段誉はそこで丐幇の内紛に巻き込まれる。主人公は喬峯となる。喬峯は本人は知らない大きな秘密があった。それがもとで内紛が起こる。
丐幇の4長老(陳孤雁・呉長風・宋・奚)と全冠清が謀反を図る。
ここで明らかにされた喬峯の出生の秘密。30年前の雁門関の悲劇が語られ、喬峯の父は契丹族であることが公表される。
副幇主馬大元は自分の得意技で殺されたため、慕容復が犯人と疑われていた。しかし、殺人現場に喬峯の持ち物が落ちていたことを馬夫人証言し、喬峯こそ馬大元殺害犯と疑われることになった。
ここで契丹(遼)人は残虐な人種という前提で議論されている。喬峯は契丹人の息子と言うだけで残虐な人とされ、今人望がある人物となっているのは本性が現れていないだけと。
喬峯は幇主を辞し、雁門関で両親を襲った一団の「かしら」探しや、副幇主馬大元殺害犯人探しの旅に出る。
少林寺近くの育ての親喬三槐夫婦のところへ行くと、二人は入れ違いに殺されていて、喬峯が犯人と疑われる。少林寺へ忍び込むと、師の玄苦が襲われて亡くなる寸前で、世話をしていた少年僧は喬峯を見て犯人だと言う。
こうしてさらに謎が深まっていく。
少林寺から逃げだすとき、忍び込んでいた阿朱を助けることになるが、阿朱は玄慈大師の大金剛掌を受けて、命が危うい。
阿朱は易筋経の経典を盗み出していた。易筋経は少林寺最高の秘伝と言われている。
薛神医たちが聚賢荘で喬峯に対処するための会を開くと聞き、阿朱を連れて薛神医のところに行き、医療を頼む。そのあと戦いになり、重傷を負う。