2008年09月21日

雪山飛狐のあらすじ

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 乾隆四十五年三月十五日。
 関外長白山を四騎が走っていた。天龍門北宗の掌門の曹雲奇・曹雲奇の弟弟子の周雲陽・田帰農の弟弟子で天龍門北宗一の凄腕の阮士中・天龍門南宗の掌門の殷吉の四人である。そしてあとを追う田帰農の娘田青文。前を走る五騎を追っている。
 追われているのは陶百歳とその息子陶子安、飲馬川の馬塞主などであった。
 曹雲奇たちは陶親子が師の田帰農を殺害したと疑っているのであった。娘の田青文はそうではないと思っている。
 前の五騎が山中で止まり、地を掘っている。陶子安の鋤が金属に当たったとき、下から暗器が飛び出した。数日前からそこに穴を掘り潜んでいた者が四人いたのだ。その上は雪が降り積もり判りにくくなっていた。
 北京平通鏢局の総統目熊元献(ゆうげんけん)と鄭三娘、御前侍衛の劉元鶴と百會寺の静智大師。紹介したりするがすでに戦いは始まっている。熊元献は飲馬川に護送の荷を奪われたことがある。鄭三娘の夫は飲馬川に殺された。飲馬川の盗賊団を恨んでいるのだ。そこから掘り出された箱の取り合いになるが、そこへ曹雲奇たちが襲った。三者入り乱れての戦いである。
 そこへ宝樹という老僧が割って入り戦いを停める。老僧のわりに下品。近くの烏蘭山玉筆峰の玉筆山荘まで案内する。そこは絶壁の上にあり、エレベーターのような昇降機の籠で上下するしか上がることができない。
 山荘の主杜希孟が雪山飛狐と戦うため、宝樹を助っ人に頼んだのだった。
 話をしているうちに飛狐の使いの双子のこどもが来た。外伝の馬春花のこどもかな。この二人は曹雲奇よりかなり腕が上。
 その途中、新たに来客があった。苗人鳳の娘の苗若蘭と侍女の琴児たちであった。さらに下男のふりをした平阿四もいた。
 戦いの後、宝樹はそれほどの腕ではなく、皆を誘ったのは箱を横取りするためと判明。それが判ったところで、双子のこどもが昇降機を爆発させてしまう。こどもたちはすでに下に下りてしまっている。
 もはや下りることはできない。残された食料は十日分。
 苗若蘭の、「飢え死にを免れないならば、せめてその理由を知りたい」という発言で、今までの経緯を話す。
 宝樹が話を始める。まず例の箱を開けた。そこには宝剣が入ってた。李自成の剣であった。それは宝のありかを示した。
 話は、李自成と胡・苗・范・田の四人の護衛の話。そして李自成が何者かに殺されたこと。そして詳しくは、苗若蘭からと言う。
 それに続けて苗若蘭が説明。
 李自成を殺したのは胡。胡は呉三桂の臣となった。他の三人は主君の仇討ちを図り、昆明で胡を殺したこと。胡の子は「父は恥辱に耐え、主君を売ったとの悪名に耐えているに、何故その真意を汲もうとしないのか…」、そして一年の余裕を与え三人を討つ。それ以来四家の確執が続く。
 宝樹は胡斐が生まれた時の話をした。場所は唐官屯。その時立ち会った田舎医者閻基がのちの宝樹だったのだ。胡斐の父胡一刀は苗人鳳との戦いを控えていた。五日間の戦いの後、致命傷を負った胡一刀は自決してしまった、という。
 しかし、苗若蘭は、最後は閻基が刀に毒を塗ったため、軽傷でありながら亡くなったと訂正する。
 そこで、平阿四が登場し、食い違いはどちらかが嘘をついていると、自分の見たところを話す。平阿四は胡一刀に感動し、胡斐を助け育てた人であった。胡が李自成を逃がしたこと。その後の真相。そのことは閻基も知っているのに話さなかったこと。ここに来た目的は胡一刀の仇討ちであること。すでに十日分の食料は落としてしまって、皆餓死する身であること。胡一刀は刀の毒で亡くなり、奥さんも自殺したこと。その子はいま雪山飛狐と言われる胡斐であること。

