横店影視城と金庸ゆかりの地を訪ねる 6
バスは杭州市内に入る。昼食にたちよったのが、武侠レストラン「風波荘」(^。^)。
はじめの案内では、メニューはなく、小二(ウェーター)が大侠女侠(お客)の好みを聞き、荘主の一存で料理を出す。もし好みに合わなければ、無料で取り替える。というもの。料理は例えば、
九陰白骨爪、恐怖に箸をおろせなくなるとか。
一陽指、 大理段氏には伝承者が出ず、技は麺に伝承されたとか。
化骨綿掌、骨が綿のようぐずぐずになっているのかな。
玉女心経、これは安心して食べられそう。
などという、名前だけではどんな料理か判らない。
実際にはメニューがあって、
こう書いたのですが、添乗員から次のような指摘がありました。
風波荘のメニューは本当に荘主の一存なんで すよ。私とガイドが相談していたのは、店主が出してきた料理に、さらに追加するかどうか、ということだけです^v^; なので荘主の独断で!という江湖ルールはしっかり守られています…というか守らされました。
雑居ビルの二階であった。
「風波荘武侠酒家歓迎」
階段を上がって二階入り口には論剣堂の額。左から読むのがナンだが、論剣とは剣の試合のこと。「剣で語れ」は「切り捨ててしまえ」の意味になることが多い。
中央には、倚天剣と屠龍刀。これを手にすれば天下を制することができるという。玄鉄でできているため炉に入れても溶けず……、どうやって作ったんだろう。
コントン派。一行の中のグーグルさんは、現在コントン派武術を習っている。女性が多いのも特徴。この武器は双鈎(コウ、両手で二本扱うのでソウコウ)だが、こんな武器を使っていたか?
長い間には名前しか伝わらず中身は違ってしまったり、同名異派であったりするので、本によっては違う武術になるようだ。
武当派は、少林寺とならぶ名門。道観(道教の寺)が母体。張三豊の太極拳が知られている。
実際には太極拳は300年くらいの歴史、張三豊は架空の人物だが元の時代。
丐幇(かいほう、乞食党)。青竹は「打狗棒」で、幇主の印でもあり武器がわりでもある。食いしん坊の洪七公はもちろん酒も好き。向こう側にある剣の文字が簡体字に見えるのは気のせいか。
古墓派は何もない。得意は軽功で、専守防衛で攻撃はしない(はず)。例外はあまりに多いのでとまどう。戦いの時は剣を持つ。
この下のテーブルには「小龍女」とある。
わたしたちは大人数なので向こうの部屋。わたしの座ったところには「一灯大師」とあった。


左上、ビールも皿のような杯で。となりの入れ物は紹興酒。味は江湖の大侠女侠がのむのにふさわしい(?)。
料理の味は日本人にも合いそう。個人的には、海老やザリガニを殻ごと煮てあるのは、手が汚れるから困る。わたしの発想なら、殻を取って煮るか、煮て味が付いたら外側はきれいに洗ってしまうところ。
メニューは「武功秘籍」、中は見なかった。
店側も日本人の団体という思いがけない状況で、江湖のしきたりをかなり忘れてしまったらしい。
そういえば、こんな感じの料理だったなと・・・
中国の料理は美味しいですね。
ただ、油が強すぎますが・・・
ビールの杯は替わっていますね。
泡がどんなになるのかなと、ちょっと気になりました。
料理は油が少ない感じでしたので、日本人向きかなと思います。そのような料理を選んだのかも知れません。
武器は圧巻ですね。とはいってもこれらの模擬刀剣はいくらでも手に入ります。
日本人は初めてだとか。