2010年10月20日

横店−大智禅寺

岡崎由美先生と行く中国の旅
横店影視城と金庸ゆかりの地を訪ねる 15

 民居博覧城を出て一度ホテルに帰る。昼食のためだ。その後大智禅寺を見て杭州に帰る。
 大智禅寺は古刹である。建立は6世紀。かなり大きい。それを修理・改築して、影視城に取り込んでしまう。そんなわけで古刹であっても撮影所に近い。

P9053792.JPG
 入り口はけっこう洒落た造りになっている。有料である。
 中に入ると撮影機材や衣料を積んだ車がある。
 案内図がないため、全体の形がいまひとつ。グーグルアースでもはっきりしない。
  
P9053795.JPG
 中にはいると目の前に隠し塀のような塀がある。これも隠し塀なんだろうな。
 雲松書舎や金庸旧家でも書いた隠し塀だが、ピンと来ない方のために家の形の一例を示す。もちろん家によって形は違う。

 kakusibei.jpg
 灰色部分が家、黒い線が塀、白い部分は庭。
 下側真ん中が門。入ったところに衝立のような隠し塀があって、中を隠す。これを「影壁(えいへき)」という。門の外側にあることも多い。それは「照壁」という。
 ここは入り口から入ったところだが、三門の外側。どちらなんだろう。
 なお、雲松書舎は「影壁」。金庸旧居は往時のままなら「照壁」である。
注:照壁・影壁の区別はインターネットによる解釈。専門家(例えば辞書)の確認をしていない。
 真ん中に大堂がありこの大堂とその前の庭が公式な場。一番上が住居。左右は使用人部屋だったり、作業場だったりする。
 図は「日」の形だが大きな家では、縦長になって、真ん中の堂が二重になる。「目」の形になる。例えば紫禁城は門がいくつかあり梯子状になっている。
 そんなわけで、寺でも隠し塀があるのかなと思ったのだ。
 前に書いた民家園の民家の門(入り口)は塀の一部で、隠し塀はなかった。

P9053796.JPG
 三門、出入り口が三カ所。

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 かなり大きな寺であることが判る。

P9053799.JPG
 鐘楼。なかは覗かなかった。


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 巨大な線香。棒香とでも言うべきか。30元。

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 大雄宝殿。ここが最奥だったかな。

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 少し離れたところにある禅堂。
 いまいる道の左側には寄進者の名前と住所を刻んだ石版がならんでいる。日本の名前もある。そして門では石板に刻んでいた。
 千五百年もの歴史のある古刹であるが、建物は全て新しそうだった。十年前の案内には禅堂がない。最近建てたのかもしれない。

P9053804.JPG
 禅堂から戻る。撮影の準備中。ぐるっと回るのはこうやるのか。試し撮りだ。撮されているのはスタッフらしい。戦前の香港の金持ちを思うような洋装の俳優をたてても撮っていた。
 参拝者はそれらを無視して来る。

P9053807.JPG
 戻りかけた途中で、用意が調ったのか女優が上の撮影現場に向かう姿を見た。満清服姿であった。俗に言うチャイナドレス。

 放生池には亀がびっしり。この亀は朝になるとまた捕まって、寄進者を待つんだろうな。結構広い池だったので、いたのは一部分だけですが。
 これで横店の観光が終わり、杭州に戻ることになる。

   …………………………
 話は戻るが、ホテルの各部屋には、横店影視城の写真集「夢想成真」という本が置いてある。非売品であるが、宿泊者には売るという。
 縦34センチ横26センチ、B4くらいの大きさの76頁。各影視城の見所と説明。夢幻谷のところで紹介したような内容である。写真は見開きが多い。
 説明は中文(簡体字)・英語・日本語・ハングルで書かれている。
 惜しいことに、「みかえし」がないせいか表紙を開けると剥がれてしまう。糊もペーパーセメントのような粘着性の糊なので乾くことはない。見かけは立派でも本としては粗悪品。「糸かがりとじ」の製本なのにもうバラバラになりそう。乾いたら(冷めたら)固まるような製本糊を使わなくてはならない。
 横店の思い出の集大成であるこの本が、粗悪品とは残念。
posted by たくせん(謫仙) at 07:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 江南 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なかなか堂々とした立派な寺のようですね。
古刹でも、修理・改築して、影視城というのは中国らしいですね。
もっとも日本の有名な寺も観光地化して、本堂の仏像の大半は
宝物殿なんていう寺も少なくありませんが。

非売品でも中文(簡体字)・英語・日本語・ハングルというのは、
売るために作られているようですね。
それも粗悪品というのは、売ってしまえば、それでいいでしょうか。
折角の旅の印象が悪くなりますね。
Posted by オコジョ at 2010年10月22日 11:16
オコジョさん
 非売品の写真集は、ホテルに備える備品です。当地の観光案内でしょう。しかし欲しがる人がいるので、宿泊客だけに頒布するのが建前と思えます。
 金額は忘れましたが、安かったので、それなりのものといえるかも知れません。中国の常識からは高いかも知れませんが、中国人でもこのホテルに泊まるような人は安いと思うのではないでしょうか。
 これは次に書く予定の金庸茶館についてもいえることなのですが、欲しいものではあるンです。しかも見かけは着飾っている。それでいながら、見えないところには手を抜いている。これがわたしには耐えられない。それなら飾らなければいいのにと思ってしまいます。
 日本では過剰包装の問題がありますが、中国では一番上の包装は日本並みなのに、下の包装は形だけ。というイメージです。

 このお寺、立派でしょう。それでもドラマ作成優先、優先となると徹底してしまいます。
 日本の場合、観光寺院となると、本堂に置くべきものでも宝物殿に置いたりしますね。でも寺を参観するのに料金を取る寺なら、それはありませんね。どちらにしても納得できます。
 見えないところには手を抜くのは納得できませんね。
 だからお茶は、洗茶しなければ飲めなくなります。一番美味しいところは捨てなければならない。
 わたしには何度行っても慣れない世界です。
Posted by たくせん(謫仙) at 2010年10月22日 19:39
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