第一巻P134に経緯が語られる。梁の滅亡後数百年以上経っている。梁は502−557なので、少なくとも唐になっているが、小説の雰囲気は唐ではない。弁髪でもないので、宋〜明の時代としか言いようがない。「金庸の世界」でも、これは限定できていない。
参考書庫−連城訣
梅念笙の死を初年として年表を作る。年齢は正確ではない。
01:梅念笙が、萬震山・言達平・戚長発、三人の弟子に殺される。
梅念笙は瀕死の身で連城訣と神照経(しんしょうけい)を丁典に託す。
02:丁典が神照経を学び始める。
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07:このころ漢口で、丁典は凌退思の娘、凌霜華と恋仲になる。
08:丁典が襲われ、重傷を負う。
凌退思は荊州の知となる。
09:丁典入牢。凌退思が丁典から連城訣の秘密を聞き出そうとしたため。
以後、牢内の事件は全て連城訣が原因。
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11:狄雲・戚長発・戚芳が湘西から荊州に出てくる。
戚芳18歳、狄雲20歳、戚長発50歳前。
萬震山50歳。
狄雲は冤罪で荊州の牢に入れられる。丁典と同室になる。
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14:沈城が萬圭と戚芳の婚礼の引き出物を持って牢に来る。入牢4年目の春。
狄雲は首を吊って自殺。丁典に神照経で助けられる。この後、神照経を教わる。
丁典は牢内で寶象などに襲われる。
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16:凌知府の娘、凌霜華死去。丁典と狄雲は脱獄。
狄雲は5年間、丁典7年間、牢にいたことになる。
この15年前、梅念笙が三人の弟子に殺された。
狄雲は水笙の馬で足を折られる。
チベットの大雪山で雪崩に遭い閉じこめられる。
戚芳23歳、狄雲25歳。水笙20歳。汪嘯風25歳。
17:雪融けで道があき、大雪山から脱出。
狄雲はひとりで、湘西に行き荊州に行く。
宝は見つかるが、関係者のほとんどは宝の毒などで死んでしまう。
狄雲は孤児となった戚芳の娘空心菜を連れて、大雪山に行く。
登場人物
狄雲 :(てきうん)主人公、冤罪で投獄される。
戚長発 :狄雲の師父、梅念笙の三番弟子、鉄鎖横江の異名がある。
戚芳 :戚長発の娘、狄雲の妹弟子でもある。
空心菜 :(こんしんさい)戚芳の娘、父は萬圭。
萬震山 :梅念笙の一番弟子、五雲手の異名がある。
魯坤 :(ろこん)萬震山の一番弟子、以下萬門の弟子は土がつく。
周圻 :(しゅうき)萬震山の二番弟子。
狄雲たちが脱獄したとき、狄雲に殺される。
萬圭 :(ばんけい)萬震山の三番弟子、萬震山の息子。
孫均 :(そんきん)萬震山の四番弟子。
卜垣 :(ぼくえん)萬震山の五番弟子。
萬震山の五十歳の誕生祝いに戚長発を招待しに、湘西まで来る。(ドラマでは萬圭が来る)
萬震山は戚長発の住まいを知っていた。
呉坎 :(ごかん)萬震山の六番弟子。狄雲の右手の5本の指を切り落とす。
馮坦 :(ふうたん)萬震山の七番弟子。
沈城 :萬震山の八番弟子。婚礼の引き出物を持って牢に来る。
桃紅 :萬震山の妾、狄雲に濡れ衣を着せるのに一役買う。
梅念笙 :故人、連城訣の正当な所有者、連城剣法の達人。
死の間際に神照経を丁典に託す。
萬震山・言達平・戚長発の師父。
丁典 :冤罪で牢に入った狄雲の同房囚。神照経を狄雲に伝授する。
言達平 :梅念笙の二番弟子、陸地神龍の異名がある。
凌退思 :荊州の知府、霜華の父親。
凌霜華 :凌退思の娘、丁典の許嫁。
血刀老祖:チベットの血刀門の第四代掌門、寶象の師父。
寶象 :血刀門の使い手。丁典の死体を食った鼠を食って死ぬ。
狄雲は、寶象の衣を着ていて、血刀門と間違われる。
汪嘯風 :鈴剣双侠のかたわれ、水岱の弟子。
水笙 :(すいしょう)鈴剣双侠のかたわれ、水岱の娘。
水岱 :南四奇、落花流水のひとり。水笙の父親。大雪山で亡くなる。
陸天抒 :南四奇、落花流水のひとり。大雪山で亡くなる。
花鐵幹 :南四奇、落花流水のひとり。
劉乗風 :南四奇、落花流水のひとり。大雪山で亡くなる。