2015年06月07日

完訳 楊家将演義

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     2015.6.7 追記
     2015.4.28 記
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完訳 楊家将演義

2015.4.28 記

 昨年の大幇会で岡崎由美先生が、現在翻訳中です、と言っていた楊家将演義が、勉誠出版から2015年5月発売予定となった。
 早速予約した。

「完訳 楊家将演義」上巻 岡崎由美・松浦智子 訳
「完訳 楊家将演義」下巻 岡崎由美・松浦智子 訳
「楊家将演義 読本」    岡崎由美・松浦智子 編

http://bensei.jp/  勉誠出版

 中国では「三国志演義」や「水滸伝」のように有名であるにかかわらず、日本では完訳がなかった。
 ようやく全体を読めることになった。わたしが期待しているのは、岡崎さんはその時代の精神構造やインフラを、理解していると思えるからだ。そして、その荒唐無稽ぶりのおもしろさも期待しているのだ。

 予定通り5月に届くだろうか。待ち遠しい。

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2015.6.7 追記
完訳 楊家将演義
    雲外の峰 書庫とダブります。
    詳しくは 楊家将演義 を見てください。
     
岡崎由美・松浦智子 訳   勉誠出版   2015.6
 昨年の 第10回武侠迷大幇会2 で岡崎由美先生が、「いま楊家将を翻訳しています」と言っていた。それがようやく完成し、6月5日に勉誠出版から出版された。
 わたしは事前に予約しておいたので、5月31日に受け取ることができた。上巻・下巻の二冊本であるが、同時に解説本もあって計三冊。
 現在上巻を読み終えたところである。
 楊家将演義(ようかしょうえんぎ)は明代に成立したいわゆる通俗小説だ。元ネタの一家の伝説はかなり前から有った。
 訳者解説によれば、楊家将演義は「北宋志伝」全五十回と、「楊家府演義」全五十八則の2作品ある。同じようでも内容に異同がある。北宋志伝は体裁は歴史書に近づき、「楊家府演義」はファンタジーに近い。今回の翻訳は「北宋志伝」である。
 前に北方謙三の 楊家将 を読んでいるが、翻訳ではなく翻案に近い。内容は北方謙三の著作と言うべきで、おもしろいが物足りなかった。これでは楊家将を読んだとは言えないからだ。

 北宋の建国のとき、北漢という国に楊業という将軍がいた。ところが皇帝や臣下は妬んで活躍させない。それどころか裏切り者扱い。それで、楊業は宋に下り北漢は滅んでしまう。
 以後、楊家軍は宋の北方の守りの要となり、遼(契丹)と対峙する。

 史実では、この時期(1004 宋の三代真宗の時代)に宋は遼とは「澶淵の盟」という講和条件を結んでいた。歳費として絹20万匹・銀10万両を、宋から遼に支払うことになった。
 このことからも、楊家将はかなり史実と違うことが判る。

 下の書庫に本の紹介をしています。
書庫−楊家将演義
書庫−楊家将演義読本

 追加
「楊家将演義」完訳刊行記念トークイベント

posted by たくせん(謫仙) at 12:13| Comment(3) | TrackBack(0) | 武侠世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月02日

王的盛宴


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 2012年の中国映画、というからまだ新しい。
 死の床にある劉邦が「鴻門の会」からの出来事を回想しながら、韓信を粛清していく。
 その粛清は劉邦というより皇后となった呂雉が中心と思える。
 蕭何と張良は韓信の無実を訴えるが、呂雉は聞き入れず、粛清してしまう。
 主題のはずの「鴻門の会」がほとんど出てこないという、なんか騙されたような話。もっとも劉邦は死の床で、わたしの一生は「鴻門の会」だといっているが、付け足しみたいだ。
 とにかくストーリーが暗い。舞台が暗い。当時は皇宮といえども明かりは蝋燭程度、その暗さでストーリーの暗さを表現していると言えなくもない。
 劉邦は六十一歳で亡くなるが、まるで九十歳。その他の人物も同じようなイメージだ。その粗末な衣服は、まるで乞食かと思えるほど。
 若い俳優が老けメイクで登場する。その他、衣装や甲冑なども、古代らしいイメージだ。
 宮廷勤め(奴婢ばかりではない)の人たちは、いつも腰を90度近く折り曲げて動き回る。この時代はそうだったのか。またマスゲームのように行動するのは、いつも疑問だが、それもそうだったかも知れない。
 他の映画が、現代のファッションショーかと思えるほど華やかな衣装と化粧で登場するするのがおかしいのだが、だからといって、ここまでリアルに暗くすると、かえって嘘っぽくなる。小説で言えば純文学といったところ。
posted by たくせん(謫仙) at 05:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 武侠世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする