遜を救うため、少林寺に向かう。
第三十五集
「謝遜を葬るための屠獅大会…」と言っているが、中文は「要当衆殺了謝遜」で、殺すだ。葬式ではない。「謝遜を屠る…」の間違いだろう。
ついでに、続いて、
中文「是時候去打探消息了」は日本語は「少林寺を探ろう」。中文では「少林寺」の固有名詞を避けているという書き込みがあったが、なるほどと思った。探ろう、と言っているだけで、「どこを」がない。
この先にも「(どんな)僧人派也好 武当派…」とあるが、日本語字幕は「少林派にも武当派にも…」だ。
これが少林寺、もちろん実物ではないが、小説ではこんな位置と大きさだったのかな。
第三十六集
少林寺には四大神僧と言われる世代が中心だが、渡厄・渡劫・渡難という上の世代の僧がいて、地下牢の謝遜を監視している。
裏山で30年も座禅をしていて、知られていないが、四大神僧以上の力がある。それではさぞかしと思うが、実際はとんでもない俗人。頭は総髪、前の明教教主に勝ちたくて、30年も訓練している。思わず「お前たちは僧侶だろう」と突っ込みたくなる。
登場人物
空聞(少林寺方丈) 王衛国(射G英雄伝−大理皇帝)
楊(黄衫の女) 劉詩詩
…………………………
少林寺は仏教寺院であるが、武術で知られている。
日本では「少林寺拳法」が有名だが、これは戦後の日本生まれの武術で、少林寺武術とは別物。
伝説では、清朝が嵩山少林寺を襲い壊滅させる。逃れた人が福建少林寺を建立し、そこから五祖や五老や十虎などという高手が現れ、武術の各派が発生する。そして少林寺武術が有名になった。
史実では清朝は嵩山少林寺を保護しており、少林寺は焼き討ちされたことはない。
福建少林寺も伝説。
参照 洪煕官
ウィキによれば、
嵩山少林寺は中国の市場経済化に伴い、物販・観光・武術公演などの商業活動を活発に行っている。1988年から少林武術ショーを行なっており、現在では世界各地で公演が催されている。1996年に公式ウェブサイトを開設。1998年には少林寺実業発展有限公司を起業してお茶などの通販を行う一方で、「少林」「少林寺」など関連する多くの商標を登録、あるいは申請している。
嵩山少林寺南北武術院では曹洞宗正宗第34代功夫伝人のもとに、少林寺入門基本功、仏門禅学、少林寺気功、柔骨功、少林寺五行拳、少林寺八段錦、少林寺易筋経十二段錦、十八般兵器などが教練されている。
とあり、この商標登録により、このドラマでは「少林寺」は使えないようだ。出家の集団ではなく企業集団になったわけだ。