胡斐は趙半山とともに西域に行き、鉄花会で鍛錬し、更に鉄花会の総舵手陳家洛の師である袁士霄(えんししょう)の下に行く。ここまではいわゆる子役。そして何年か過ぎ、武芸を習得して、鉄花会の用事で仏山鎮に行くことになった。
ここからは大人の役で、小説に沿うようになる。小説では趙半山とは義兄弟にはなるが、鉄花会に入るわけではない。
仏山鎮の話は小説通り、鳳天南の料理屋で一騒動起こし、質屋に行き大金をゆすり、博奕場をあらし、鳳天南と対決。騙されて鐘阿四一家は皆殺しにされてしまう。
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第十集
仏山鎮では鳳天南に逃げられ、その後、袁紫衣と遇うことになる。
袁紫衣との同行は原作に近い。ただ袁紫衣は鉄花令を持っていた。それは鉄花会では総舵手の代理。この設定は小説にはない。袁紫衣が駱冰の馬に乗っていたので、紅花会と関係があると思った。この馬は24歳以上になるが元気だ。(書剣恩仇録で活躍し、それから20年(小説は10年)。二代目と考えるかな。ついでにいうと、紅花会の人たちもそれだけ年を取ったはずなのに若い(^。^)。
それにしても鉄花令と鉄花会の組織には矛盾を感じる。鉄花会はそんなことで会員をしばる組織だろうか。末端の会員が鉄花令が本物かどうか判るのだろうか。
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第十一集
ほぼ小説にちかく話は進む。袁紫衣は各派の掌門になる。武林掌門人大会を壊すためだ。
袁紫衣の母が袁紫衣を尼に預けた衡陽で、鳳天南は策略をもちいて、胡斐と袁紫衣の殺害を企む。小説では、逆に取り入ろうとするので不自然な感じがした。ここはドラマの方が自然な感じ。
袁紫衣の母親が盲目の尼として登場した。生きていたのだ。
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第十二集
ここでは原作とは異なり母は尼として生きていた。母は十九年前、鳳天南に暴行され、一年ほど妾にされたあげく、新しい妾に赤子ごと追い出されたのだった。ここでようやく父の名が明かされた。鳳天南は未練があって母を探していた。しかし、もう18年前の話、鳳天南はそんな情のある男ではないはず。
小説では仏山鎮で鳳天南に暴行され、泣き寝入りせざるをえず、なんとか袁紫衣を産んだことが知れて、仏山鎮を追われ、ここまで逃げてきた。ここで下働きの仕事を得たが、ここでも湯沛に暴行され自決。
袁紫衣は母の仇討ちのために仏山鎮まで行ったはず。他の目的もあったがそれはついでであろう。西域から仏山鎮までは遠い。
周辺の景色は雪も残り落葉樹林の北国の風景。南国衡陽ではない。