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胡斐はその夜、何者かの招待を受けた。行ってみると福府(福康安の邸宅)であり、馬春花が待っていた。そこへ福康安が帰宅し、胡斐は紹介される。
そこを辞すと、まだ福府も出ないうちに襲われる。福康安の指図であった。
馬春花はこどもを取りあげられ、すでに毒を飲まされていた。これを助け出し、程霊素に毒を消してもらおうと胡斐の屋敷に連れて帰る。しかしすぐには消せないため安全な場所へと屋敷を出るが、街は捕り方で身動きでない状態。とある屋敷に忍び込む。西嶽華拳門の掌門選出の集まりがあった。胡斐はその場で華拳門の技を覚え掌門になってしまう。そしてその屋敷で馬春花の治療をする。
「…これから十二時間は、誰が入ってきても馬姑娘を…」 時間?(当時は時間ではなかったと思うが、原文はなんだろう。翻訳ミスか)
策を弄して、馬姑娘の息子を福府から掠うことに成功し、母の元に送った。
数日後、変装して程霊素と華拳門の蔡威・姫暁峯と一緒に武林掌門人大会に出てみると各地各派の掌門が集まっている。
福康安は玉杯八・金杯八・銀杯八を用意していた。各人の技を披露して欲しい、そして上の者から順にこの杯を与えるという。大事に保管せよ。盗まれたら順位が変わる。
腕比べで相手に怪我をさせても、一切責任は問わず、怪我をしたり死んだりした者は見舞金を出すと。
晏嬰の「二桃殺三士」の計である。二十四の杯で武林の抹殺を図ったのだ。
延々と戦いが続くが、ここに登場する多士済々は紹介しない。
円性も登場する。そして母の仇である、父鳳天南を討ち取ることができずにいたが、目の前で鳳天南はもうひとりの仇湯沛に殺されてしまう。湯沛は討ち取れなかった。
紅花会の人たちや程霊素によってこの大会は、失敗に終わらせることができた。
胡斐と程霊素と円性は逃亡し、程霊素は馬春花の治療に当たるが、すでに処置無しとなった。
そこへ馬蹄の音がする。福康安にそっくりな男が頭だった。胡斐は官軍と誤解する。そして試合を挑むが歯が立たない。だが再会することを約束する。円性は去り、胡斐と程霊素は、馬春花を置いて約束の慈悲庵という尼寺に行く。
そこでは紅花会の主だった人が、カスリーの死後十年の祭祀をしていた。福康安そっくりな男は、陳家洛であったのだ。祭祀のために十年ぶりに西域から北京に出てきたのだった。陳家洛に福康安のふりをしてもらい、馬春花の臨終に立ち会ってもらう。趙半山にも再会できた。
紅花会の人たちが帰ったあと、石万嗔・慕容景岳・薛鵲の襲撃を受ける。程霊素は胡斐の身替わりとなって死に、胡斐を助ける。
そして慕容景岳と薛鵲も死に、石万嗔は盲目となる。
胡斐は父母の墓に向かう。その途中で、石万嗔が騙されて、自分の毒を飲むはめになるのを見る。
墓では南蘭に会い過去の話を聞くことになる。そのまま墓の前で夜を過ごすことになるが、円性が現れた。その忠告もすでに遅く田帰農に襲われる。そして南蘭に墓の後ろに宝刀を埋めてあると教わり、危機を脱出したが田帰農は逃がしてしまった。
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ここでこの物語は終わり、「雪山飛狐」に続く。だだし、小説としては別な小説なので、完全に一致するわけではない。