2008年08月29日

ドラマ連城訣

 先に放送されたテレビドラマの編集前のDVDです。それでも中国語版から見るとかなり編成し直されているそうです。レンタルショップにないため、購入しました(^。^)。
 以下細かい説明はしません。小説を読んでいる方のためのメモです。
小説のあらすじは「連城訣のあらすじ」を参照してください。
        lenjouketuddorama.jpg
 小説ではかなり進んでから解かれる謎の部分が先に出てくる。
 戚長発たち三人が、師匠を殺し剣譜を手にするが、連城訣は奪えなかった。連城訣は丁典の手になる。そのため三人で後日を期すことになるが、ここで剣譜が消えてしまい、仲間割れになる。この部分が最初に出てきて、八年後の狄雲たちの田舎の話が始まる。
 そして萬震山の誕生祝いに(もちろん目的は別だが)荊州の町に出てきて、萬震山の屋敷に世話になる。そこで狄雲が萬震山の弟子たちに挑発されて、喧嘩になるが、もちろん目的は戚長発が連城訣を持ってるのではないかという疑いがあって、確かめるため。だが狄雲の武芸は出鱈目であった。
 このあたりは戚長発と萬震山の腹の探り合い。

 牢獄編になるが、丁典という謎の人物と相部屋になる。はじめに書いたようにドラマでは八年前に丁典が登場しているため、謎か薄くなる。その丁典の話が長い。
 小説では牢に入る前に萬震山の屋敷で、右手の五本の指は切り落とされるのだが、ドラマでは無事。切り落としては、あとの展開が無理だったか。
 牢獄で丁典が狄雲を信用したとき、小説では、狄雲が無罪なのに牢から出ることのできない理由を、丁典が推理する。この場面が巌窟王そっくり。はめられたのであって、荊州知事も一役買っている。この丁典が推理する重要な部分がない。推理の結論はあるので、見ている人はすでに知っているので必要ないということかな。
 丁典の技で掌から毒ガスのような煙を吐き出すが、あれはなんだろう(^。^))

 狄雲と水笙は血刀老祖に掠われるようにして、雪山に入り雪崩に遭う。そこに閉じこめられて出られないという設定だが、とてもそんな様子ではない。小説のような場所を探すのは無理だったか。もっとも精一杯がんばったといえるのだろう。実際の雪山で撮影したのだ。
 また、落ちるときは絶壁を落ちたのに、下から見ると上はなだらかな山だったり。同じようなことが射G英雄伝でもあったな。
 それに二人を乗せて飛ぶ大鷲。大鷲も強大な内力を持っていると解釈すべきか(^。^))。

 小説は、狄雲が空心菜を連れて雪山に行くと水笙が待っていた、という感動のラストなのだが、ドラマは水笙が空心菜と一緒に待っている。これでは台無しだ。
 江湖の英雄だの、町の有力者だの、知事だのが、宝物に群がる亡者となり、狄雲はそれに絶望して、雪山に向かう。だから水笙が待っていたのが感動なのだ。残念。

 このドラマでは兄弟子を「師哥」と呼ぶが、普通は「師兄」という。何かの意味に差があるのだろうか。街の武芸者と出家者の違いか。
posted by たくせん(謫仙) at 08:30| Comment(4) | TrackBack(0) | 連城訣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先日の北京オリンピックでのセレモニーに出ている中国美人は本当に清楚な美しさがありました。チャイナドレス姿もチャーミングでしたしね!

中国ドラマは観たことないですが女優の美しさに憧れます(*^^)v
Posted by 千春 at 2008年08月30日 13:35
中国の女優の美しさは信じられないほど、メイキングで、ふだんの姿を見ると、そんなこともない。
化粧による美しさと、撮影方法による美の演出でしょうか。
一昔前は、化粧をしたことが一目で判るような化粧方法でしたが、最近は化粧したことが判らないような、すっぴんのように見せる化粧法に変わっていますね。

わたしはオリンピックはニュースで見るだけでしたが、チャイナドレス姿もありましたか。当然あるでしょうけど、あまりに歴史を強調するので、満州に征服された姿は見せなかったかも知れないと思ったりしました。
ご存知のようにチャイナドレスは満州服のこと。本来の中国服は日本の着物のような服です。だから屈辱の歴史なんですね。
それはともかく、一応成功したと言っていいのではないか。しかし、偽装大国というメッセージが世界中に送られ、今後はそれがかなりのマイナスになるのではないかと思われます。
Posted by 謫仙 at 2008年08月30日 19:50
私は、中国語版を見ました。だいぶ前だったので忘れかけていますが、
牢屋のシーンですが、中国語版だと「荊州知事も一役買っている」この部分は有ったと思います。金品を受け取るシーン。

さて、一番印象に残っているカットシーンは、狄雲が自らの手で髪の毛をむしりとるシーン。
「宝物に群がる亡者」の中に丁典と、知事のお嬢さんの連絡役を勤めた御茶屋の夫婦が登場します。以外に話の潤滑油の様な役割ですが、日本語版には殆どと言っていいほと登場しないのではないかな?
後、行方不明になった師匠が本屋を営むシーンも有ったような気がします。

とにかく、カットシーンが少し多くて残念です。
Posted by xihaun at 2008年09月01日 20:18
あちこちカットされたんですね。
巌窟王もそうなんですが、はじめは意味が判らなくて、かなり経って、丁典に説明されて、はじめて嵌められたことを知る。
ドラマでは、少しづつ判るような感じでした。
小説を読んでいるので、それで補いながら見ましたよ。小説なら二冊、それが5巻なので、きつかったか。

さて、次の雪山飛狐も買いました。(^。^))(^。^))。
見始めたばかり、飛狐外伝で回顧として胡一刀と苗人鳳の戦いが数行出てきますが、それが本編で始まる。
駆け落ち者として小さくなって震えていた田帰農がはじめから大物策士として登場します。かなり改編されている予感。
Posted by 謫仙 at 2008年09月03日 07:19
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