段誉の救出劇の一部を、 天龍八部の碁 に書いた。碁をもって救おうというのである。
王子段誉が帰国したものの段誉は病となり、天龍寺に助けを求めた。だが天龍寺も危機を迎えていた。
天理の段氏は武林の絶技一陽指で高名であるが、天竜寺には六脈神剣という絶技が伝わっていた。ただ習得した者がいなかった。
天竜寺の高僧と段皇帝の六人で六脈神剣を一脈ずつ覚えて、危機に対しようとするが、段誉は一人で、六脈を覚えてしまう。
覚えたものの使い方を知らない段誉は、六脈神剣を求めるチベットの僧鳩摩智(くまち)と天龍寺の争いのすえに、鳩摩智に掠われて江南にいたる。
段誉を連れた鳩摩智は蘇州の慕容家の絶技を手に入れようとする。慕容家を探していると、慕容家の召使い阿碧と出会い、舟で案内される。そこは慕容家ではなく、阿碧の家で、阿朱がいた。
段誉は阿朱と阿碧の機転で、鳩摩智から逃れる。舟で逃げて、王家に立ち寄る。王夫人は留守だった。
王家で段誉は王語嫣という美人と知り合うが、慕容復に夢中の美女たちは段誉にはなびかない。
出ていこうとすると王夫人が帰ってきて、段誉たちは捕まってしまう。
王家は椿(山茶)の花が多い。そこで段誉が椿の蘊蓄を傾けるあたりは清涼剤である。これは 大理の山茶(椿) で別記した。
ここではまだ明かさないが、王語嫣の母は実は…。孤児のはずの阿朱も実は母がまだ生きていて、その母は…。
阿碧だけは妹ではなかったようだ(^_^)。
段誉たちは、なんとか王家を逃げ出し、王語嫣と共に舟で阿朱の家に行く。
ここで段誉は阿碧たちに別れて、一人寂しく北に向かい、無錫にいたる。
ここで乞食の組織の丐幇の幇主である喬峯(簫峯)と出会い義兄弟となる。喬峯は幇主になって八年が過ぎていた。