胡斐と苗人鳳の戦いが始まった。場所は吊り橋の上、苗人鳳と胡一刀が戦ったこともあるところだが、必然性がない。胡一刀と苗人鳳はいろいろなところで戦ったのだ。ここが後半のクライマックスで、大決闘になるはずだが、そこへ来た苗若蘭が止めに入って、谷へ落ちていく。そこへふたりも飛び込むが、なんのため。谷底まで、十秒以上もかかるような落下をえて、下の岩に叩きつけられながら、三人とも生きていた。これも何か説明が必要じゃないか。とくに内力のない苗若蘭が生きているとは。
苗若蘭と苗人鳳は福康安に見つかり掠われる。そして苗若蘭は治療を受けるが、記憶を失っている。福康安に婚約者だと吹き込まれ、都につれて行かれる。
残った宝樹と劉元鶴は、籠に乗って上に行く途中で宝の洞窟を見つける。今頃になって見つけるなよ、って、目の前に巨大なサルノコシカケのように大きく張り出した岩場の上にあり、今まで見つからなかったのがありえないンだが。これを見つけられない人がいるとは思えない。そして二人は中にいた田帰農にあっさり殺されてしまう。
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第三十四集
胡斐は鉄花会が助ける。若蘭たちの行方は福康安の下らしい。「動くのは本部からの連絡を待とう」。本部は天山、数ヶ月先になるぞ。
田帰農は胡家刀法と苗家剣法を本で覚え、福康安の所に帰る。捕虜の苗人鳳にさらに教わるが、苗人鳳は三カ所間違えて教えた。これは致命的な欠陥で、本人にはどこに欠陥があるか判らないという。この獄吏は着ている物に「獄」の簡体字が書かれている。ゴシック体のようだ(^。^))。
若蘭は福康安の妾にされそう。
胡斐は若蘭の行方を知り、玉筆山荘から北京へ向かう。いつもの如く直線距離千キロを一日かな。胡一刀は一晩で往復したが。
婚礼当日胡斐は北京に着いた。
助け出そうとしたが、若蘭が胡斐を覚えていないため、思わず胡斐を剣で刺してしまい、救出に失敗。逆に捕まってしまう。
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第三十五集
田帰農は、福康安が反逆者苗人鳳の娘を娶ったことを乾隆帝に報告。乾隆帝は福康安の兵部尚書を解き、田帰農に与える。
いくらなんでも、それはないだろう。当時の清帝国は、世界史上最大に近い大帝国。人材はいくらでもいた。私設秘書とでも言うべき田帰農にいきなり兵部尚書か。
鉄花会の四人(文泰来駱冰夫妻・常兄弟)が現れ、胡斐は救われる。胡斐はまた若蘭を救うため、福府に忍び込む。
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第三十六集
苗若蘭は福康安に暴行されてしまう。そして涙を流している。その前でいつまでも見つめる胡斐。おい、さっさと助け出さないか。暴行された女は、もう助け出す価値がないとでもいうのか。
なんとか助け出し護衛兵との斬り合い。一転場面は郊外の林の中で少数の兵との戦い。そこへいつもの鉄花会が救出に駆けつけた。いつの間に城外へ出たのだ。斬り合いながら城門(北京城)を通れるわけはないし、大軍に追われるはずだ。
牢内では田帰農がついに苗人鳳を殺害。そして苗人鳳を処刑するとの触れ。
胡斐は苗若蘭が記憶を取り戻すようにと玉筆山荘へ。
苗人鳳救出のために処刑場に向かうのは、無塵道人・常赫志・常伯志・文泰来・駱冰の五人。もちろん罠で、無塵道人は命を落とす。無塵道人は小説では片腕だが、ドラマは両腕が使える。
胡斐はすぐに福康安に追いつかれ玉筆山荘で決闘。苗若蘭が少し記憶を取り戻したところで二人は崖から落ちる。今度はあとから落ちた胡斐が空中で追いついた(笑うな。定番の設定だ)。前回、普通に落ちたのが不思議なほど。まあ胡一刀のように空を飛べばかまわないのだが、あれは一度きりの演出。
上から落としたはずの福康安がなんと下で受け止めた。ギャー、落下する若蘭より早く下に下りるとは。無理して解釈すれば、胡斐が下から放り上げた?。編集ミスかな。
胡斐は木の枝に引っかかって気絶している。
