2010年10月22日

楼外楼

岡崎由美先生と行く中国の旅
横店影視城と金庸ゆかりの地を訪ねる 16

 横店から杭州に戻る。途中で居眠りしていて、ふっと窓の外を見ると反対車線が渋滞している。かなり長い。どうやら交通事故があったようだ。三年前の「寧波」では毎日事故現場を見ていたことを思い出す。今回は初めて見た渋滞である。
 まだ日の高いうちに杭州に着いた。
 予定通り新華書店に入る。一時間後に一階出口で落ち合うことにして自由行動。
 ここの書店の形は昆明の新華書店と瓜二つ。既視感にとらわれた。
 さてDVDは…、こればっかりだな(^_^)。
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小李飛刀   35元 内容不明。「多情剣客無情剣」のドラマ化か。
書剣恩仇録  74元 09年版。六七回ドラマ化された最新版。
射G英雄伝  85元 1983年、香港。黄日華版である。日本に帰ってこれから見始めた。もう一ヶ月以上たつのにまだ見終わらない。
 これは値段がはっきりしている。小李飛刀と射G英雄伝は箱入り。書剣恩仇録は横店で買ったのと同じ包装。箱ではなく袋。

 このあと旅の最後の晩餐として、楼外楼で夕食となる。楼外楼は杭州西湖中の島「孤山」にある。楼外楼は西湖界隈ではもっとも有名なレストランといえよう。
 西湖は蘇堤と白堤で三つに分かれていて、白堤の北を北里湖、蘇堤の西を西里湖ともいう。孤山は北西は橋で陸地とつながり、北東は長い白堤で陸地と繋がっている。
 楼外楼は孤山の南側にあり西湖に面している。
     
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 これは午前中の楼外楼の玄関。

 この日楼外楼に入ろうとすると、入り口は人でごった返していた。予約無しで来て待っている人たちだった。そして玄関を入ると、両側で結婚式。片方の花婿はメタボのワイシャツ姿。もう片方の花婿は手持ちぶさたにズボンのポケットに手を突っ込んでいる。
「結婚式は花嫁が主役、男はどうでもいい」という声があった。
 わたしたちは案内されて予約の部屋へ。

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 ナプキンをさまざまな形にしたテーブルが二卓。

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 席に着いたときにはもう用意されていた。

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 椅子にまで楼外楼の文字が。

 飲み物を用意して、岡崎先生に乾杯の音頭をとって貰う。
 はじめにここを題材にした詩の一節を暗誦すると、部屋を出かけたボーイの足がピタっと止まりびっくりした顔をした。
 皆をねぎらい乾杯。

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 この地方の名物料理、酸っぱい味のする淡水魚。「草魚の甘酢あんかけ」だったか。

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 これも名物料理なのだが、名前も味も覚えていない。あんまり美味しいとはいえなかったようなかすかな記憶が…。
(追記:乞食鶏というらしい。楼外楼には似合わない(^_^)。洪七公が手で食べている姿が目に浮かぶ)

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 一流レストランでも皿の上に皿を載せ…、これが中国流とはいうものの、わたしなどどうしても違和感を持ってしまう。
 紹興酒は古越龍山、5年物かな。

 ここで岡崎先生のサイン入り文庫本「鹿鼎記」第一巻をプレゼントされた。わたしは上製本を持っているので、これを読むことはないが、本好きだけが知る宝物である。

   …………………………
 9月6日の朝、出発前に西湖の北側を散歩した。

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 季節はずれの蓮の花があちこちにある。冷えたカメラは外へ出ると曇ってしまう。一度レンズを拭いたが、また周辺から曇り出す。

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 前は北里湖、向こうが孤山、左に白堤が連なる。
 笑傲江湖で江南四友が守っていた梅荘は、この写真の右端あたりのはず。
 場所は杭州の西湖のほとりの梅荘、「片側が小高い山に沿っている場所である。湖水とは長い堤で隔てられ、ことのほか閑静だ。」これだけでは孤山とはいえないが、小説の終わり近くの婚礼の場面で「孤山梅荘」と出てくるので、場所は孤山と限定してよいであろう。「孤山梅荘」は固有名詞で…、という考え方もあるが、江南四友がいたときの固有名詞は「梅荘」
 ここより右にならば、「山に隔てられ…」となる。
 記述にふさわしいのは、楊公堤の西側であるのだが。矛盾する。

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 ちょっと遠いが、孤山の蓮はまだ沢山咲いている。

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 何の木か。

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 蘇小小の墓。といってもわたしは知らなかった。後で岡崎先生に聞いたが、幽霊譚。
 李賀の詩で有名。
posted by たくせん(謫仙) at 11:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 江南 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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