 胡一刀と苗人鳳は話し合いをしようとするが、田帰農に騙され決裂し、戦いの末胡一刀は軽傷ながら毒によって死ぬ。胡一刀の妻は生まれたばかりの子を苗人鳳に託し自決。しかし子は田帰農に狙われ、宿の下働きの少年平阿四が助け出すが行方不明になる。
 この辺りが真相のようだ。

 胡斐が糸をつけた伝書鳩を飛ばし、それを引き揚げることによって、下に下りる手段ができた。
 胡斐が上がってきて、江湖の英雄たちが隠れてしまったのに、苗若蘭はひとりで相手をした。胡斐は苗若蘭が武芸を知らない理由を聞く。父が確執をやめさせるために教えなかったと。苗若蘭も胡斐を信じた。胡斐は重傷の平阿四を背負ってすぐに下りた。
 しかし一同はすぐに下りることはできず、話は続く。田帰農も昔は強盗だったこと。田帰農の最後の様子や、田青文の密かに生み殺した嬰児の話。その宝刀は宝のありかを示すこと。それはこの近くであること。
 こう話しているうちに、いつしか、言葉も内容もごろつきに変わっていく。話の途中では何度も戦いなどがある。
 この山荘も、杜希孟が宝探しのために建てたものだった。

 その宝とは、李自成が北京を占領したとき、資産家から集めた物を李岩に隠させた物。
 それが長白山では設定に無理がある。地図でも判るように、清の本拠地に近いところだ。李岩は略奪を禁じるよう進言し、李自成に嫌がられていた。まもなく他の将軍の中傷で殺される。そんな人に託すかねえ。しかも長白山まで行く時間もない。(碧血剣参照)

 苗人鳳も上がってきて一悶着ある。
 その後、皆山を下り、宝の洞窟を見つけるが、そこは万年氷に閉ざされていた。
 胡斐は裸の苗若蘭を助けるが、それを見た苗人鳳は胡斐を卑劣漢と勘違いし、胡斐と知らず戦いを挑む。
なお、この結末は、第2巻に続きと思いきや、次のような文で終わり1巻完結である。
   …………………………
 胡斐は無事に帰ってきて苗若蘭と再会できるであろうか。
 あの一刀は振り下ろされるのであろうか。
posted by たくせん(謫仙) at 06:25| Comment(2) | TrackBack(0) | 雪山飛狐・飛狐外伝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです。先に小説買ったら「雪山飛狐」で、読み出しから滑ってしまい、ここ1週間読んでません。1冊なんでドラマを見ながら楽しもうと思ったのですが・・・内容がかなり読まないとマッチしないようですね。ドラマの方はガオ・フーさんが良いですね!!クドゥとか崇禎の後に飯炊き小僧ですか・・・登場人物の紹介にあったかな?・・ぐらいの扱いですが、射Gからの変身を見るとこの俳優さんすばらしいですね!
ではまた!!
Posted by Toy2BKK at 2008年09月23日 09:41
Toy2BKKさん、お久しぶり。
このドラマは小説とはかなり構成が違います。
しかも始めは、雪山飛狐ですが、すぐに外伝の世界に入ってしまいますので、「飛狐外伝」も読む必要があります。
まあ小説に拘わることはないと思いますが。
よくあることですが、中国人はみな概略は知っている、それで細かな説明はなくても意味が通じる。というドラマです。
日本人の場合、小説を読んでおく方がいいかも知れませんね(^。^))。
雪山飛狐、ドラマとはまるで違いますねえ。よく考えるとそれほど違わないんですけど、小説では数行を1集にしてあったりして、これが同じ物語なの…。と言うほど見かけが違いますね。
小説なら、雪山飛狐が先、飛狐外伝が後ですが、どちらを先にしても問題はありませんよ。
高虎はこういう役が一番合いそうな気がします。小物なのに正義感があり、犠牲になっても恩人のためにつくすところ。存在感がありますね。
Posted by 謫仙 at 2008年09月23日 19:49
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