葉小滬(こ)は生活のため(お金のため)嫁いだが、そこの用心棒聶無崖とできてしまい、二人で流浪の旅にでた。風呂敷包みには、金銀宝石を抱えているが、流民に襲われ、結局金銀を失い死ぬ。
荊軻は廃城(廃は城の名前)に行く。聶無崖を殺す仕事だったのかな。
その廃城は秦の樊於期軍に囲まれていた。
一気に攻め滅ぼそうとする他の将に、樊於期は「いずれ、秦の天下となる。そのときは廃城の民も秦の民となる。全滅した土地を手に入れても意味がない。民がいてこそ占領の意味がある」と攻めずに降服させようとする。時間がかかるため秦王(後の始皇帝)の怒りを買った。後に樊於期は燕に逃げるが、その前兆か。
廃城には食糧がなくなる。
ここで地下道を通って秦軍の食糧を奪おうとする。その食糧の一部はなんとトウモロコシ。南米原産でコロンブス以後に入ってきたトウモロコシが戦国時代の食糧とは。
大理の天龍八部城に行ったとき、農家の軒先にトウモロコシが吊されていて、農家の習慣だと言うが、宋や大理国の時代にはトウモロコシがあるはずがない。
時代考証をすれば他にもいっぱい間違いはあるだろう。だからどうでもいいことのようだが、気になって仕方ない。
廃城では、聖女と言われる美女が医者として活躍している。新しいヒロイン。しかし一人で城外に出て薬草を探すなど、その行動は腑に落ちない。護衛を付けないのか。案の定敵に捕まってしまう。