そこは火山の熱で鹿がいる。当然草木が茂っているはず。
まわりには草木はない。燃料を見つけたので、遠くに林があるのだろう。
鹿のいるあたりまで行けばそれなりに暖かく、楽に生きていけるはずなのに氷の洞窟にいる。死んだ白熊の肉や魚を食べていた場面があるが、それだけで11年は苦しいな。このあたりは原作にもかなりの無理があるので仕方ない。
謝遜の思い出話があった。謝遜の妻子は謝遜の師匠の成崑に殺されたのだ。それがこの物語の始まりだった。成崑は諸悪の根源ともいえる重要人物。
第五集
ようやく南に帰ることになった。筏作りをしているがそれが鹿皮らしい浮き袋の筏。
殷素素の台詞に「あなた(張翠山)もお兄さん(謝遜)も泳げない…」
船の難破からの経緯とこの言葉は矛盾しないか。
しかも、この筏はあまりに小さくこれでは、とても海を渡れない。海岸の小さな波でひっくり返ってしまう。
この筏で、3人が北極の島から南の海に帰る。食糧や水などの荷物もないようだ。
ここまでは導入部なので、こんなふうにして話が始まりました。という説明とみるか。
殷素素の組織の船に救われ、陸に行き、武当山に向かう。
途中で張無忌が掠われたところまできた。
第六集
張無忌が掠われて殷素素はパニック状態だが、それでも白熊の毛皮を着ている。もう船に上がってから何日もたっている。陸に上がり商店街も歩いている。着替えてもよさそうなものだが。
二人は武当山に行き師に会う。さて各派が張三豊の100歳の誕生日に武当山に集まり、謝遜の居場所などを詰問する。兪岱巌の傷の遠因も妻の殷素素の仕業と判り、張翠山は自決してしまう。
そこに張無忌が帰ってきた。玄冥神掌を当てられていた。
第七集
さて張翠山と殷素素は自決し、張無忌は玄冥神掌を当てられ、その後の2年間の治療も空しく、回復できず、張三豊と張無忌は少林寺を頼ることにするが、袖にされ空しく帰ることになる。
その途中で周芷若と常遇春(碧血剣−羅立如だ)に遇い、張無忌を常遇春に託す。
このあたりは小説と同じ、全体的に小説に沿っていて、安心して見ていられる。
常遇春は張無忌を蝶谷医仙といわれる胡青牛のところに連れて行く。
周芷若は金庸小説三大悪女の一人と言われているが、そうなるまでの経緯は同情に値する。
第八集
張無忌は蝶谷医仙によって治療を受けるが、常遇春は拒否される。そこで張無忌が蝶谷医仙から学んだ医術により常遇春を治そうとする。張無忌はあまり聡明ではないはずだが、このあたりの様子はそうとは思えない。そして友情とか義侠心は人一倍ある。それがここで発揮された。
この蝶谷医仙の住まいだが、外側はきれいに整理され、掃除されていて、屋根の上には薬草を干していて、その草を求めた蝶だらけ。それなのに家の中は蜘蛛の巣だらけ。この設定は微妙だな。
胡蝶谷の蝶谷医仙の住まいは水上にある。ここは湖の一部か。水は流れていなくて、急激に増水することもなさそう。そうでないと大雨のたびに流されてしまう(^_^)。
家の中の破れた蜘蛛の巣はなんだろう。数ヶ月掃除をしていない? 床はきれいになっている。
第九集
快調に進んでいる。過不足を感じない。蝶谷に紀暁芙が娘を連れてくる。そして峨嵋派(開祖は郭襄)の掌門滅絶師太たちが来て、紀暁芙は死に、娘の楊不悔を張無忌を預けることになる。谷は金花婆婆(ティギス)に襲われ、蝶谷医仙夫婦は殺され、張無忌は楊不悔をつれて逃げだす。ここまでで一応医術を修めたことになる。ここから張無忌がはっきり主人公となり、物語が本格的に動き出すことになる。朱元璋や徐達にも遇い、再会を誓って、別れるところまで。
ここには細かいことは書かないので、詳しいストーリーは 倚天屠龍記のあらすじ 一〜五 を参考にしてほしい。
ここまでで、小説「倚天屠龍記」第二巻の半ばまで。
登場人物2
常遇春 喬宇(碧血剣−羅立如)
張無忌(少年) 史磊
滅絶師太 王菁華 (峨嵋派の三代目掌門)