2010年12月17日

09年版 書剣恩仇録2 

二枚目
 陳家洛の母親が于万亭のコマになるのを拒み自決。
 于万亭は文泰来を伴って皇宮に行くが、一人で部屋に入り乾隆帝を脅迫。
 乾隆帝が拒んで于万亭は出て来る。そこで文泰来に乾隆帝が陳家洛の兄であることを教える。
 紅花会のなかでも、最初から于万亭の計略に加わっている者と、知らない者がいる。まだ会としてはまとまっているとは言いがたい。
 乾隆帝は乳母に出生の秘密を訊くが、乳母は自決してしまう。乾隆帝は、腹心の白震に于万亭と文泰来を捕まえろと命令。
 于万亭と文泰来はなぜか覆面して少林寺に行く。そして于万亭は方丈に打たれる。

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 于万亭が少林寺の近く嵩山で死に(これは死んだふりだった)、居合わせた紅花会の葬礼はなぜか砂漠地帯。死んではいないのだからどこでもいいか。北京から嵩山までかなりの距離がある。西域はさらに遠い。情報は一瞬に伝わるようだ。どうやって連絡しているか。
 九爺(于万亭)の存在は見ていて混乱する。小説には登場しない人物だ。ただし史実には登場する。(このことは次回布倩佳のところで書く)
  
 李沅芷は父親が江南に栄転のため安西から杭州に向かう。いよいよ陳家洛を紅花会の二代目に迎えるための「千里の迎え」がある。

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 西域から江南に行くとき、車を嫌がり馬で江南に向かう李沅芷。
 顔はどう見ても女の子だが、男装なので男の子に見える。ホチントンと陳家洛は李沅芷を男と思う。
 「千里の迎え」とすれ違うはずだが、なんと追い抜かれる。安西から杭州へいく李沅芷たち。少林寺方向から安西へ向かう千里の迎え。方向が逆だ。

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 盟書奪還のため軍事移動中の回族のパオ。

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 一晩だけで動いていくパオにこんな荷物まで持ち運んでいるのか。上の写真のパオはこんなに広くない。

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 三道溝の安通客桟(そうとは言っていないが)
 ここで、文泰来と駱冰が官兵に襲われる。そしてそこへ来た余魚同に助けられ、鉄胆荘へ向かう。
 鉄胆荘でのアクションは迫力がある。鉄胆荘ばかりではない。あちこちのアクションが冴えている。香港時代は舞台アクション、中国に移ってお約束の世界。それがここでは、アメリカ流のリアリズムが意識されているように見うけられる。
 書剣恩仇録は後の作品のようなSF的な技や事象は出てこない。ひとっ飛びで山を飛び越えるような軽功はないし、剣を振るっただけで山が爆発するような技もない。数滴垂らしただけで人体がそっくり蒸発するような毒も無い。吸血鬼のような怪人物は出てこないし、体に毒を持つ人物もいない。全くないと言うわけではないが全て常識の範囲内。
 金庸作品のなかでは、最も現実的な小説だ。だからこのアクションが生きる。

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 安西の袁士霄
 まわりの景色はどう見ても砂漠地帯の景色には思えない。オアシスがあっても山の上まで緑にはならない。

 このあたりまでまったく話が判らず、もう一度最初から見直した。于万亭と九爺が同一人物と判って、ようやくあちこちの場面の意味が判った。それでこの文を書いている。
posted by たくせん(謫仙) at 07:50| Comment(3) | TrackBack(0) | 書剣恩仇録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
原作と大分かけ離れた場面が設定されていますが、私は好きな作品の一つです。原作を頭の隅に置きながらでもあまり照らし合わせずに見たほうがよいかなぁ〜。
紅花会に対する感情がだいぶ変わってしまいました。
英雄好漢の集まりかと思っていたのに、黒幕が糸を引いているなんて・・・
まだまだ先になる場面のお話になるので、ここではあまり語らずにいますね。

しかし、皇帝を演じている「アダム・チャン」はもう60歳を過ぎていると小耳にはさみました。なんだか陳家洛との年の差に違和感を感じました。
また、お話読ませていただきに来ますね。
Posted by xihuan at 2010年12月17日 12:41
俳優さんの名前の訂正です(~_~;)汗

アダム・チャン・・・・アダム・チェン 鄭少秋でした。
Posted by xihuan at 2010年12月17日 12:47
英雄好漢の集まりとはいえ、基本的には裏社会の人物。例えば駱冰は泥棒が本業で、金銭感覚が浮世離れ。現役ではなさそうですが(^。^))
そういう裏社会の集まりなので、きれい事ばかりとは行きませんよね。

鄭少秋は60歳ですか。このころの乾隆帝は47歳前後。それほどおかしくはないですね。
ただまわりの人たちが若いので違和感があります。即位した24歳のころは違和感が大きすぎました。
今ですと、布倩佳など、幼なじみにはとても思えません(^。^))。年上のはずの側近の方がかなり若く見えます。
陳家洛は18歳くらいでしょうか。47歳の皇帝と兄弟ですから…、お母さんは同じはず。
周綺が19歳、李ゲンシ19歳、ホチントンもそのくらいでしょう。

今までの武侠はストーリーを知っていることが前提でしたが、この書剣恩仇録は独自に完結しているようです。
もちろん小説の助けがないと、わたしなどお手上げです(^_^)。
Posted by たくせん(謫仙) at 2010年12月18日 08:08
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