新年おめでとうございます。
雪山飛狐は小説とは全然違う話になったのですか。わたしは見ていませんが、レンタルで見る気もなくなりました。
謫仙さんの説明だけで十分といった気持ち。
本ではこの話は、決闘の途中で終わった記憶があります。
イメージがつかめません。
下の「まず隗より始めよ」は分かりますが、「千金買骨」とは、どんな意味ですか。
今年もよろしくお願いします。
雪山飛狐は前半は見るだけの価値があると思います。後半は見なくても…。
「千金買骨」は、わたしも詳しいことは覚えていませんが、大意は覚えています。
燕の昭王が名馬の話を聞き、千金で買いに行かせた。ところが馬はもう死んでいた。それで骨を高価(千金だったかな)で買って戻ってきた。その話が広まり、「骨でさえあんなに高く買った。生きている馬ならもっと高く買ってくれるだろう」と各地から名馬が集まった。
「まず隗より始めよ」と同じですね。隗が贅沢三昧をすることによって、人材募集の宣伝にする。
まず隗に贅沢三昧をさせる。死んだ馬の骨を高価で買う。同じような意味です。
苗人鳳の肩甲骨に穴を開けるシーンを観て完全に興味を失いました。蓮城訣(あってるかな?)を思い出しちゃいました。あれの方が短いけど良く纏まってた気がします。レコーダーの容量も気になりますから今年から録画は止めます。次回作に期待しましょう!
連城訣はもともと原作も全二巻。短い話で、しかも視点が狄雲の視点に定まっていたため、単純なきらいがあるものの、まとまっていますね。
その話はこれから書こうと思っています。
こちらの方は間もなく最終回を書いて終わりにします。
中国国内でも不人気のようです。とても金庸作品とは言えません。
それにしても中国も変わりましたね。もともと金庸作品は、中国共産党を茶にしている、と禁じられていたのに、許可されると、あっという間に中国の顔にしてしまう。
録画をやめるとは、録画を残しておかないという意味ですか。全部残したら膨大な量になりますから、判断に迷うところ。わたしの場合は買うかレンタルかで迷います。おそらく買うことになるでしょう。
なるほど、そうやってメモリー確保ですか。
VTRはかさばりすぎますよね。それに巻き戻しが大変で使いにくかったな。
また是非見たいもの以外は消去ですか。仕方ありませんね。わたしは金庸以外は手を出しませんので、今のところなんとか。
鹿鼎記は評判が悪いと言っても、雪山飛狐ほど悪いことはないでしょう。楽しみです。
名馬を求めているという宣伝ですか。
口先ばかりでなく、実際に大金を払うことで、本当であることを示し、人々に信用させる手段ですか。
今でも中国では、通用しそうな話だと思いました。
こうして評判になることが大事なんですね。
もっとも今では、馬の骨ばかりが集まるかも知れません(^。^))。
どこの馬の骨かわからず始末に困ったりして。
雪山飛狐よりぜんぜん良いと保証します。(と言っても、この「雪山飛狐」はまだ見ていないのに・・・ちょっと無責任かな^^)
何よりほぼ原作に忠実しているからです。
中国の「掛羊頭、売狗肉」という俗語はご存知でしょうか。この記事を見てみると、タイトルや人物の名前だけが金庸作品のもので、中身がまったく別の物語(田帰農出世伝?)になってきましたね。王監督に「雪山飛狐」をやめて「雪峰飛狐」とでも改名してほしいですな。
2008年版の「射G英雄伝」もひどかったです。欧陽克が穆念慈に片思いをするなんて、本当にあきれてしまいました。日本に紹介されたかどうか分かりませんが、とてもお勧めできません。
本当にそうなってきましたね。田帰農という死んだハズの三流の人物が、武術家のトップに躍り出る。
今日最終回を載せます。
>欧陽克が穆念慈に片思いをするなんて
ウワー、この話日本には入っていないでょう。作られているという話は聞きました。その後、全然話題に乗りませんねえ。
そういえば碧血剣で、李岩が夏青青を口説く、なんてのもあったな。
何度もリメイクされて、監督のその回の特徴を出そうとして、そんな突拍子もない話を思いつくのでしょうね。