2009年08月26日

天龍八部のあらすじ8

第八巻 雁門悲歌
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 数里行くと王語嫣が身投げしようとし、四大悪人の三人(葉二娘は亡くっている)がそれを助けようとし、ぶら下がっている。
 游担子に邪魔されながらもこれを助け、游担子と阿紫は去り、四大悪人も去り、段誉たちは西夏の霊州を目指す。
 王語嫣が身投げしようとした原因は、慕容復が王語嫣を捨て、西夏の婿になろうとしたからであった。
 婿選びは八月十五日。その前日、段誉は慕容復に古井戸に落とされる。それを見ていた王語嫣も落とされる。下は泥で死は免れた。
 それを見ていた鳩摩智に慕容復も落とされ、鳩摩智は易筋経を落としそれを拾いに飛び込んでくる。だが修行の間違いのため、戻る力が出ない。
 農民に縄を垂らしてもらい、慕容復が飛び出し、鳩摩智は修行の間違いの意味を悟り、仏道に専心することにして、井戸の外へ出る。ここで王語嫣は慕容復を見切り、段誉に一生を預けることを決意する。段誉と王語嫣も外へ出で小川で身体を洗い帰る。
 
 段誉のいない大理の一行は、男装の木婉清を代理にして、乗り切ろうとした。そこへ段誉が戻った。
 銀川公主とは夢姑であった。婿選びは、虚竹探しであったのだ。
 そこへ阿碧から、父鎮南王が危険と連絡があり、段誉をはじめとする大理一行は王語嫣を伴い、帰国の途に着く。鎮南王一行は道を変えて東に逸れていった。段誉一行が道々宿に入ると、架けてある詩の文字が欠けていて、段誉がその詩をうめると主は感激して、無料にしてくれた。そんなことが続くと何かあると思うのが常識。
 全体が鎮南王を捕らえる罠だった。そこに息子の段誉がかかったのだ。意識のないうちに王夫人の雲南の屋敷に運ばれる。
 東に逸れた鎮南王一行は段延慶に囚われてしまった。その報告を慕容復が持ってきた。
 続いて段延慶と囚われの人たちが来る。鎮南王一行は紅沙灘の戦いで囚われ、古篤誠は行方不明。
 鎮南王と段誉を交換することになったが、南海鱷神が、段誉を師父として扱い縄目を解こうとした。六脈神剣を恐れた段延慶は南海鱷神を止めようとし、殺してしまう。続いて段誉を殺そうとするが段誉の母刀白鳳が謎の言葉を吐く。
 段延慶は二十年ほど前のことを思い出す。そして段誉が息子であることを知る。その瞬間、一同は慕容復の毒に当たって、身動きできなくなる。
 慕容復の提案は、段延慶を大理の皇帝とし、自分を義子とするというもの。腹づもりは大理の皇帝となったのち、国号を燕とする。
 それを悟った包不同は、その腹づもりを暴露し、不賛成の言葉を言う途中で、慕容復に殺されてしまう。それを見た他の三人、ケ百川・公冶乾・包不同は慕容復と決別する。
 慕容復は、鎮南王段正淳を脅かすが、段正淳は承服しない。人質とした阮星竹と秦紅棉と甘宝宝も殺してしまう。王夫人は慕容復の剣に身を投げて死ぬ。この時段正淳に言った言葉。
「…いつか承知してくれたわね、いずれ大理の無量山に行って、子供のころ母さんと住んでいた洞窟に籠もり、水入らずで暮らそうと。覚えていて?」
 ここで、あの王語嫣に似た玉像は母君つまり李秋水の像だと言う。
 毒が効かず身動きのできる段誉は、慕容復が母の刀白鳳も殺そうとするのに、いきなり頭突きをして母を護る。そのとき、戒めの縄は切ってしまったが、目隠しをしたまま、凌波微歩で慕容復の剣から逃げる。そして逆に六脈真剣で慕容復を追いつめる。慕容復はついに逃げだした。
 段正淳は愛人たちの死を見て自刃する。刀白鳳もそれを追って自刃してしまう。刀白鳳は段誉の実の父親が段延慶だと告げて息をひきとる。
 段誉が大理の皇宮に戻ると、保定帝段正明は段誉に帝位を譲り出家した。
 この年はおそらく1090年。宋の汴梁では高氏が亡くなろうとしていた。(高氏が亡くなったのは史実では1093年、ここで3年の差がある。)

 史実では、1096年に段正淳が即位第15代文安帝となる。
 1108年、段正厳、諱は和誉が第16代宣仁皇帝となる。小説より18年後のこと。

 遼では皇帝耶律洪基が南京に来ていた。そこへ阿紫が駆けつける。虚竹に目を治療して貰ったのだった。その目の提供者は游担子だった。その游担子を捨てて戻ってきたのだった。皇帝は簫峯に南征を言い渡す。
 簫峯は君命に逆らい地位を捨て、阿紫と二人で逃げようとするが、捕まってしまう。その知らせがあちこちに届き、大理(段誉)・西夏(虚竹)・丐幇・女真・武林(少林寺など)が協力して簫峯を救出する。
 南京(北京)から雁門関に逃げる。ここで戦いになり、耶律洪基を捕らえ、南征しないことを約束して開放する。耶律洪基は、遼軍もそれを聞いて喜んでいることを知ると、約束どおり北を目指す。
 簫峯は遼(契丹)の皇帝を脅かした以上は契丹人として生きていけないと、その場で自決してしまう。阿紫はその死骸を抱き上げて、崖から身投げしてしまう。
 再び雁門関の悲劇が起こったのだ。

 段誉一行が大理に帰る途中、青龍寺から六十里のところで「万歳」の声が聞こえる。慕容復が皇帝となり、近くのこどもたちが臣下となり、ままごとをしているのであった。傍には涙を流しながら、慕容復の世話をする阿碧。
 段誉は慕容復の柔和な顔を見て、「人にはそれぞれ縁がある…」と悟り、余計なことをせず、王語嫣の袖を引き、静かにその場を去る。
posted by たくせん(謫仙) at 20:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 天龍八部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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